清潔感があり、空間を広く見せてくれる「白基調の部屋」。SNSやインテリア雑誌でも人気が高く、ホワイトインテリアを取り入れた暮らしに憧れる方も多いのではないでしょうか?ただ、真っ白で統一しただけでは「のっぺり」「殺風景」になりがちで、意外とバランスが難しいのも事実。そこでこの記事では、白基調の部屋づくりを成功させるためのコツを、プロ目線で丁寧に解説していきます。「差し色って必要?」「狭い部屋でも白にすると本当に広く見える?」といった疑問にも答えながら、テイスト別の実例やおすすめブランド情報まで網羅。あなただけの“おしゃれで洗練されたホワイトインテリア”を叶えるヒントを、ぜひ見つけててください。関連記事【一人暮らしの女性向け】おしゃれなモダンインテリアの作り方|簡単&実践ガイド北欧ナチュラルと北欧モダンの違いは?迷わない北欧インテリアの選び方【ホテルライクな寝室】心地よい特別な寝室を作る6つ方法を解説ホテルライクとは?インテリアの5つのコツと実例で叶える上質空間おしゃれな女性ミニマリストの部屋実例|インテリアと収納のコツも紹介白基調の部屋とは?|特徴と人気の理由白をベースにした「白基調の部屋」は、壁や床、家具などの大部分に白系カラーを取り入れたインテリアスタイル。明るくクリーンな印象を与えるだけでなく、家具や雑貨との組み合わせによってさまざまなテイストにアレンジできるのが魅力です。ここでは、白基調の部屋が多くの人に選ばれる理由を、2つの視点から解説します。清潔感と開放感白には「清潔感」や「純粋さ」をイメージさせる心理的効果があります。そのため、白基調の部屋はすっきりと洗練された印象を持たせやすく、来客時にも好印象を与えてくれます。また、白は光を反射しやすい色のため、自然光や照明を柔らかく拡散させる効果も。特にワンルームや6畳程度の小さな空間でも、広く明るく感じさせる視覚効果が期待でき、圧迫感を軽減できます。どんなテイストにも馴染む白は無彩色のため、どんな色や素材とも相性がよく、インテリアスタイルを選ばない万能カラーです。ナチュラル、北欧、モダン、韓国風、ホテルライクなど、さまざまなテイストに柔軟に対応できます。例えば、木製家具を組み合わせればナチュラルテイストに、黒やグレーを効かせればモノトーンモダンに。白をベースにすることで、他の色や素材が引き立ちやすく、「自分らしいおしゃれな空間づくり」がしやすくなるのも白基調の大きな魅力です。白基調インテリアのメリット・デメリット白基調のインテリアにはたくさんの魅力がありますが、一方で注意したい点も。ここでは、白を基調にした部屋づくりのメリットとデメリットを具体的にご紹介します。失敗しないための工夫もあわせてチェックしておきましょう。メリット① 空間が広く見える白は、光を反射して明るさを増す「膨張色」。壁や床、天井を白にすることで、実際よりも広く、天井が高く感じられる効果があります。特にワンルームや1LDKのような限られた空間では、白基調にするだけで「開放感のある暮らし」が実現しやすくなります。メリット② インテリアが映える白をベースにすると、アート、観葉植物、ファブリックなどの小物が映えやすいのも大きなメリット。特にカラーや素材にこだわった家具や雑貨は、白い背景があることで引き立ちやすく、お気に入りのアイテムが主役になる空間づくりが叶います。デメリット① 汚れが目立ちやすい白いインテリアは汚れやすいというイメージを持たれがち。確かにホコリや手垢が目立ちやすいため、定期的な掃除は必要です。とはいえ、汚れを見つけやすい分、清潔な状態を保ちやすいという利点もあるため、下記のような工夫をしてホワイトインテリアを取り入れましょう。【工夫ポイント】・汚れがつきにくい素材(撥水加工・合皮など)を選ぶ・こまめに「ついで掃除」をする習慣をつける・ラグやカーテンは「洗濯できるもの」を選ぶデメリット② 単調な印象になりやすい壁も床も家具も白一色にしてしまうと、単調でのっぺりした印象になってしまうことも。これを防ぐには、「質感」や「トーン」に変化をつけるのがポイントです。【工夫ポイント】・ガラスやスチールなどの異素材ミックスで立体感を出す・純白・アイボリー・グレージュなどの白の濃淡を使い分ける ・アクセントカラーや天然素材を部分的に取り入れるこのようにちょっとした工夫を加えることで、白基調インテリアに温かみや奥行きが生まれ、洗練された印象に仕上がります。詳しくは、次のコーディネートポイントで解説するので、ぜひ参考にしてください。おしゃれに見せる!白基調インテリアのコーディネートポイント白基調のインテリアは「無難」や「のっぺり」になりがち…と思われがちですが、工夫次第で洗練されたおしゃれな空間に仕上がります。ここでは、白を基調にした部屋をより魅力的に見せるためのコーディネートのコツを紹介します。異素材を組み合わせて立体感を出すすべてを白で揃えると、空間がのっぺり見えてしまうことも。そこで重要なのが「抜け感」。たとえば、ガラスやスチール、木材など異素材の家具を組み合わせることで、軽やかで立体的な印象を与えることができます。また、選ぶ素材によっても、ホワイトインテリアの印象は変わります。木製家具:殺風景な部屋に温もりを生む金属:光を反射し、モダンさやラグジュアリー感アップガラス:軽やかで抜け感のある雰囲気にアイアン:こなれ感やかっこよさをプラスどんな印象がいいか、ご自身のお好みで素材を選んでみてください◎白の濃淡をつけてリズムを生む「白」と一口に言っても、実は種類はさまざま。純白・アイボリー・オフホワイト・グレージュなど、微妙なトーンの違いを組み合わせることで、空間にリズムや立体感が出ます。たとえばこちらの画像の部屋の配色は壁とクッション:黄味がかったアイボリーソファとラグ:くすみ感のあるグレージュテーブル:明るいホワイトテーブル脚とブランケット:淡いベージュといったトーンのグラデーションで、落ち着きのある洗練された空間に仕上がります。差し色・アクセントで空間にメリハリをつける白基調の空間を引き締めるのに欠かせないのが「差し色」や「アクセントアイテム」。お気に入りの色や小物を部分的に取り入れることで、空間にメリハリと奥行きが生まれます。たとえば、こちらリビングダイニングはクッションやブランケットにブルーやグリーンアートでカラーと遊び心をプラス観葉植物や生花で動きのあるコーディネートにただし、差し色は1〜2色までに絞るとごちゃつかず、統一感を保てます。グレー・ベージュ・くすみピンク・グリーン・ネイビーなどの主張しすぎないカラーが相性がよく、おすすめですよ。照明の光で空間をおしゃれに演出するホワイトインテリアにとって、照明はとても重要なアイテムです。意外と見落とされがちですが、照明の「光の色」も印象を左右する大事な要素。白基調の部屋では、照明の色味を意識して使い分けることで、シーンごとに雰囲気を変えることができます。昼白色(ナチュラルホワイト):自然光に近く、清潔感・明るさを重視したい場所におすすめ(例:洗面所やキッチン)電球色(オレンジ系):あたたかみがあり、くつろぎ空間にぴったり(例:リビングや寝室)また、天井照明だけでなく、スタンドライトや間接照明を取り入れると、白壁に陰影が生まれて一気におしゃれな雰囲気に。【テイスト別】白基調の部屋インテリア実例白をベースにしたインテリアは、コーディネート次第で印象がガラリと変わります。シンプルで清潔感のある空間から、温かみのあるナチュラルテイスト、洗練されたモダンスタイルまで、どんなインテリアにもフィットするのが白基調の魅力。ここでは人気のスタイルを4つピックアップし、弊社Praemioの白を活かしたインテリア実例とともに、取り入れ方のコツをご紹介します。あなたの理想に近いテイストを見つけてみてください。北欧ナチュラル×白基調:木素材で温もりをプラス白を基調にしながらも、木の素材感をプラスすることで、ほっと落ち着く北欧ナチュラルな空間に。オーク材やパイン材などの明るい木目の家具は、白い壁や床となじみがよく、やさしい印象を演出してくれます。こちらのリビングダイニングは、ブラックをアクセントカラーに。また、素材も木材やセラミック、スチールなどさまざまな素材を組み合わせているので、白を基調としていても単調にならず、メリハリのあるコーディネートに仕上がっています。ファブリックはベージュ・グレー系のコットンやリネン素材でまとめると、ナチュラルで女性らしい空気感に。ソファにはクッションを置くことで、立体感をプラスすることができます。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜日常にくつろぎの時間をモダン×白基調:異素材で洗練された印象に続いては、こちらのリビングダイニング。シャープでクールな印象のモダンスタイルも、白基調をベースにすることで柔らかく洗練された空間に仕上がります。アクセントに黒やグレーを取り入れると、引き締まった印象になり、大人っぽく仕上がります。スタイリッシュな暮らしを楽しみたい女性におすすめです。ゴールドの真鍮やスチールなどの異素材を組み合わせることで、のっぺり見えがちな白に立体感が生まれ、都会的な雰囲気に。光沢感のあるベロア調のファブリックチェアも、上質な印象を与えてくれます。また、リビングの窓は、レースカーテンをあえてお部屋側に設置して抜け感のある軽やかな印象に。白は白でもストライプ柄が入っているので、ほどよいアクセントとして活躍。スタイリッシュになりがちなモダンインテリアですが、柔らかなファブリック素材を多く使ったり、観葉植物を置くことであたたかなイメージを加えることができます。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜優雅なティータイムフェミニン×白基調:くすみカラーで上品に白をベースに、くすんだグレーなどのニュアンスカラーを差し色に取り入れれば、甘すぎない上品なフェミニン空間に。丸みのあるフォルムのインテリアや、やわらかなファブリック素材を使うことで、女性らしいやさしさと清潔感を両立できます。アクセントに少しだけゴールドを取り入れて、高級感をプラス。植物モチーフのアートも女性らしさを引き立てていますね。こちらのお部屋にも金属や石などの異素材を取り入れて、立体感を出しています。白が基調だからこそ、お部屋の中で他のカラーやインテリアがぐんと映えます。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜自分だけの可愛いをつめこんでホテルライク×白基調:素材でラグジュアリー感を演出上質で非日常感のあるホテルライクなインテリアは、白をベースにすることで一層洗練された印象に。こちらのリビングダイニングは、デザイン性の高いフロアライトを取り入れて、まるでホテルのような高級感のある大人の空間に仕上げました。毎日を特別な気分で過ごしたい方にぴったりです。光沢感のあるファブリックや、大理石調のインテリア、シルバーやゴールドのアクセントを取り入れることで、さりげなくラグジュアリーさを演出できます。こういったきらりと光るインテリアを置くことで単調さが軽減され、一気におしゃれで垢抜けた空間に。「ホワイトインテリアがなんだか物足りない」と感じている方は、ぜひ取り入れてみてください。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜優雅な時間が流れる空間プロが教える!白基調インテリアの失敗例と対策白基調のインテリアは一見シンプルで取り入れやすい分、「やってみたら思っていた印象と違った…」という失敗もありがちです。ここでは、インテリアのプロ目線でよくある失敗例と、すぐに取り入れられる対策をご紹介します。家具も白で統一しすぎて“病院感”:異素材で変化を白で統一しすぎると、無機質で生活感のない“病院のような空間”になってしまうことがあります。これは、質感やトーンに変化が少ないことが原因。白い家具を取り入れる場合も、「素材の違い」に注目してみましょう。【対策】同じ白でも、光沢感のある素材とマットな素材を組み合わせる天然木やラタンなどの異素材をアクセントに加えるファブリックやアートで“暮らしのあたたかみ”をプラスこうすることで、白の美しさを活かしながら、無機質すぎない空間がつくれます。差し色を入れすぎてごちゃつく:色数ルールを守る白ベースの部屋は差し色が映えやすい分、いろんな色を取り入れすぎると統一感がなくなりがち。「少し物足りないかも…」と感じて色を足していくうちに、結果として雑多な印象に。【対策】差し色は最大2色までに絞る明度・彩度を合わせて“トーン”で統一季節や気分に応じて一部だけ入れ替える(クッションや花瓶など)差し色は「控えめ」くらいがちょうどいいバランス。白をベースにするからこそ、少しの色でも効果的に映えます。収納が目立って生活感が出る:扉付き収納や目隠し術白基調の空間では、生活用品や収納アイテムが目立ちやすいという課題も。せっかく白で統一しても、収納まわりが雑然としていると「おしゃれ」から遠のいてしまいます。【対策】扉付き収納家具で生活感を隠すオープン棚には白や透明の収納ボックスを活用見せる収納はアイテムの色や数を厳選して整える配線やWi-Fiルーターなども専用ボックスで目隠し収納まで意識することで、「白を基調にした洗練された暮らし」がより完成度高く整います。白基調の部屋づくりにおすすめのショップ・ブランド5選関連記事:表参道・青山エリアでオススメの家具屋&インテリアショップを20店舗ご紹介【コーディネーター厳選】白を基調としたインテリアを叶えるには、家具や雑貨の選び方も大切なポイント。シンプルながら洗練された白家具を扱うブランドは多くありますが、自分の好みやライフスタイルに合ったテイストで選ぶことで、より理想に近い空間づくりが可能になります。ここでは、白基調の部屋づくりにぴったりのブランドを厳選してご紹介します。ナチュラル系からラグジュアリー系まで、幅広くチェックしてみましょう。Kartell(カルテル)関連記事:表参道・青山エリアでオススメの家具屋&インテリアショップを20店舗ご紹介【コーディネーター厳選】イタリア発のデザインブランド「Kartell(カルテル)」は、透明感のある樹脂素材を使ったアイテムが特徴。白を基調とした部屋に、光を取り込むようなクリアチェアや照明をプラスすることで、空間がいっそう洗練されます。モダンで遊び心のあるデザインが、個性的なホワイトインテリアを目指したい人にぴったりです。Minotti(ミノッティ)関連記事:表参道・青山エリアでオススメの家具屋&インテリアショップを20店舗ご紹介【コーディネーター厳選】ラグジュアリーな白基調インテリアを目指すなら、イタリアのハイエンドブランド「Minotti(ミノッティ)」がおすすめ。上質なレザーやファブリック、彫刻的なフォルムの家具は、シンプルな白い空間に圧倒的な存在感と品格をもたらします。ホテルライクなインテリアコーディネートに憧れている、高級感たっぷりのお部屋にしたいという人におすすめのブランドです。BoConcept(ボーコンセプト)関連記事:表参道・青山エリアでオススメの家具屋&インテリアショップを20店舗ご紹介【コーディネーター厳選】北欧モダンをベースにしたデンマークのブランド「BoConcept(ボーコンセプト)」は、白を基調とした空間にぴったりのミニマルで洗練された家具が豊富。光沢感のあるホワイトテーブルやシンプルなソファで、都会的でスタイリッシュな空間づくりが叶います。収納家具も優秀で、生活感を隠したい方にも◎。 ACTUS(アクタス)出典:ACTUS国内外の良質な家具を扱うセレクトショップ「ACTUS(アクタス)」。シンプルでナチュラルな白家具から、洗練されたモダンアイテムまで幅広く揃い、理想の白基調インテリアをトータルで叶えられます。また、サイズや素材展開も豊富で、日本の住空間にフィットするデザインが魅力です。MOMO NATURAL(モモナチュラル)出典:MOMO NATURALナチュラルな木素材とやさしい白の組み合わせが魅力の「MOMO NATURAL(モモナチュラル)」。一人暮らしや家族暮らしの部屋にも取り入れやすく、飽きのこないデザインが人気です。アイボリーやミルキーホワイトなど、温かみのあるトーンが多く、白基調の部屋にぬくもりをプラスできます。まとめ|白基調の部屋で、自分らしい洗練空間を手に入れよう白を基調にした部屋は、清潔感や開放感があり、どんなテイストにもマッチする万能なインテリアスタイルです。一方で、のっぺり見えたり、生活感が出やすかったりと、注意すべきポイントも存在します。だからこそ、素材や色味の違い、差し色や照明など、細部のコーディネートが空間全体の印象を左右します。 自分のライフスタイルや好みに合った工夫を取り入れながら、シンプルでありながら個性のある「白基調の部屋」を楽しんでください。あなたらしい洗練された暮らしは、白い空間からきっと始まります。