引っ越しや模様替えなど、新しい暮らしを始めるときに多くの人が直面するのが『部屋のレイアウトが決まらない』という悩みではないでしょうか。実は、部屋のレイアウトが上手くいかないのは、空間の分け方や動線、収納の工夫ができていないことが大きな原因です。この記事では、レイアウトが決まらない原因から、広さ別のおすすめレイアウト実例、失敗例と改善策までをわかりやすく解説します。さらに、シミュレーションツールやプロのコーディネートサービスも紹介。読み終わるころには、自分の部屋に合ったレイアウトのヒントが見つかり、暮らしがぐっと快適になるはずです。関連記事1LDKのレイアウトの基本はコレだ!快適でおしゃれな配置とは10畳で正方形のリビングダイニングをレイアウトするプロの実例集夫婦の8畳寝室のレイアウト事例をインテリアコーディーネート会社が解説リビングとダイニングの違いはココ!LDKとDKのレイアウトのポイントも紹介6畳の書斎も快適に|レイアウトのポイントや広く見せるコツを紹介快適な20畳リビングのレイアウト実例を紹介!理想の暮らしを叶えましょう10畳の部屋をレイアウト!1LDKのリビングやワンルームの実例を紹介狭い部屋こそ海外インテリアでおしゃれに!4~6畳のレイアウト&実例集狭い8畳リビングでも快適!レイアウト実例4選&広く見せるコツを紹介「1SLDK」Sの意味って?最適なレイアウトやメリットをご紹介 部屋のレイアウトが上手く決まらない原因弊社実例:自分だけの可愛いをつめこんで部屋のレイアウトがなかなか決まらないと感じるとき、その原因は単に「センスがないから」ではありません。多くの場合、以下のような要素が影響しています。生活シーンが混在している動線を意識せず家具を配置している収納の位置や量を考慮できていないこれらのポイントが整理できていないと、空間に落ち着きがなく、居心地の悪さや片付けにくさにつながってしまいます。ここからは、レイアウトが決まらない原因を具体例を交えて解説していきます。生活シーンが混在しているレイアウトが決まらない大きな理由のひとつが、生活シーンを切り分けられていないことです。たとえばベッドのすぐ横に作業机を置いてしまうと、休む場所と仕事をする場所が同じ空間に重なり、リラックスできなくなります。ソファの隣に食事用テーブルを置く場合も、くつろぐシーンと食事のシーンが曖昧になり、空間全体が落ち着かない印象になりがちです。このように、空間の中に生活シーンが入り混じると、どこに家具を置いてもしっくりこない状態に陥ります。動線を意識せず家具を配置している動きやすさを無視して家具を置くことも、レイアウトが決まらない原因になります。よくあるのが「ソファとテーブルの間が狭く、歩くたびに体を横にずらさなければならない」「ベッドに行くまでに椅子や収納を避けなければならない」といったケース。生活の中で繰り返し行う動作がスムーズでないと、無意識のうちにストレスを感じやすくなります。結果的に「ここじゃない気がする」と家具の配置を何度も変えてしまうのです。収納の位置や量を考慮できていない3つ目の原因が、収納に関する見落としです。部屋の広さや家具にばかり目がいき、モノの量や収納の位置を十分に考えないまま配置を決めてしまうと、すぐに散らかった印象になります。たとえば「クローゼットが奥にあるため、よく使うものを取り出すのが面倒」「収納が足りず床やテーブルにモノを置いてしまう」といった状況です。こうした状態が続くと、片付かないこと自体がレイアウトの不満につながり、「部屋が落ち着かない」と感じやすくなります。部屋のレイアウトを決める5つのステップ弊社実例レイアウトを考えるとき、なんとなく家具を置いてしまうと「落ち着かない」「暮らしにくい」といった不満につながります。そこで役立つのが、順序立てて考えるための5つのステップです。空間の用途を明確にする生活・家事動線を考える必要な収納を設ける視線の抜けを意識してレイアウトするフォーカルポイントを設置するこの5つの流れに沿って考えることで、家具の位置が自然と決まり、自分に合った居心地のよい部屋をつくれるようになります。次からは、それぞれのステップを詳しく解説していきましょう。空間の用途を明確にするひとつの部屋の中で食事をする場所、寝る場所、くつろぐ場所を曖昧にしてしまうと、どうしても落ち着かない空間になりがちです。そこで大切なのは、限られたスペースでも「ここは食事」「ここは寝る」「ここはくつろぐ」と役割をはっきり分けること。実際に家具を置く前に、エリアごとにだいたいの用途を決めておくことが、レイアウトの迷いを防ぐ第一歩です。生活・家事動線を考える家具を配置するときに見落とされがちな「動線」。暮らしの中で繰り返す「寝る・食べる・くつろぐ・片付ける」といった動作がスムーズでないと、部屋全体の使い勝手が悪くなり、どこに家具を置いても“しっくりこない”感覚につながります。だからこそ、家具を置く前に生活・家事の動線をざっくり描き出し、それを基準に配置を考えることが大切です。必要な収納を設ける弊社実例:洗練された無骨さ。都会の隠れ家へようこそレイアウトが決まらない原因のひとつが、収納の不足や位置の不適切さです。クローゼットが足りず洋服が椅子やベッドに積み重なったり、日用品の置き場が遠くて出しっぱなしになったりすると、部屋全体が散らかった印象に。生活動線に合わない収納も不便さを生みます。実際に家具を置く前に「何をどこにしまうか」を考えておくだけで、片付けやすく快適な空間に近づけます。視線の抜けを意識してレイアウトする弊社実例ここまで紹介したステップはレイアウトを決めるための基本ステップでした。ここからは一歩進んで、部屋をより広く、おしゃれに見せるための工夫をご紹介します。そのポイントのひとつが「視線の抜け」です。視線が家具で遮られると空間が狭く感じやすく、どこに置いても圧迫感が残ってしまいます。写真のように低めの家具を中心に配置し、窓に向かって視線が抜けるレイアウトにすると、奥行きが感じられて広々とした印象に。家具を選ぶときや配置を考えるときには、「座ったときにどこまで視界が開けるか」を意識すると、狭い空間でも開放感のある部屋に仕上がります。フォーカルポイントを設置する弊社実例部屋のレイアウト決めるステップ5つ目は、「フォーカルポイント(視線を集める場所)」をつくることです。フォーカルポイントは難しく考える必要はなく、スタンドライトやお気に入りのポスター、存在感のある観葉植物などを部屋の一角に置くだけでOK。視線が自然とそこに集まることで、空間にまとまりが生まれます。さらに、ミラーを取り入れると視線を奥へと誘導でき、実際以上に広がりを感じさせる効果も。小さな工夫ですが、部屋にひとつ「視線の主役」をつくるだけで、レイアウト全体がぐっと洗練された雰囲気になります。部屋の広さ別おすすめレイアウト【実例・間取り図付】部屋のレイアウトを考えるとき、間取りの形だけでなく『広さ』によって工夫の仕方が変わります。6畳程度のワンルームではゾーニングの工夫が重要になりますし、1LDKのように空間が分かれる間取りでは、暮らしに合わせた配置が快適さを左右します。ここでは、実例の写真と間取り図を交えながら、広さごとのおすすめレイアウトを紹介します。自分の部屋と近い事例を参考にすることで、家具の配置や空間の使い方がより具体的にイメージできるはずです。ワンルーム|ベッドとソファを分けた快適ゾーニング弊社実例:自分だけの可愛いをつめこんでワンルームはひとつの空間に寝る・くつろぐ・食事をするシーンが集まるため、レイアウトがごちゃつきやすい間取りです。そこで有効なのが「ゾーニング」を明確にする工夫です。こちらの実例のように寝る場所=ベッド、くつろぐ場所=ソファを明確に分けて配置することで、ワンルームの中にも暮らしのメリハリが生まれます。さらに、入口からの視線を遮らないよう家具を壁際に寄せて配置しているのもポイント。狭さを感じさせず、生活シーンごとに役割を切り分けた快適な空間に仕上がります。ワンルーム|ベッドとソファを並べたくつろぎレイアウト弊社実例:帰りたくなるマイルームベッドとソファを同じ空間に並べると、ごちゃついた印象になりやすいのもワンルームの悩みです。しかし、ソファの向きを少し傾けるだけで、ベッドとくつろぎスペースを自然に切り分けることができます。実例のようにソファをベッドに対して斜めに配置することで、限られた空間でもゾーンの境界が生まれ、視覚的にすっきりした印象に。同じワンルームでも、ちょっとした角度の工夫で「寝る場所」と「くつろぐ場所」がきちんと分かれ、快適でおしゃれな空間に仕上がります。1LDK|間仕切りでベッドルームとリビングを分けるレイアウト弊社実例:しごできルーム1LDKは寝室とリビングを分けられるため、生活シーンを整理しやすい間取りです。その強みを活かして、リビングにワークスペースを併設するレイアウトは、大人の暮らしにぴったり。写真のようにソファとデスクを同じ空間に配置しても、空間が明確に分かれているのでごちゃついた印象になりません。デスク周りはブラックを基調にして集中できる雰囲気を演出し、リビングはソファとテーブルでくつろぎ感を確保。オンとオフを空間の中で切り替えられるのが大きな魅力です。仕事も暮らしも快適に両立できる、洗練されたレイアウトです。1LDK|ソファで仕切るリビング&ダイニング弊社実例:年中無休でコーデュロイソファを背もたれ側からダイニングに向けて配置することで、リビングとダイニングをゆるやかに分けたレイアウト。視覚的な仕切りができるため、それぞれの空間に役割を持たせながらも、一体感は損なわれません。大きな窓からの光を妨げないよう、家具を低めに揃えているのもポイント。開放感を保ちつつ、生活シーンごとにメリハリをつけた心地よい1LDKのレイアウトです。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜自分だけの可愛いをつめこんで帰りたくなるマイルームしごできルーム年中無休でコーデュロイよくある部屋のレイアウト失敗例【Before&After間取り図付】弊社実例:ハイセンス・ミッドセンチュリーここでは、よくあるレイアウトの失敗例を3つ取り上げ、Before & Afterの間取り図とあわせて配置のコツを解説します。家具の置き方ひとつで空間の印象や快適さがどう変わるのか、具体的にイメージしながらチェックしてみましょう。家具を壁際に詰め込みすぎて圧迫感が出る部屋を広く使いたいという意識から、ソファやシェルフを壁際に沿って配置しています。しかし、すべての家具を壁に寄せすぎると空間全体に「詰め込み感」が生まれ、逆に圧迫感が強まってしまいます。シェルフをソファの横に移動し、壁際に余白を持たせたことで視線が抜けやすくなり、部屋全体がすっきりとした印象に。家具の配置にメリハリをつけることで、居住空間に奥行きが生まれ、開放感のあるレイアウトに改善できます。大型家具が動線をふさぐテレビボードの位置がダイニングからの通路と干渉し動線が狭くなっています。特にワンルームや1Kなどの限られた空間では、このように大型家具が動線を遮ると使い勝手が一気に悪化します。テレビボードの向きを変えるために、ソファを壁際に寄せて配置し直すことで、部屋の中央にまっすぐな動線を確保しました。これによりダイニングからベッドまでの移動がスムーズになり、生活の快適さが大きく向上。大型家具を設置する際には「生活動線を妨げないか」を意識するだけで、部屋の居心地は格段に変わります。視線の抜けを意識せず配置して窮屈に見えるこのレイアウトの失敗ポイントは、入口から部屋に入った瞬間に背の高いシェルフが視界に入り、空間を分断している点です。奥まで視線が届かず、実際よりも圧迫感のある印象になっています。シェルフを壁際に沿わせるレイアウトへ変更、入口から奥へと視線が抜けるように家具を配置し直しました。背の高い家具を入口付近に置かないことで広がりを感じやすくなり、自然光も取り込みやすいため、空間全体が明るく開放的に見えるようになっています。部屋のレイアウトを工夫することで、暮らしやすさだけでなく広さの印象も大きく変わります。さらに詳しく「広く見せるコツ」を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。リビングを広く見せるコツ20選!レイアウト実例もご紹介部屋のレイアウト決めに役立つツール&テクニック弊社実例:シゴト帰りにお家に帰りたくなるように。部屋のレイアウトを考えるとき、頭の中だけでイメージしてもなかなかしっくりこないものです。そんなときに便利なのが、レイアウトを検討するためのツールやテクニック。方眼紙に間取りを書き出して検討するマスキングテープで家具の仮配置を試す無料のシミュレーションアプリを使うこれらを活用すれば、事前にイメージを具体化でき、失敗の少ないレイアウトを実現できます。方眼紙に間取りを書き出して検討する家具のレイアウトを考える際、もっともシンプルで効果的なのが「方眼紙に間取りを書き出す」方法です。方眼紙のマス目を縮尺に見立てて部屋の寸法を書き込み、その上で家具を描いて配置を試せます。実際に家具を動かす手間をかけずに、配置のバリエーションを比較できるのが大きなメリット。直感的にわかりやすいため、デジタルツールが苦手な方や初めてレイアウトを検討する方にもおすすめです。マスキングテープで家具の仮配置を試す家具のサイズを測り、その寸法通りに床へマスキングテープを貼ることで、実際に置いたときの占有スペースをリアルに確認できます。テープなら簡単に貼り直せるので、複数のレイアウトを手軽に試せるのもメリットです。例えば、ソファとテーブルの間の通路が人の動きに十分な幅があるか、ベッドを置いたときにドアの開閉が妨げられないかなど、生活動線を意識したシミュレーションが可能になります。シミュレーションアプリを使う部屋のレイアウトを決める際に便利なのが、シミュレーションアプリです。間取りを入力し、家具や照明などを配置してみることで、完成後のイメージを立体的に確認できます。実際のサイズを反映できるアプリも多く、ソファとテーブルの距離感や、ベッドを置いたときの通路幅などを具体的にシミュレーションできるのが大きな魅力です。実際に家具を動かさなくても、複数のレイアウトパターンを試せるので、失敗を減らし効率的に理想の空間づくりを進められます。プロに相談できるインテリアコーディネートサービスアプリでシミュレーションしても、実際に家具を配置したときのサイズ感や全体の統一感に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときにおすすめなのが、弊社のインテリアコーディネートサービスです。年間200件以上のコーディネート実績を持つインテリア専門会社として、お部屋の採寸からレイアウト設計、家具・照明・カーテンの選定、納品・設置までをワンストップでサポートしています。「センスに自信がない」「一人では決めきれない」と感じる方も、弊社のプロコーディネーターが理想の暮らしを丁寧に形にするお手伝いをいたします。部屋レイアウトに関するよくある質問(FAQ)ここでは、レイアウトづくりの際によく寄せられる質問をまとめました。レイアウト初心者の方にも役立つ内容をQ&A形式で解説します。Q.狭い部屋を広く見せる一番簡単な方法は?A.背が低い家具を中心に配置し、窓や奥の壁に向かって視線が抜けるレイアウトを意識すると、空間がぐっと広く感じられます。また、明るい色の家具やカーテンを選ぶのもおすすめです。光を反射して空間が明るく見え、同じ広さでも開放感がアップします。さらに、鏡(ミラー)を壁面に取り入れると奥行きが生まれ、実際の面積以上に広く見せることができます。Q.生活感のない部屋をつくるには?A.色・素材・収納をそろえて「見せない工夫」を意識することがポイントです。生活感が出る原因は、日用品や雑貨が視界に入りやすい配置にあること。まずは、よく使うものほど収納場所を定位置化し、出しっぱなしを防ぐことから始めましょう。オープン収納を使う場合は、同じ素材や色のボックス・カゴで統一すると、整然とした印象になります。また、色数を絞ることも効果的です。家具やカーテン、ラグなどのトーンをそろえると、空間全体にまとまりが生まれ、自然と上品で落ち着いた雰囲気に仕上がります。Q.一人暮らしのレイアウトで気をつけることは?A.ひとつの空間の中に「生活シーンを分ける意識」を持つことが大切です。一人暮らしの部屋は、寝る・くつろぐ・食事するなど、複数の行動をひと部屋で完結させる必要があります。そのため、ゾーニング(空間の区切り方)を意識しないと、生活感が混ざって落ち着かない印象になりがちです。たとえば、ベッドとソファの間にラグを敷いて“くつろぎゾーン”をつくる、デスクを壁際に寄せて“作業エリア”を分けるなど、家具やファブリックで空間をゆるやかに仕切るのがおすすめです。部屋のレイアウトが決まらない悩みを解消して、心地よい空間に弊社実例:ハイセンス・ミッドセンチュリー部屋のレイアウトがなかなか決まらない、どう配置してもしっくりこない。そんな悩みの多くは、生活シーンが混在している動線を意識せず家具を配置している収納の位置や量を考慮できていないといった見落としがちなポイントで起こります。まずは、紹介した5つのステップをもとに、空間の用途や動線を整理してみましょう。それだけで、部屋全体にまとまりが生まれ、暮らしやすさも格段にアップします。さらに、視線の抜けやフォーカルポイントを意識すれば、限られた空間でも広く見せることが可能です。自分のライフスタイルに合った配置を見つけて、“心地よく過ごせる部屋づくり”を実現してみてください。関連記事1LDKのレイアウトの基本はコレだ!快適でおしゃれな配置とは10畳で正方形のリビングダイニングをレイアウトするプロの実例集夫婦の8畳寝室のレイアウト事例をインテリアコーディーネート会社が解説リビングとダイニングの違いはココ!LDKとDKのレイアウトのポイントも紹介6畳の書斎も快適に|レイアウトのポイントや広く見せるコツを紹介快適な20畳リビングのレイアウト実例を紹介!理想の暮らしを叶えましょう10畳の部屋をレイアウト!1LDKのリビングやワンルームの実例を紹介狭い部屋こそ海外インテリアでおしゃれに!4~6畳のレイアウト&実例集狭い8畳リビングでも快適!レイアウト実例4選&広く見せるコツを紹介「1SLDK」Sの意味って?最適なレイアウトやメリットをご紹介