こんにちは。今回は、リビングダイニング照明の選び方をご紹介します。昨今、在宅時間が増え、居心地のいい空間を作るためにインテリアにこだわる方が増えているように感じます。その中でも、照明器具は沢山の種類があり、正直どれを選んでいいかわからないという方が多いと思います。そのヒントになれば、幸いです。関連記事:【インテリアコーディネートの依頼・相談】事例・費用相場・流れ・サービス内容について解説しますリビングダイニングの照明の選び方リビングダイニング照明において、照明器具を選ぶ際に重要なこと。まず最初に、理想のイメージを固めることが大切!現代は情報社会で、Instagramやインターネットにはオシャレなインテリアや家具・照明の写真があふれています。そうすると、「あれも可愛い。こっちも素敵。」と直感的に照明や家具を選びたくなりますよね。それ、実は危険なんです。「作りたいお部屋のインテリアのイメージ」を一番初めに決めておき、たとえ心惹かれるものがあっても、イメージに合わないものは選ばないようにしましょう。そうすると、統一感がある素敵なインテリアになりますよ。リビングダイニングの照明インテリアのイメージを固める方法インテリアのイメージを固める方法は、3つあります。1、Instagram一般の方がご自宅を公開されています。実生活に基づいたインテリアや使い心地のレビューが見れるので、非常に参考になります。広さや高さなど、詳細な寸法を紹介している方もいらっしゃします。「この方の家みたいにしたい」という目標とするアカウントを探してもいいと思います。2、Pinterestインターネット全体から様々な写真が集まっています。住宅会社や設計事務所の施工例も一緒に見れるのが良い所です。さらに、1枚画像を選ぶと、それに似た画像が関連画像として出てくるので、自分で探す手間が減りイメージも固まりやすいと思います。3、書籍インテリアに関する本も大変参考になります。インテリアテイスト・色の合わせ方・寸法など基礎知識を勉強することで、全体をまとめるのに役立ちます。こちらの本はわかりやすいので、とてもおすすめです。これらを眺めながら、自分の好みの共通する要素を洗い出し、理想のインテリアイメージを固めていきましょう。それを、インテリアコーディネーターや設計担当者に丁寧に伝えることが大切です。リビングダイニングの照明の選び方①イメージに合う光の出方をしている器具を選ぶリビングダイニング照明の選び方として、「光の出方の選び方」を具体的にご紹介します。1、ペンダントライトペンダントライト、デザインだけで選んでいませんか?実は、「光の出方」によって大きくイメージが変わるんです。イメージに合った方の照明器具を選びましょう。引用ペンダントライトの傘(セード)の素材によって、器具自体が光るのか、下だけを照らすのかが変わってきます。セードが光らない場合、落ち着いた雰囲気になるので、夜は大人だけでゆっくりした時間を過ごしたいという方におすすめ。引用周りにも光が広がるタイプだと、明るいイメージになるので、お子さまが小さいご家庭など温かいイメージを作りたい方におすすめです。テーブル面だけ照らされるのか、周りの壁や天井まで光るのか。かなりイメージが変わりますよね。どんな雰囲気のダイニングにしたいのか、自分の好みにあわせて選んでいきましょう。また、テーブル面だけでなく、周りの壁を照らして明るさを補助するのもおすすめです。引用このように、目線の先を明るくする事で明るさを感じやすくなりますので、ご新築やリフォームの方は、ぜひそういった照明も合わせてご検討ください。2、ダウンライトダウンライトも「光の出方」が異なるものがあります。このように、光が広がる「拡散タイプ」と光が集中的に出る「集光タイプ」の二種類があります。左の写真が「拡散タイプ」、右の写真が「集光タイプ」です。拡散タイプが一般的には使用されていますが、右の写真のように、ダイニングテーブルの上に集光タイプを選んでもかっこいいです。モノや壁を照らした違いを比較してみましょう。こちらが集光タイプです。左の写真を見ると、光が集中的に落ちて影がくっきりと出るのがわかるかと思います。また右のように、壁に光の山がシャープに出るのが特徴です。落ち着いたホテルのような雰囲気になります。次に、拡散タイプです。左の写真を見ると、集光タイプより広い範囲が照らされて影も柔らかいですよね。壁も、優しく照らされています。また、もっと柔らかく壁を照らしたい場合は、間接照明が適しています。引用イメージが変わりますよね。「どんなイメージにしたいのか」という軸で選び、理想の空間を作りましょう。リビングダイニング照明の選び方は、見た目のおしゃれさだけでなく「光の出方」も重要なので、その視点も持つようにしていきましょう。リビングダイニングの照明の選び方②イメージに合う光の色をしている照明を選ぶリビングダイニングの照明を選ぶ際には、光の色を上手に選ぶことが大切です。光の色には「電球色」「温白色」「昼白色」の3種類があります。同じリビングでも、光の色が違うだけでこんなにも雰囲気が違います。電球色は、夕焼けを思わせるオレンジ色の光。温かみがありリラックス感のある雰囲気にしたい時におすすめです。お食事を美味しそうに見せてくれる効果もあります。昼白色は、太陽を思わせる白い色の光。活動的で明るい雰囲気です。覚醒効果があるので夜のリビングには向きません。しかし、モノの色味が正確に見える・文字が見えやすいという特徴がありますので、仕事や勉強をする際には、おすすめの光の色です。どちらも選べない!という方のために生まれたのが、温白色です。明るさとリラックス感を両立した色味です。ただ、最近は「調光調色」といって、光の色や明るさを自在に調節できる照明もあります。「リラックスもしたい」「明るくして仕事や勉強にも集中したい」という現代のリビングダイニング環境には、「調光調色」は非常に適しています。引用このように、日中と夜で大きく雰囲気を変える事で、ON/OFFの切替もしやすくなる効果がありますので、採用される方が増えています。昼は昼白色で仕事に集中し、夜は電球色でリラックスし眠りにつきやすくする。そんな使い分けがおすすめです。シーリングライト(天井照明)・ダウンライト(埋込照明)・間接照明・スポットライトは、調光調色機能付きの照明器具が売られています。引用ペンダントライトの場合は、電球を調光調色タイプに入替えると光の色を変えられるように理ます。ダイニングにおすすめです。引用リビングダイニングの照明に必要な明るさとはリビングダイニングの照明を選ぶ時に気になるのが、明るさですよね。明るさを知る単位を「lm(ルーメン)」と呼びます。照明器具から出ている光の量を数値化したものです。以下のような指標がありますので、お部屋の広さによってお選び頂けます。引用電球1つあたりの明るさの目安はこちらです。引用シーリングライトには「10畳用」など目安表記があるので、それで簡単に選ぶことも可能です。ダウンライトの場合は、以下のように1畳あたりの明るさの目安があります。・60W相当=1.3畳・100W相当=2畳こちらの目安を使い、必要な数を割り出すことが可能です。リビングダイニングの照明に必要な明るさとはダイニングに必要な明るさは、テーブルの大きさによって変わってきます。ダイニングの照明を選ぶ際の目安にしてくださいね。4人掛け(幅1400㎜程度)なのか6人掛け(幅1800㎜程度)で変わりますので、下記の表を参考に、必要な灯数を決めましょう。引用ダウンライトの場合は、4人掛け→60W相当2灯、6人掛け→60W相当3灯が目安となります。イメージ別リビングダイニング照明のインテリアイメージここからは、イメージ別にリビングダイニング照明を選び方をご紹介します。北欧ナチュラル北欧ナチュラルは、温かみがあり、優しい雰囲気のインテリアです。ルイス・ポールセンやレ・クリントなど、有名なデザイナーズ照明を主役にすることが多いです。こういったペンダントライトを1灯選ぶだけで、ぐっとオシャレなインテリアになります。ナチュラルスタイル引用ナチュラルスタイルは、白や明るい木を使ったシンプルなインテリアを指します。無印良品の家のホームページでは、おしゃれな事例を多く見ることができます。ダイニングはシンプルなペンダントライトを吊るし、リビングはスポットライトやダウンライトですっきりとまとめてもいいでしょう。インダストリアルスタイルの照明イメージインダストリアルテイストは、このように男性的で無骨なインテリアを指します。黒い金属製の照明を使うことが多いです。CRASH GATEというインテリアショップは、インダストリアルテイストのインテリアショップです。こちらで探してみるのもおすすめです。北欧モダンスタイルの照明イメージ引用すっきりと落ち着いた大人のリビングダイニングがお好みの方には、このような照明を選ぶと良いでしょう。シャープな雰囲気のペンダントライトをダイニングに吊るして、リビングはダウンライトですっきりとまとめています。引用このように、ペンダントライトを使わずに、ダウンライトと間接照明だけでまとめるのもおすすめです。クラシックスタイルの照明イメージクラシックスタイルは、ヨーロッパの宮殿のような伝統的なインテリアと、現代的なインテリアをミックスしたスタイルです。華やかで女性的なインテリアと言えるでしょう。引用このようにシャンデリアを使用する事が多いですが、テーブルライトやスタンドライトを置いて、装飾的に仕上げます。引用リビングダイニング照明の選び方でお部屋が劇的に変わるリビングダイニング照明の選び方をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?インテリア計画において、照明は大きな影響力を持っています。せっかくインテリアを整えても、イメージに合わない照明を選んでしまうと、ちぐはぐな印象になってしまいます。インテリアのイメージを固めて、それにぴったりな照明を選ぶと、とても素敵なリビングダイニングになりますよ。照明だけでなく、壁・床・キッチン・建具なども、「それ単体が可愛いか」ではなく、「理想のイメージに合うか」で考えることが迷わないコツになってきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。