ナチュラルインテリアは、幅広い年齢層に人気のインテリアスタイル。ただ、実際に部屋をコーディネートしたものの「なんだかダサくなってしまった」「イメージ通りにならなかった」という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、ナチュラルインテリアがダサいと言われる失敗ポイントやダサくならないコツ、インテリア実例をご紹介します。誰でも簡単に真似しておしゃれなお部屋をつくることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。ナチュラルインテリアはダサい?5つの失敗ポイント弊社事例お部屋がダサくなってしまうのには理由があります。そこでまずは、ナチュラルインテリアが「ダサい」と言われる失敗ポイントをご紹介。ポイントを押さえておくことで、失敗のリスクを減らしておきましょう。テイストにまとまりがない目指したいインテリアテイストがはっきりしていないと、おしゃれなお部屋を完成させることはできません。ナチュラルやモダン、ヴィンテージなどが雑多に混ざっていると統一感に欠けた雰囲気に。まずはしっかりと方向性を決めることが大切です。SNSや雑誌などで「こんなお部屋に憧れる」という画像をピックアップしておきましょう。自分の好みが明確になり、家具や小物を選ぶときの助けとなってくれます。シンプルすぎて殺風景になるナチュラルインテリアと言えば、余分な装飾のないシンプルなお部屋をイメージする方も多いのではないでしょうか。もちろんシンプルなお部屋も素敵ですが、よくある失敗パターンは、シンプルすぎてなんだか寂しい印象になってしまうということ。お気に入りの小物を飾って楽しんだり、リラックスしてくつろげる空間をつくることがインテリアの醍醐味です。物が多くて雑多に見えるシンプルなお部屋とは反対に、物が多い場合はゴチャついた印象を受けてしまいがちです。ナチュラルなアイテムだからといって、取り入れすぎには注意が必要。お部屋は、床や壁が見えている面積が大きいほどスッキリとした印象になるので、家具や小物を置きすぎないようにしましょう。本当に必要なものを厳選して購入するということが大切です。色が多くてまとまりがないいろんな色のアイテムがあり、統一感に欠けてしまうということも。空間に使う色は、3色までにするとコーディネートが簡単でまとまりが生まれやすいです。多くても5色までに抑えてアイテムを選びましょう。また、「カラーの黄金比」を意識すると、より一層おしゃれな空間に仕上げることができます。カラーの黄金比ベースカラー(70%):壁や床、天井などお部屋の中で広い面積を占める部分メインカラー(25%):建具や大型の家具、カーテン、カーペットなど2番目に大きな面積を占める部分に使うアクセントカラー(5%):クッションや小物、雑貨などに使われる色で、お部屋に変化を与えたりお部屋を引き立てるなどの効果がある〜関連記事〜インテリアは配色が決め手。カラーバランスや事例をプロが徹底解説 照明が単調でメリハリがないリビングダイニングでよくやりがちなのが、メインの天井照明をひとつだけというパターン。お部屋のインテリアコーディネートが素敵でも、なんだかのっぺりとした印象になってしまいます。照明はひとつだけでなく、いくつか組み合わせて配置しましょう。詳しくは後ほど解説します。ナチュラルインテリアがダサくならないコツ7選弊社事例ナチュラルインテリアをおしゃれにするコツを解説します。ダサくなるかも...と不安な方は、ぜひこれらの方法を取り入れてみてください。組み合わせるテイストは2つまでにする「基本はナチュラルが好きだけど、ヴィンテージテイストも気になる」「モダンなアートを飾りたい」といったように、目指すお部屋のインテリアは人によって様々ですよね。そんな時に気をつけておきたいのが、テイストを多く取り入れすぎないということ。ナチュラルとヴィンテージ、ナチュラルとモダン、という風にテイストは2つまでに抑えておくとコーディネートにまとまりが生まれます。安っぽく見える家具は選ばないナチュラルインテリアは基本的にシンプルなコーディネート。だからこそ、家具や小物の存在感が引き立ちます。安っぽい見た目の家具は悪目立ちしてしまうため、注意が必要です。また、ただ安いという理由で購入したインテリアは、品質の面で後悔してしまうことも...。特にソファなど空間の主役になるような家具や長く使いたいアイテムは、こだわりを持って選ぶのがおすすめです。素材感のあるアイテムを取り入れる弊社事例シンプルで味気のない雰囲気を脱却するためには、素材感の感じられるアイテムを取り入れましょう。たとえば、天然素材のクッションやカーテン、ラタンのカゴや照明など。こういったアイテムは、ナチュラルインテリアを温もりと味わいのある雰囲気に彩ってくれます。隠す収納を取り入れる弊社事例雑多な印象は避けるためには、キャビネットやチェストなどの「隠す収納」が最適です。充電器やコード類、掃除用品、お子様のおもちゃなどのアイテムを収納することで、生活感を軽減してスッキリ整った印象に。収納家具を置くスペースがないという場合は、カゴや収納ボックスを使う方法もおすすめです。余白を意識してディスプレイする弊社事例お部屋をおしゃれに彩るオブジェや観葉植物、アートなどのインテリア。けれど、何も考えずに飾るとゴチャついて逆効果になってしまいます。ディスプレイするときは空間に「余白を残す」ということがとても重要。あちこちに置かずに、ひとつの場所に飾ることでフォーカルポイントとしても活躍してくれます。ブラックカラーで引き締める弊社事例「ナチュラルインテリアに、ブラック?」と思われるかもしれませんが、ブラックカラーは相性抜群なんです。やさしい色合いをベースとしたインテリアを引き締めるアクセントとなり、のっぺりとした印象を軽減。空間にメリハリが生まれ、大人っぽいこなれたナチュラルインテリアが完成します。多灯照明で演出する弊社事例天井照明だけでなく、複数の照明を組み合わせて多灯照明でムードのある空間をつくりましょう。こちらのお部屋では、メインの天井照明のほかにフロアライトや間接照明を取り入れています。注目したいのは、フロアライトを置く場所について。壁面の近くや観葉植物の近くに配置することで、空間に奥行きを生む効果やインテリアを引き立てる効果があります。ナチュラルインテリアの特徴それではここからは、そもそもナチュラルインテリアがどういったスタイルなのかについてお話したいと思います。①自然で温もりのある雰囲気「ナチュラル」とは、つまり「自然である」ということ。その名前のとおり一番の特徴は「自然で温もりのある雰囲気」を感じられるという点です。コンクリートやプラスチックといった無機質で冷たい印象を受けるアイテムよりも、天然木などの温もりを感じられるアイテムを多く使い、ほっと安らげる空間を演出します。②シンプルで飽きがこないナチュラルインテリアは「シンプルで飽きがこない」という点も特徴です。装飾の施された派手な家具やカラフルな雑貨などは個性的でとても素敵ですが、流行によって左右されるというデメリットも。反対にナチュラルインテリアは、シンプルなデザインの家具や雑貨、白やベージュといったベーシックなカラーをメインにコーディネートします。そのため、流行に流されることなく時が経っても長く居心地よく暮らすことができます。③どんなスタイルとも馴染みやすい先程お話したように、ナチュラルインテリアはシンプルなスタイルなので、北欧テイストやヴィンテージテイストなど他のテイストともよく馴染み相性抜群。例えば、ナチュラルインテリアにしたくて家具を購入したけれど、年を重ねて好みが変わってしまった...なんて場合にも持っている家具や雑貨を活かしながら他のテイストを楽しむことができるんです。様々なテイストと組み合わせたスタイルについては記事の後半で実例をご紹介するので、楽しみにしていて下さい。ナチュラルインテリアをつくる基本の3ポイントそれではおしゃれなナチュラルインテリアをつくる基本のポイントをご紹介致します。誰でも簡単に取り入れられる方法なので、ひとつずつ押さえていきましょう。①木の風合いや自然素材を取り入れるまず1つ目は「木の風合いや自然素材を取り入れる」ということ。これがナチュラルインテリアを作る上で一番のポイントとも言えるでしょう。家具であればリビングのソファやダイニングテーブル、収納棚などに木製家具を選ぶことでお部屋に味わいがプラスされます。ファブリックであればカーテンやラグにリネンやコットンといった自然素材を選択したり、ラタンなどを用いたカゴやインテリア雑貨を取り入れるのもおすすめです。 ②白やベージュを基調とする2つ目のポイントは「白やベージュを基調とする」ということです。白やベージュをベースカラーにすることで、やさしく柔らかな印象を与えることができます。特に「面積の大きい部分」に取り入れることで、一気にお部屋がナチュラルな雰囲気に。 例えば、リビングダイニングであればカーテンやラグ、ソファの張り地、寝室であれば寝具カバーなどに取り入れてみるのも効果的で、白やベージュにはお部屋を広く開放的に見せる効果があるのもうれしいポイントです。③植物を取り入れる3つ目のポイントは「植物を取り入れる」ということ。白やベージュを基調としたコーディネートにグリーンを差し色にすることで、ナチュラルでおしゃれな雰囲気がぐんとアップします。観葉植物が置けない場合は切花を飾ったりフェイクグリーンを飾ったりするのもよいでしょう。 ダサくない!ナチュラルインテリアの実例をご紹介基本のポイントを押さえたところで、続いてはナチュラルインテリアのコーディネート実例をご紹介します。ナチュラルインテリアはどんなテイストにもよく馴染んでくれるスタイルなので、合わせるテイストによって雰囲気はがらりと変わります。お好みに合うものを見つけていただければ幸いです。すっきりと整った「シンプル×ナチュラルインテリア」シンプルスタイルと組み合わせたお部屋。シンプルインテリアは厳選した最低限の家具や物しか置かないスッキリとした印象を与えるインテリアのこと。使うカラーも少量に抑え、柄物などは使わず無地を基調としています。こちらのリビングダイニングは、白とベージュ、そしてグレーを組み合わせています。ソファにはシンプルで直線的なデザインのものを選んでいるので、より整った印象に仕上がっていますね。クールながらも安らぎ感のある「モノトーン×ナチュラルインテリア」モノトーンスタイルと組み合わせたリビングダイニング。 白や黒、グレーといった「無彩色」を用いるこちらのスタイルはナチュラルな雰囲気を引き締め、クールな印象をプラスしてくれます。やりすぎると冷たい印象になってしまうモノトーンインテリアですが、ナチュラルインテリアと合わせることでほっと安らげる空間に。こちらのリビングダイニングではダイニングテーブルやシェルフに木製を選び、ソファやチェアに柔らかなファブリック素材を用いていることで、クールながらも柔らかな印象のお部屋に仕上がっています。こちらのリビングは、ナチュラルな木製家具をベースに、くすんだグレーカラーのソファをチョイス。クッションやアートにもくすんだ色味を使いコントラストを抑えることで、やさしい印象の空間にまとめています。また、温もりの感じられる布製シェードの照明や植物で、モノトーンながらもぐんとナチュラルな雰囲気に仕上がっていますね。おしゃれなカフェのような「北欧×ナチュラルインテリア」弊社事例北欧スタイルを組み合わせた弊社の事例です。ラグのデザインや雰囲気のある照明がパッと目を引くリビングダイニング。派手な装飾のものを置かないナチュラルインテリアですが、こちらでは遊び心のあるアイテムをプラスしています。弊社事例温かみのある木目とファブリックアイテムで揃えたお部屋に、爽やかなブルーのアクセントクロスがとてもよく映えていますね。弊社事例次に、弊社事例のリビングです。全体的に柔らかな色合いでまとめたお部屋に素材感のあるアイテムを選び、ナチュラルな雰囲気に仕上げました。アートやデザイン製のあるフラワーベース、照明などで北欧の雰囲気をプラス。布製シェードの灯りが、ぐっとリラックス感を高めています。弊社事例ちなみに、リビングテーブルの天板は「ホワイトテラゾー」といって、大理石のような美しい模様に仕上げた人造石です。シンプルながらも素材感やデザイン性のあるインテリアは、北欧×ナチュラルインテリアのコーディネートにぴったりとマッチします。落ち着きのある「アンティーク×ナチュラルインテリア」アンティークスタイルと合わせたお部屋もご紹介。「アンティーク」とは、そもそも20世紀の中頃にデザインされた家具を指す様式。こちらのダイニングは、ステッチのある革張りソファがどこか懐かしさを感じるデザインです。ナチュラルインテリアは白やベージュを基調としていますが、こちらは淡いグレーの壁紙とミドルブラウンの家具でアンティーク感漂う空間に。明るすぎない照明もポイントのひとつです。爽やかなグリーンの植物ではなくドライフラワーを選ぶことで、アンティークな雰囲気をいっそう引き立てていますね。ホテルライクな「モダン×ナチュラルインテリア」弊社事例モダンスタイルと合わせたパターンもご紹介。「モダン」=「都会的」なスタイルですが、実はナチュラルインテリアとも相性がよいんです。白壁と明るくナチュラルな床色の空間にモダンな印象の家具を配置した弊社の事例。モダンといってもパキッとした白や黒は使わず、空間の色味・トーンに合わせて淡い色味で揃えています。やさしい色合いながらも洗練された空間はまるでホテルのような雰囲気。弊社事例リビングテーブルも天板の素材感や丸みのある形状など、ナチュラルな空間にマッチするように選びました。角のあるものよりも緊張感がなく、やわらかな印象を与えてくれるのでおすすめです。味わいのある「ヴィンテージ×ナチュラルインテリア弊社事例次にご紹介するのは、ヴィンテージスタイルと組み合わせた弊社の事例です。古びた風合いが魅力のヴィンテージスタイル。こちらのお部屋でもダイニングにアイアン、ソファにはコーデュロイ生地といった「年代もの」を感じさせるようなアイテムを選んでいます。弊社事例家具は温もりのある木製家具を。落ち着いたミドルブラウンで統一することでナチュラルになりすぎずヴィンテージスタイルとマッチしています。植物を多く取り入れることで視覚的にもリラックス感のあるお部屋に仕上げています。爽やかな風を感じる「西海岸×ナチュラルインテリア」弊社事例西海岸スタイルは「カリフォルニアスタイル」とも言われ、海やビーチを連想させる爽やかで開放感のあるインテリアテイストです。西海岸スタイルとナチュラルインテリアを組み合わせた弊社事例。明るい木目と爽やかなデニムブルー、白を中心に取り入れて爽やかながらもナチュラルで温かみのあるお部屋にしています。たくさん配置した観葉植物や鉢カバーなどで取り入れた自然素材の素材感でよりナチュラルな印象に。植物は西海岸スタイルに似合うよう、大ぶりな葉が特徴の南国の植物「オーガスタ」を選びました。弊社事例目を引く所にはペンダント照明や小物にガラスやブルー系のアイテムを取り入れて、みずみずしく爽やかな雰囲気に。柄物や英字アイテムなどで海っぽさを出すとカジュアルな印象になりますが、こういった色味や素材感を用いると大人でナチュラルな西海岸スタイルに仕上がるんです。リゾート感漂う「南欧×ナチュラルインテリア」南欧スタイルと組み合わせたコーディネート事例です。「南欧」とは、南ヨーロッパのこと。温暖な地中海地方の「南欧」はタイルや自然素材を用いた壁などが特徴的で、白い壁にダークブラウンの家具という風にコントラストがはっきりとしているスタイルが多く見受けられます。こちらのリビングは、白いレンガ調の壁と白い床でとても開放的な雰囲気です。ラグにはシーグラスのような自然素材を、ポイントとして植物を多く用いることでナチュラルな要素がプラスされリゾートのようなリラックスできる空間になっています。また、アクセントカラーのブルーが爽やかな青空を思わせ魅力的です!ほっこりと素朴な「カントリー×ナチュラルインテリア」最後にご紹介するのは、カントリースタイルと組み合わせたナチュラルインテリア。「カントリー」=「田舎」を意味します。この名前の通り、緑豊かな田舎にあるお家のように素朴でほっこりとする雰囲気のインテリアスタイルです。木製家具をベースとするのでナチュラルインテリアとも相性抜群!天然木の風合いを活かしたテーブルが目を引くこちらのダイニング。窓際のクッションやキャビネットに描かれたデザインは、素朴で懐かしさを感じさせてくれますね。おしゃれなナチュラルインテリアを楽しみましょうナチュラルインテリアのつくり方と、おしゃれなコーディネート実例をご紹介致しましたが、如何でしたでしょうか?ナチュラルインテリアをつくる基本のポイントは木の風合いや自然素材を取り入れる白やベージュを基調とする植物を取り入れるの3つでした。ナチュラルインテリアは誰でも簡単に取り入れることができ、時を経ても長く楽しむことができるスタイルです。ぜひ今回の記事を参考に、お好みのコーディネートにトライしてみてくださいね。