リビングとダイニングを仕切りたいけど、パーテーションを設置するだけでは、何だか生活感があって嫌ですよね。そこで、パーテーションで仕切るやり方以外で、仕切り家具を使って空間を区切る方法や、各種実践しやすいアイデアを紹介します。Praemioで、お客様の部屋をコーディネートした際に実施した「仕切りのテクニック」も解説しているので、ぜひ参考にしてください。リビングダイニングに仕切りをつけるメリットリビングダイニングに仕切りを入れるメリットは4つです。リビングとダイニングの用途分けができるプライベートスペースを確保できる収納スペースを増やせる音を低減できるそれぞれのメリットについて、くわしく解説します。リビングとダイニングの用途分けができるリビングとダイニングを仕切ることで、それぞれのエリアの用途を明確に分けることができます。リビングはリラックスしたり映画やテレビを楽しむ娯楽の空間として、ダイニングは食事や家族団らんの場として使用するという一般的な方法です。スペースの役割がはっきり分かれることで、それぞれに空間に適した家具やレイアウトを想像しやすくなるという点もメリットです。プライベートスペースを確保できるリビングとダイニングに仕切りを設置すると、リビングとダイニングそれぞれにプライバシーを確保することができます。例えば、子供にダイニングテーブルで勉強させながら、自分はリビングで本を読んで子供に集中させたりするような使い方です。また、リビングスペースをダイニングと兼用するようにして、空いたダイニングエリアを書斎などのプライベートスペースにアレンジしてしまう方法も考えられます。同居人や家族とのプライベートシーンだけでなく、ゲストを家に招いた際も、仕切りがあることでゲスト側が気を使わなくても良い点も利点になります。収納スペースを増やせるリビングダイニングの仕切りとして、パーテーション代わりに収納家具を利用すれば、収納スペースを増やせる点もメリットです。雑然としがちなリビングを整理整頓し、スッキリとした見た目を保つことができ、モノを減らした分だけ空間を広く見せる効果もあります。デザイン性と機能性を両立させたいときは、収納家具もうまく活用してみましょう。音を低減できるパネルドアやアコーディオンドアを利用して仕切りを作ると、リビングダイニング間の音の伝わりを軽減できます。リビングのテレビの音がダイニング側に響くことを防げるので、書斎やコワーキングスペース代わりにダイニングルームを作りたいときにおすすめです。リビングダイニングに仕切りをつけるデメリットリビングダイニングに仕切りをつける際に発生してしまう、デメリットや注意点は3つあります。それぞれの空間が狭くなるリビングとダイニングの一体感が薄れる照明が遮断されやすくなるそれぞれのデメリットの詳細について、解説します。それぞれの空間が狭くなるリビングとダイニングの仕切り次第で、それぞれの空間が狭く感じてしまうケースがあります。仕切りを開閉できるタイプではなくて、設置型の収納家具をパーテーション代わりに置く場合は、家具の大きさもプラスされて圧迫感を感じてしまうことがあるため選ぶサイズに注意してください。ローソファや背の低い収納家具を利用するなど、部屋を区切りながらも、目線を遮断しない家具を選ぶようにするのもポイントです。リビングとダイニングの一体感が薄れる仕切りを設けることで、せっかくのリビングとダイニングの一体感が薄れてしまうことがあります。部屋が分断された印象にしないためには、部分的な仕切りを活用したり、オープンシェルフや植物を使った仕切りを検討して視覚的な一体感を保つ工夫が必要です。照明が遮断されやすくなる実際に仕切りを設置した後で、気づきやすいポイントが照明の問題です。仕切りの設置で、自然光や照明の光が遮断されやすくなり、部屋全体が暗く感じるというケースです。スタンドライトやテーブルライトなどの照明もうまく活用しながら、実用面とデザイン面のバランスを取りつつ、照明を配置しなくてはいけません。リビングダイニングの仕切り方の種類リビングとダイニングを仕切ったり、見た目の印象として区切るための具体的な方法は、主に5つの種類があります。ソファなどの家具で仕切る床の色で仕切るスクリーンで仕切るアコーディオンドアで仕切るパネルドアで仕切るそれぞれの仕切り方の詳細や特徴について、それぞれ解説します。ソファなどの家具で仕切るリビングとダイニングを仕切る手段として、一般的で導入もしやすい方法がソファなどの家具で仕切る方法です。背の低いローソファーを利用すれば、部屋全体の統一感を維持したままで、生活空間としてリビングとダイニングをかりやすく分けられます。ダイニングテーブルやチェアと、ソファのデザインやテイストをあわせれば、より一体感を維持できるためおすすめです。仕切りとしてソファを利用する場合は、ソファの奥行きと背面にも注意してください。奥行きが広ければ座ったときの快適性は増す一方で、頻繁に通るであろう背面側の生活導線は狭くなってしまいます。また、ソファを壁付けしないため、背面側もしっかり作られたデザイン性の高いタイプを選ぶようにします。床の色で仕切る空間的な仕切りではなく、見た目の錯覚で仕切られている印象を持たせたいときは、床の色の変化を活用します。リフォームなどでリビングとダイニングの床に段差を作ったり、フローリングの種類を変える方法もありますが、簡単なのはラグを利用する方法です。ラグを1枚敷き、ソファやリビングテーブルテーブルと組み合わせるだけで、そこに1つの空間ができるように見せられます。ラグを使ってリビングとダイニングを仕切る場合、床の同系色のタイプは避けるようにして、素材感の違いなど質感にもこだわったタイプを選ぶのがおすすめです。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・ダークな床の色に合わせて、かっこよく。ロールスクリーンで仕切る出典:株式会社ニチベイリビングとダイニングを物理的に仕切る方法として、低予算で実現できるおすすめの方法がロールスクリーンを活用する方法です。アコーディオンドアやパネルドアと比べて重量が軽いため、比較的設置が容易で場所を選ばずに設置しやすい点がメリットです。リビング側のソファを壁付けするように配置すれば、プロジェクターなどで映画やゲームを大画面で楽しむためのスクリーンとしても利用できます。また、急な来客があった際も、いったんリビング側にモノを避難させておいてスクリーンを下ろしておくなどの活用方法もあります。アコーディオンドアで仕切る出典:株式会社フルネスアコーディオンドアとは、その名前のとおり楽器のアコーディオンのように蛇腹になっているドアです。ロールスクリーンよりしっかりとした仕切りになり、遮光性も高いため、一時的にでもリビングとダイニングをしっかりと区切りたいときにおすすめです。ここ最近では、モダンな空間に合うようなおしゃれなタイプのアコーディオンドアも数多く販売されていて、以前に比べて選択肢が広がっています。パネルドアで仕切るリビングとダイニングを仕切る方法として、最もはっきり空間を分けられる方法が、パネルドアで仕切るやり方です。見た目はアコーディオンドアと似ていますが、1枚のパーツがよりしっかりしており、木目調のデザインなどインテリアに馴染みやすいタイプが豊富です。扉として厚みがあるため、遮光性はもちろん遮音性にも優れているため、リビング側を書斎として活用したいときにもおすすめできます。リビングとダイニングをそれぞれ1つの部屋のようにできるため、エアコンなどの空調機器も半分の部屋だけの電気代で済み、電気代の大幅な節約にも繋げられます。リビングダイニングをおしゃれに区切る仕切り家具リビングとダイニングを家具を利用しておしゃれに仕切りたい人向けに、ハイセンスなデザインの収納棚・ソファ・ラグなどをそれぞれ紹介します。棚で仕切るリビングダイニングをパーテーション代わりに仕切ることができる、おしゃれな収納棚です。Cassina「NUVOLA ROSSA SHELF」出典:Cassinaヌーヴォラ・ロッサ・ブックシェルフは、ヴィコ・マジストレッティによって70年代に作られた収納棚です。ブックシェルフとはなっていますが、本の収納だけではなく、各種雑貨類をディスプレイする棚としても優れています。MASTERWAL「LANT OPEN SHELF」出典:MASTERWAL上質な無垢材を使った家具作りが得意な日本ブランド、マスターウォールからは、LANT OPEN SHELFをおすすめします。田園という意味を持つ棚で、オープンタイプのシェルフのため圧迫感を感じさせず、間仕切りとしてパーテーション代わりに利用できます。FRITZ HANSEN「PLANNER SHELVING」出典:FRITZ HANSEN北欧インテリアを代表するブランドのひとつ、フリッツ・ハンセンの収納棚です。プランナーシェルフは、細い線とシンプルデザインが特徴のポールマッコブの作品です。収納棚としての機能はもちろん、スタンドランプ等と組み合わせて最適な遠近感になるようデザインされています。HAY「WOODY」出典:HAYHAYのWOODYは、梯子をイメージして作られた作品で、シンプルながらもジョイント部分がむき出しになっていたり特徴的なデザインです。もともとはオフィス用として設計されていましたが、人気の高さから住宅用に複数サイズを選べる棚として販売されています。仕切りたい空間の広さにあわせて、ある程度サイズ感を調整できるのが魅力です。ソファで仕切るリビングダイニングを仕切るためにソファーを選びたいときに、圧迫感のないローソファを中心に、デザイン性も優れたタイプを紹介します。Cassina「GRANDANGOLO」出典:Cassinaイタリアンモダンを代表する高級ブランドCassinaの【グランダンゴロ】というソファです。シンプルで飽きのこないデザインながら、リビングをモダンな雰囲気にしてくれます。Poltrona Frau「Come Together」出典:Poltrona Frau広々としたリビングとダイニングを、おしゃれに区切りたいときにおすすめのソファが、ポルトローナ・フラウの【Come Together】です。Come Togetherは、ポルトローナ・フラウを代表するデザイナーの1人、ルドヴィカ&ロベルト・パロンバがデザインしたソファです。MASTERWAL「DANISH SOFA」出典:MASTERWALマスターウォールを代表するソファが【デニッシュソファ】です。適度な硬さのクッションと、柔らかい背面クッションが特徴的で、圧倒的な座り心地の良さに定評があります。こちらのお部屋は、Praemioが実際にコーディネートさせていただた例で、デニッシュソファを選択しました。背面デザインもしっかりしており、間仕切りとしても使い勝手の良い印象です。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・量よりも、質派です。FRITZ HANSEN「ALPHABET SOFA SERIES」出典:FRITZ HANSENアルファベットソファという、ユニークな名前のソファです。いくつかのユニットに分かれており、LEGOブロックのように組み合わせて使用できます。お部屋の間取りにあわせて、自由に組み合わせやすいのが魅力です。ラグで仕切るリビングダイニングを、ラグを利用して仕切る場合は、デザイン性の高いタイプを選ぶのがおすすめです。BoConcept「Form」出典:BoConceptシンプルカラーでありながら、波打つようなデザインが特徴的なボーコンセプトのFormラグです。インドの農村地帯の職人による「パンジャ織」という技法で作られています。Cassina IXC「ARAL」出典:Cassina IXCCassina製の高級ラグで、上から見ると庭石のようにも見えるデザインです。リビングとダイニングを直線的に区切らずに、ひとつの空間として仕切るときには、こういった有機的なデザインのラグもおすすめです。Praemioのコーディネート例からリビングダイニングの仕切り方を紹介これまでPraemioでコーディネートしてきた実例を紹介しながら、空間を仕切る方法として実施してきたテクニックやアイデアを解説します。リビング側のテイストをあわせるラグを利用して区切る観葉植物を活用する素材感をあわせて一区画にする収納棚を活用して仕切る実際の例を見ながら、リビングタイニングを仕切る方法のイメージを、さらに膨らませてみてください。リビング側のテイストをあわせる奥側のリビングスペースをモノトーンベースにしながら、複数の素材を組み合わせてテイストをあわせています。壁際のアクセントクロスも「リビング側の背景」のようになっていて、一つの独立した空間に見えるはずです。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・非日常で贅沢なひとときをラグを利用して区切るリビングとダイニングを区切る方法として、ローソファを仕切りにする方法は一般的ですが、あまり広さのないリビングでやってしまうと狭く感じてしまいます。そこで、ソファは壁際に配置し空間を広げながらも、ラグの位置でリビング空間を決めて、区切るようにした事例です。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・ジェントルマンの隠れ家観葉植物を活用するリビングダイニングを仕切るアイデアとして、観葉植物もうまく活用しましょう。背の高い観葉植物は、高さはありつつも他の家具のように目線の邪魔になりすぎないため、パーテーション代わりに利用しやすいです。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・たまには家に帰らない日も素材感をあわせて一区画にする全体的に白で統一されたお部屋ですが、奥側のラウンドテーブル付近に統一感があります。これは、テーブルの脚・ランプ・壁に飾られたアートパネルの額縁など、ポイントポイントで「ゴールド」を使用しているため、その空間の一体感が感じられます。小さなスペースでも、仕切ったように見せるテクニックです。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・優雅なティータイム収納棚を活用して仕切る収納棚をパーテーション代わりに利用する場合、リビングとソファーの間に挟むように配置しますが、このように壁際に寄せてしまう方法もおすすめです。この場合、部屋の広さはキープしつつも収納棚で「視覚的な区切り」に見えるため、リビングとダイニングを別々の空間として認識できます。〜上記で紹介している弊社事例はこちら〜・渋かっこいいモダン ここにありリビングダイニングにおしゃれな仕切りを入れよう!リビングダイニングを仕切る方法について、一般的な考え方から、Praemioで実施してきた実例もあわせて紹介してきました。ここまでのアイデアを参考に、おしゃれなリビングとダイニングの仕切りに挑戦してみてください。