「北欧ナチュラル」と「北欧モダン」、どちらも北欧らしい温かみのある空間が魅力ですが、テイストや家具の選び方には大きな違いがあるのをご存じでしょうか。「温かみのある空間にしたいのか」「モダンな雰囲気を取り入れたいのか」自分の好みに合ったスタイルを見極めることで、インテリアの統一感がぐっと高まります。この記事では、「北欧ナチュラル」と「北欧モダン」の違いをデザイン・素材・配色の観点から詳しく解説。さらに、それぞれのスタイルを取り入れるためのコツや、おしゃれな実例も紹介します。自分にぴったりの北欧スタイルが見つかるだけでなく、インテリア選びに迷わないポイントがしっかり押さえられるはずです。関連記事【2025年版】北欧家具ブランド15選|長く愛される名作と選び方のコツ北欧風リビングの作り方|プロが教える5つのステップと実例紹介北欧インテリアに合うカーテン選びのコツミッドセンチュリーと北欧の違いを徹底比較!おしゃれな実例もご紹介インテリアの種類13選!テイスト別の作り方をプロが徹底解説します。 「北欧ナチュラル」と「北欧モダン」の違いとは?自然素材を活かした温かみのある空間が魅力の北欧ナチュラルと、シンプルで洗練されたデザインが特徴の北欧モダン。どちらも魅力的ですが、自分の好みに合うスタイルを見極めるためには、それぞれの違いをしっかりと把握しておくことが大切です。以下の表では、配色・木の色・家具のデザイン・素材感の4つの視点から、北欧ナチュラルと北欧モダンの違いをわかりやすく比較しています。ポイント北欧ナチュラル北欧モダン配色と空間の印象ホワイトやベージュなど明るめのトーングレーやライトグレーでシックな印象木の色ライトウッド(オーク・バーチ)ダークウッド(ウォールナット・アッシュ)家具のデザインの違い温かみと優しさを感じさせる曲線的なデザイン温かみを保ちながらも、直線的で洗練されたデザイン素材感自然素材を中心に温かみのある質感でまとめる自然素材をベースに異素材を組み合わせる以下の4つの視点から、それぞれのスタイルの違いを詳しく解説していきます。配色と空間の印象木の色家具のデザイン素材感まずは、空間全体の印象を左右する「配色」から見ていきましょう。配色と空間の印象の違いインテリアコーディネートにおいては、ベースカラー:70%メインカラー:25%アクセントカラー:5% の比率が推奨されています。この比率を押さえて、北欧ナチュラルと北欧モダンの配色の違いを見ていきましょう。北欧ナチュラルの配色と印象:明るめ弊社実例北欧ナチュラルでは、ホワイトやベージュを基調に温かみのある空間を演出、木製家具をメインに取り入れつつ、クッションカバーや観葉植物のグリーンでナチュラル感を強調します。アクセントにはグリーンなどの色を取り入れると、優しく北欧インテリアらしい空間が完成します。北欧モダンの配色と印象:落ち着き弊社実例:ナチュラルだけど、ホテルライク一方、北欧モダンの配色は、白やライトグレーなどの控えめなトーンが中心。ベースカラーを抑えめに設定し、直線的な木製家具やシンプルな照明を組み合わせることで、シックで洗練された空間を作り出します。アクセントには、彩度の高い黄色やブラックを取り入れることで、落ち着きのある空間にメリハリが生まれます。木の色の違い北欧ナチュラルでは、明るいライトウッドを使うことで温かみと開放感を強調し、柔らかく親しみやすい空間を演出します。一方、北欧モダンでは、落ち着いたダークウッドを用いることで、シックで洗練された印象を与えます。ここでは、北欧ナチュラルと北欧モダン、それぞれの木の色の特徴を具体的なインテリア例とともに解説していきます。北欧ナチュラルの木の色:ライトウッド弊社実例:オシャレなカフェ風インテリアで新しい生活北欧ナチュラルの木の色は、ライトウッド系の明るい木材が中心です。たとえば、1枚目の画像のように、オークやバーチ材のベージュ系の色味が空間全体に広がり、開放感と温もりを同時に演出しています。リビングテーブルやチェア、収納家具などに取り入れることで、柔らかく親しみやすい印象が完成します。北欧モダンの木の色:ダークウッド弊社実例:懐かしの、海外のインテリアをつくりたくて一方、北欧モダンの木の色は、ダークウッド系の深みのある色合いが特徴です。ウォールナットやアッシュ材などのブラウンやダークグレーを基調にすることで、空間全体が引き締まり、洗練された印象に仕上がります。クールな色調でありながらも木の質感を活かしているため、冷たさを感じさせず温かみを保ちながらスタイリッシュな空間を作り出します。家具のデザインの違い北欧ナチュラルの木の色は、ライトウッド系の明るい色合いが特徴。空間全体に温かみと開放感を与え、親しみやすくリラックス感のある雰囲気を作り出します。一方、北欧モダンでは、ダークウッド系の落ち着いた色合いがポイント。ブラウンやブラックの深みのある色調が、空間を引き締め、シックで洗練された印象を演出します。ここでは、それぞれのスタイルに適した木の色を、具体的なインテリア例とともに詳しく解説していきます。北欧ナチュラルの家具デザイン:素朴弊社実例北欧ナチュラルの家具デザインは、柔らかな曲線が特徴。ソファやテーブルのフォルムに丸みを持たせることで、空間全体に素朴で優しい印象を与えます。たとえば、ラウンドテーブルやカーブが緩やかなアームチェアは、空間に温もりや落ち着きを感じさせる要素です。北欧モダンの家具デザイン:洗練弊社実例一方、北欧モダンの家具デザインは、直線的でシンプルなフォルムなものが多く採用されます。例えば、直線的なソファやダイニングテーブルに、丸みを持たせたチェアを合わせることで、温もりとモダンさをバランスよく融合。シンプルでありながらも北欧らしい温かみを感じさせるデザインが、北欧モダンの魅力です。素材感の違い北欧ナチュラルは、自然素材の温もりを強調し、柔らかな質感でリラックス感を演出します。一方、北欧モダンでは、木材の温かみに加え、ガラスや金属などの異素材を組み合わせ、洗練された雰囲気を作り出します。ここでは、北欧ナチュラルと北欧モダン、それぞれの素材感の特徴をインテリア例とともに詳しく解説していきます。北欧ナチュラルの素材感:自然素材弊社実例:日常にくつろぎの時間を北欧ナチュラルの家具やインテリアは、自然素材を活かした温かみのある質感が特徴です。ざっくりとした編み目のあるコットン素材のクッションカバーは、見た目も柔らかさを感じさせ、空間全体にリラックス感をもたらします。また、ソファの生地にはマットな質感のベージュ系ファブリックを使用し、ナチュラルで優しい印象に仕上げています。北欧モダンの素材感:自然素材×異素材弊社実例一方、北欧モダンの素材感は、木材の温もりをベースに異素材を組み合わせる点がポイントです。直線的な木製家具にガラスや金属のアクセントを加えたり、ソファにレザーのクッションをプラスして洗練された印象を演出します。北欧ナチュラルorモダン|自分に合うのはどっち?弊社実例ここまで、「北欧ナチュラル」と「北欧モダン」の違いや、それぞれのコーディネートのポイントを詳しく解説してきましたが、「結局どちらが自分に合っているの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、色味・家具の形状・空間の印象・インテリアの好みといった観点から、北欧ナチュラルと北欧モダンを比較したチェックリストを用意しました。以下の表を参考にして、自分の暮らしや好みに合うスタイルを見つけてみましょう。北欧ナチュラル北欧モダン色味の好み白・アイボリー・ベージュなど明るいトーンを好む白・ライトグレーなど明るすぎないトーンを好む家具の形状丸みのある曲線的なフォルムを取り入れたデザインが好み直線的でシャープなラインを取り入れたデザインが好み空間の印象全体的に明るく温かみのある雰囲気で、安心感・居心地の良さを重視木の温もりを残しつつ、シックで洗練された落ち着いた雰囲気を重視インテリアの好み木目やファブリック雑貨などナチュラル系アイテムが好き金属やガラスを使ったモダン家具やシンプルな雑貨を好む表を見て、自分の好みに近い項目が多い方が、あなたに合った北欧インテリアのスタイルです。リラックス感や温もりを重視するなら北欧ナチュラル、シンプルで洗練された空間が好きなら北欧モダンを取り入れてみましょう。北欧ナチュラルを取り入れる3つのコツ弊社実例:やわらかく、優しいインテリア北欧モダンが洗練された印象を重視するのに対し、北欧ナチュラルは優しい色味や曲線的なフォルムで親しみやすさを演出します。ここでは、北欧ナチュラルの空間づくりに欠かせない3つのポイントを解説していきます。木目や照明と灯りで温かみを演出ホワイト×ブラウンで明るく仕上げる曲線的なフォルムで優しい印象にそれぞれ詳しく見ていきましょう。木目や照明の灯りで温かみを演出弊社実例北欧ナチュラルの空間づくりでは、木目の温もりと柔らかな照明がポイントです。画像のように、ナチュラルな木製家具と優しい光のフロアランプを組み合わせることで、リラックス感のある空間が完成します。ホワイト×ブラウンで明るく仕上げる北欧ナチュラルのベースカラーは、ホワイトとブラウン。ソファやカーテンをホワイト・ベージュでまとめつつ、サイドボードやテーブルに木目調ブラウンを取り入れることで、明るさと温もりを両立させます。曲線的なフォルムで優しい印象に弊社実例北欧ナチュラルの家具選びは、曲線的なフォルムが鍵です。丸みのあるソファやテーブルを取り入れることで、空間に優しさと親しみやすさをプラスしてくれます。北欧モダンを取り入れる3つのコツ弊社実例:懐かしの、海外のインテリアをつくりたくて北欧ナチュラルが自然素材を活かした柔らかで親しみやすい空間を重視するのに対し、北欧モダンは直線的なフォルムやダークウッドを取り入れた洗練された雰囲気がポイント。ここでは、北欧モダンを取り入れる際の3つのポイントを解説し、それぞれのコーディネートのコツも合わせて紹介していきます。金属やガラスのアクセントでモダンさをプラスグレーやブラックを取り入れてクールな印象に直線的なフォルムの家具でスタイリッシュにまとめるそれぞれ詳しく見ていきましょう。金属やガラスのアクセントでモダンさをプラス弊社実例北欧モダンの空間づくりでは、金属やガラスなどの素材でモダンさを演出。スチールの脚やガラス天板のテーブルを取り入れることで、シンプルながらも洗練された印象に。照明やミラーで視覚的なアクセントを加え、モダンな空間を演出しましょう。グレーやブラックを取り入れてクールな印象に北欧モダンの配色は、グレーやブラックの落ち着いたトーンが基本。グレーのソファやラグで空間をまとめつつ、ブラックのフレームやクッションで引き締めるとスタイリッシュな印象に。ホワイトを加えて明るさをプラスするのもポイントです。直線的なフォルムの家具でスタイリッシュにまとめる弊社実例北欧モダンの家具選びは、直線的なデザインが基本。シャープなラインのソファやテーブルを配置することで、空間全体がすっきりと洗練された印象に。北欧ナチュラルと異なり曲線的なフォルムを避けることで、モダンな雰囲気が演出できます。【インテリア実例集】北欧ナチュラル・北欧モダンここでは、北欧ナチュラル・北欧モダンのおしゃれな実例を4つ取り上げ、コーディネートのポイントを紹介していきます。実際の空間イメージを掴みながら、自分の部屋に取り入れる際のヒントを探してみてください。アースカラーを基調にした『北欧ナチュラル』このリビングルームは、アースカラーであるベージュを基調とした北欧ナチュラルスタイルでまとめられた空間です。壁やカーテン、ソファなどの大きな面積を占めるアイテムは、アイボリーやベージュで統一されており、空間全体が柔らかで温かみのある印象に仕上がっています。ダイニングエリアに配置されたラウンドテーブルは、木目の温かみを強調しつつ、空間に軽やかさをプラス。あえて揃えないバラバラのチェアがアクセントとなり、単調になりがちなベージュトーンの空間に視覚的なリズムを生んでいます。北欧ナチュラルの特徴である「自然素材」と「優しい色合い」が絶妙なバランスで融合しており、心地よく過ごせる癒しの空間が完成しています。〜上記でご紹介した弊社実例はこちら〜日常にくつろぎの時間をレザーソファで引き締める大人の『北欧モダン』この実例は、レザーソファとブラックアクセントで引き締めた北欧モダンスタイルです。キャメルカラーのレザーソファが空間の主役となり落ち着いた雰囲気を演出しつつも、ブラックのサイドテーブルやフロアランプが全体を引き締め、シックで洗練されたモダンスタイルに。一方、ダイニングエリアは、木製テーブルとブラックフレームのチェアが調和。ナチュラルな木目のテーブルが温かみを持たせつつも、ブラックのチェアフレームがモダンな印象を加えています。壁面には抽象的なアートが飾られ、シンプルながらもインテリア性の高いデザインが北欧モダンらしい雰囲気を演出。スタイリッシュでまとまりのある北欧モダンスタイルが完成しています。〜上記でご紹介した弊社実例はこちら〜グリーンのアクセントが効いている都会的×カジュアル優しいグリーンと木目が調和する『北欧ナチュラル』この実例は、ライトブラウンの木目調家具と優しいグリーンのアクセントクロスが調和した北欧ナチュラルな空間です。壁面のグリーンは、空間にほんのりとした落ち着きを加えつつも、暗すぎない色合いで爽やかな印象を与えています。一方で、ダイニングチェアやテレビボードのブラックフレームがアクセントとなり、空間を引き締めています。北欧ナチュラルらしい優しさの中にも、控えめにアクセントを加えることで、おしゃれなナチュラル空間に仕上がっているのがポイントです。〜上記でご紹介した弊社実例はこちら〜オシャレなカフェ風インテリアで新しい生活ホテルライクな落ち着き空間『北欧モダン』ブラウングレーを基調にまとめた北欧モダンスタイルの実例です。リビングは、シンプルなデザインのソファとダークウッドのテーブルで落ち着いた雰囲気を演出。温かみのあるブラウン系クッションがアクセントとなり、柔らかさをプラスしています。間接照明を取り入れ、暗すぎず北欧インテリアらしい落ち着き感を演出。全体的に色数を抑えつつも、質感のあるファブリックを取り入れることで、温かみと上質感が共存する北欧モダンの空間が完成しています。〜上記でご紹介した弊社実例はこちら〜どんな「モダン」がお好き?北欧ナチュラルと北欧モダンの違いを知って、自分に合う空間づくりをここまで、北欧ナチュラルと北欧モダンの特徴やコーディネートのポイントを詳しく解説してきましたが、重要なのは自分のライフスタイルや好みに合うスタイルを見極めることです。北欧ナチュラルは、自然素材の温もりや優しい色合いを基調とした、リラックス感のある空間づくりに適しています。一方の北欧モダンは、直線的で洗練されたデザインやダークトーンのアクセントを取り入れた、都会的でクールな空間が特徴です。記事内で紹介したチェックポイントを再度確認し、自分が求める空間のイメージに近い項目が多い方を選ぶことで、インテリア選びの失敗を防ぐことができます。「癒しの空間」で落ち着きたいなら北欧ナチュラルを、「スタイリッシュで上質な雰囲気」を求めるなら北欧モダンを基調にコーディネートしてみましょう。関連記事【2025年版】北欧家具ブランド15選|長く愛される名作と選び方のコツ北欧風リビングの作り方|プロが教える5つのステップと実例紹介北欧インテリアに合うカーテン選びのコツミッドセンチュリーと北欧の違いを徹底比較!おしゃれな実例もご紹介インテリアの種類13選!テイスト別の作り方をプロが徹底解説します。