初めて一人暮らしをスタートするとき「せっかくなので部屋をおしゃれにしたい!」と思う方は多いですよね。 とはいえ、ソファのデザインはどれにするか、ベッドはどんなものがいいのか、レイアウトはどうしようか...と決めなくてはいけないことがたくさんあっておしゃれな部屋の作り方が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方に向けて、今回は「一人暮らしの部屋の作り方」をご紹介します。 おしゃれな部屋作りのために押さえておきたいポイントや実際のコーディネート事例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。一人暮らしの部屋の間取りとは?お部屋作りの前に、そもそも一人暮らしのお部屋にはどんな間取りがあるのでしょうか?部屋数の多いところに引っ越す方もいるかと思いますが、一人暮らしで選ぶお部屋としては「ワンルーム」「1K」といった間取りが一般的。まずは先にこの2つの間取りの特徴を押さえてから、お部屋作りのステップに進みましょう。ワンルーム(1R)まずワンルームの間取りについて。ワンルームの特徴としては、部屋とキッチンの間に扉がないことが挙げられます。 この場合、ベッドやソファを置く部屋と同じスペースにシンクがあり、冷蔵庫や電子レンジなどの家電なども置く必要があります。メリットとしては、扉がないので開放感のある印象になるという点が挙げられます。1K1Kはワンルームと違って部屋とキッチンの間に扉があるので、冷蔵庫などの家電はそちらのスペースに置くことができます。水回りが別空間で完結するので、お部屋の生活感を軽減できるというメリットがありますね。一人暮らしの部屋の広さ別レイアウト同じお部屋でもレイアウトは様々ですが、ここでは基本的にどれくらいのものが置けるのか部屋の広さ別に簡単に見てみましょう。6畳前後のお部屋6畳前後のお部屋には、あまり大きな家具をたくさん置くことはできません。 居住に必須のベッドや食事をするテーブル、必要であればテレビボードなどがメインの家具となります。ソファもサイズによっては置くことができますが、部屋を圧迫する可能性があるので十分にサイズを確認しておきましょう。8畳以上のお部屋8畳以上の部屋であれば、ベッドに加えてソファやデスクなども置くことができます。また、ベッドスペースの横にシェルフを配置して間仕切ることで、寝る場所とリビング空間を分けてメリハリのある空間をつくることもできますよ。一人暮らしの基本。おしゃれな部屋の作り方4ステップでは一人暮らしの部屋作りを始めるとき、いったい何から手をつければいいのでしょうか?おしゃれな部屋を作るためには、きっちりと作り方の手順を踏むことが大切です。①部屋のテイストや方向性を決めるまずは「こんな部屋にしたい」という理想をしっかりと持つことが、おしゃれな部屋作りを成功させる鍵となります。特に決めておきたいのは、インテリアのテイスト。雑誌やネット、SNSを参考に好きなテイストを見つけておくと、一人暮らしでの家具や雑貨選びがとってもスムーズになりますよ。一人暮らしの部屋で人気のテイストを4つご紹介するので、ご自身のお好みと照らし合わせながらご覧ください。ナチュラル弊社事例:これこそ、海街LIFE。「ナチュラル=自然である」という名前のとおり、自然でやさしい印象が魅力のテイストです。白やベージュを基本とした配色に木の風合いや植物などの自然素材をたくさん取り入れ、温もりのある雰囲気に仕上げます。また、シンプルで飽きがこないため、幅広い年齢層から人気のあるスタイル。 どんなテイストとも馴染みやすいので「歳を重ねてモダンテイストが好きに...」なんてときも、持っている家具を活かしながらコーディネートを楽しむことができます。モダン弊社事例:ジェントルマンの隠れ家「現代的」や「都会的」という意味を持つモダンテイスト。直線的なデザインの家具、ガラスや金属など光沢感のあるアイテムを組み合わせたスタイリッシュでかっこいい印象のスタイルです。モノトーンを基調としたり大胆にアクセントカラーを取り入れたりと、幅広いコーディネートを楽しめるのも魅力。 一人暮らしの部屋を、大人っぽくかっこいい部屋にしたいという方におすすめなスタイルです。北欧弊社事例:やわらかく、優しいインテリアスウェーデンやノルウェー、フィンランド、デンマークといったヨーロッパ北部で生まれた北欧テイスト。シンプルながらも実用的なデザインの家具や温もりの感じられるインテリア、北欧ならではの明るい色使いとおしゃれなデザインは、日本でもとても人気を集めています。ナチュラルですこし遊び心のあるイメージが好きという方にはもってこいのスタイルです。ヴィンテージ弊社事例:シゴト帰りにお家に帰りたくなるように。古びた趣のある雰囲気が魅力のヴィンテージテイスト。アイアンやコーデュロイ、レザーなどの「年代もの」を感じさせるような素材感とレトロなデザインのインテリアを取り入れ、味わいのある空間に仕上げます。ほっとくつろげる温もりのある雰囲気と、おしゃれでこなれた雰囲気を併せ持ったスタイルです。4ステップで紹介した事例はこちらこれこそ、海街LIFE。ジェントルマンの隠れ家やわらかく、優しいインテリアシゴト帰りにお家に帰りたくなるように。②レイアウトを決める好きなテイストが決まったら、続いてレイアウトを考えます。憧れの家具があったとしても、それは本当に必要か? 一人暮らしの部屋のスペースにうまく収まるのか? といったことを前もって確認しておかないと「せっかく購入したのに要らなかった...!」なんてことになりかねません。一人暮らしの部屋作りで重要なのは、自分のライフスタイルを考える → 優先順位の高い家具から配置する生活動線を意識する → 快適に過ごせる配置にするということ。例えば「自宅でも仕事をするからデスクが欲しい」という人と「映画鑑賞を楽しみたいからソファが欲しい」という人とでは、一人暮らしの部屋に置く家具の優先順位は大きく変わってきます。何を重視したいのか自身のライフスタイルを一度振り返り、優先順位の高い家具から置く家具を決めていきましょう。それから、家具をレイアウトするときには「生活動線」を考えることが大切です。生活動線を疎かにレイアウトすると、洗濯物を干すときに通りにくかったりチェアに座ると窮屈だったり...と、日々の暮らしにストレスが発生してしまいます。ちなみに人一人が余裕を持って通れる幅は「60cm」。 これを目安にして生活動線を確保しましょう。また、大きな家具から壁際に配置して残ったスペースにほかの家具を置いてしていくと、簡単にレイアウトができますよ。③優先順位の高い家具から選ぶ一人暮らしの部屋のレイアウトが決まったら、予算を踏まえて優先順位の高いものから選んでいきましょう。引越しのときは何かと費用がかかるものです。 最初からあれもこれも揃えてしまおうと思うと、費用が足りずに妥協してしまうことに...。妥協すると、あとから「やっぱり気に入っていないから買い替えたい」なんてことになりかねません。意外と見落としがちですが家具は大きなものなので、購入するときのみならず捨てるときにも費用がかかります。はじめから完成させたいという気持ちも分かりますが、徐々に好きなものを集める過程も部屋作りの楽しみの一つです。好みのテイストに合ったインテリアを、じっくりと吟味しながら揃えていきましょう。④ファブリックアイテムや小物で彩るマストの家具を選んだら、最後にファブリックアイテムや小物でお部屋を彩ります。ファブリックアイテムの中でも、特にお部屋の大きな面積を占めるカーテンやラグから決めていくとコーディネートがスムーズです。また、インテリア雑貨は小さいものだとしても部屋の雰囲気を左右するキーアイテム。最初に決めたテイストからブレないように、ひとつひとつしっかりと厳選することが大切です。 ナチュラルテイストならラタンなどの自然素材、西海岸テイストなら海をモチーフにしたアートなども素敵ですね。一人暮らしの部屋を作るときに失敗しないコツとは?はじめての家具選びは悩む要素や不安要素がたくさん。大きな買い物ですから、失敗しないためのコツをきちんと念頭に置く必要があります。①部屋と家具のサイズをきちんと測るまずは部屋のサイズを把握した上で、家具のサイズを正確に測りましょう。「当たり前だ」と思われるかもしれませんが、この基本的な作業が実はとても重要です。 お店は部屋よりも広い空間なので、家具は小さく見えてしまいがち。目分量でなんとなく置けるだろうと思って購入して自分の部屋に置いみたら案外大きかった...!なんてことはよくある失敗談です。搬入する際のエレベーターや階段、扉のサイズなども併せて測っておきましょう。②家具の価格だけでなく品質も考慮する「予算を抑えたい」というのは、誰しもが考えることですよね。はじめての一人暮らしで先の生活が不透明なときはなおさらかもしれません。もちろん予算を決めることはとても大切ですが、安いからといって安易に家具を購入してはいけません。価格だけを重視して家具を選ぶと、すぐに壊れて使えなくなってしまうことも...。安いものでも良い品はたくさんありますが、購入する際は価格だけにとらわれずに品質をしっかりと確認しておきましょう。③デザインだけでなく実用性も重視するおしゃれな部屋にしたいという一心で、実用性を考えるのを忘れてはいけません。デザインに一目惚れしたテーブルがあったとしても、それは食事をするのに適しているでしょうか? キャビネットには、収納したいものはちゃんと収まるでしょうか?気に入ったデザインを部屋に取り入れるのはとても良いことですが、実用性も備えたものを選ぶことで長く使い続けることができますよ。おしゃれな一人暮らしの部屋を作る8つのポイント失敗しないコツを覚えたら、続いては一人暮らしの部屋をさらにおしゃれにする作り方のポイントを押さえていきましょう。①カラーコーディネートの基本を押さえるインテリアの基本とも言えるカラーコーディネートには、おしゃれに見える法則があります。ベースカラー(基調色):65%アソートカラー(配合色):25%アクセントカラー(強調色):10%この基本の法則をもとに、家具の色やファブリック、インテリア雑貨の色をチョイスしていきましょう。目指すテイストを軸にお部屋のテーマカラーを決めたり、必ず置きたい家具の色を中心に考えたりするのがおすすめです。②カーテン・ラグ・寝具の色選びに気をつける弊社事例:ナチュラルだけど、ホテルライク一人暮らしの部屋において大きな面積を占めるカーテンやラグ、寝具の存在感はとても大きなもの。 お部屋に入ったときの印象をガラリと変える威力があるので、色や柄選びには気をつけるのが吉です。その中でも特にカーテンは、季節によって買い替えたりすることも少ないアイテム。 壁の色味に近い淡い色合いのものを選ぶと馴染みがよく、失敗するリスクを減らせるのでおすすめです。 淡い色には、空間を広く見せる効果もあるので一石二鳥ですよ。③ローインテリアで開放感を出す出典:Mastarwal窮屈な印象になりがちな一人暮らしの部屋。家具によって圧迫感が出てしまうといった悩みはつきものです。そこでおすすめなのは、ローソファやローベッドなどのローインテリアを取り入れるということ。 背の高い家具を置くよりも視界が開けて開放感が生まれ、リラックスした雰囲気に仕上げることができます。④柄物は1種類にする柄物のインテリアは一つだけでパッと目を引くおしゃれなアイテム。 ただ、たくさん取り入れてると雑多な印象になってしまい、空間にまとまりが生まれません。 柄物を使うときは1種類にとどめておくのが鉄則です。また、カーテンやラグといった大きな面積を柄物にするとコーディネートが難しくなるので、クッションなどの小物に取り入れるのがおすすめですよ。⑤収納力の備わった家具を選ぶ出典:日本ベッド一人暮らしでは「収納スペースが少ない」という物件も多いですよね。 そんなときは収納力のある家具を選ぶことで、悩みを解消することができます。例えば収納付きベッド。ベッドは暮らしに必須アイテムと言えますが、どうしても広いスペースを必要とする家具です。 そこで収納付きのものを選ぶと収納力をアップさせ、衣類や荷物をまとめて収納することができます。収納付きでなくても、ベッド下に収納ケースやバスケットを置いてデットスペースを活かすのも取り入れたいテクニックです。⑥「見せる収納」と「見せない収納」を使い分ける収納にはオープンラックなどの「見せる収納」とキャビネットやチェストといった「見せない収納」があります。例えば、アートやオブジェはオープンラックに飾ってお気に入りのコーナーに、仕事の書類や掃除用具などのアイテムは扉のついたキャビネットに、2つの収納方法をうまく使い分けながら収納することがポイントです。どちらも置くスペースがないという場合は、オープンラックにバスケットなどを置いて一部だけ隠す方法も。 生活感のあるものを見せないだけで、すっきりと整った印象の空間になりますよ。⑦小物はポイントで飾って「見せ場」を作る一人暮らしに向けて集めたおしゃれな小物たち。 素敵だからといっていたるところに飾ると、ゴチャついた印象を与えてしまいかねません。小物は一部に飾って「見せ場」を作ってあげるのが重要です。そうすることで、空間にメリハリが生まれておしゃれな雰囲気に。見せ場を作る場所としては、お部屋に入ってすぐに目に入る対角線やよく目にするソファ横、キャビネットの上などがおすすめです。⑧観葉植物でグリーンを取り入れる観葉植物はおしゃれな部屋のマストアイテムと言えるでしょう。 一人暮らしの部屋作りにおいてもそれは同様です。思い切って大きな観葉植物を置くのもいいですし、スペースが少ないという場合は小さな鉢物や生花、エアプランツなどもいいでしょう。瑞々しいグリーンは、ひとつ置くだけでも空間を華やかに。目指しているテイストに合った雰囲気のものを選ぶと、よりお部屋の統一感が生まれます。8つのポイントで紹介した事例はこちらナチュラルだけど、ホテルライクおしゃれな一人暮らしの部屋のコーディネート事例それでは最後に、弊社で実際に一人暮らしのお部屋をコーディネートした事例をご紹介します。 ご自身の部屋作りの参考にご覧ください。シンプルスタイリッシュで洗練された空間 弊社事例:シンプルスタイリッシュで洗練された空間にこちらは1LDK 1人暮らし男性のお部屋のインテリアコーディネート。モノトーンで揃えた空間に、チェアやソファのデザインはスッキリとしたデザインのものを選んでスタイリッシュに仕上げました。ダイニングの壁面にはアートを2つ並べて、パッと目を引く見せ場に。弊社事例:シンプルスタイリッシュで洗練された空間にダイニングテーブルは、セラミックの天板を使ったもの。 角が丸みを帯びたテーブルは角ばったものに比べて圧迫感が少なく、一人暮らしの限られた空間にはとてもおすすめです。ネイビーの映えるモダンな韓国インテリア弊社事例:帰りたくなるマイルームネイビーの1人掛けソファが目を引くこちらは、一人暮らしの女性のお部屋。1Kのコンパクトな空間を「韓国インテリア×モダン」テイストのお部屋に仕上げました。ラグやカーテン、ベッドなどの広い面積を占めるアイテムは、アイボリーやグレージュといった淡い色合いをチョイス。 ネイビーのソファがアクセントカラーとして引き立っています。生活動線を考えて、ソファは1人掛けにして場所を取らないネストテーブルを選びました。弊社事例:帰りたくなるマイルームこだわりのインテリア雑貨は、キャビネット上に飾って「見せ場」を作っています。また、限られたスペースでテレビボードが置けなかったので、プロジェクターで壁に投影することに。狭いお部屋でもこういった工夫をすれば、理想の空間にすることができます。TVがないことで生活感も軽減されるので一石二鳥ですね。モダンで落ち着きのある大人の空間弊社事例:都内で働く紳士のセカンドハウス1LDKの賃貸マンションにお住まいの男性のお部屋です。 全体的にグレー系とダークブラウンでまとめて落ち着いた雰囲気に。弊社事例:都内で働く紳士のセカンドハウス「ほっとくつろげる空間」というのもコーディネートのコンセプトにあったので、大きなソファのほかにパーソナルチェアも配置。それぞれがロータイプなので限られたスペースでも窮屈に見えず、ゆったりとした印象に仕上がっています。照明使いでムードのあるホテルライクなお部屋弊社事例:モテる部屋こちらも1LDKのお部屋のコーディネートです。天井のシーリングだけで確保しがちなお部屋の明るさですが、このお部屋のようにフロアライトやTV後ろの間接照明など多灯照明で照らしてみましょう。それだけで一気にムードのある雰囲気に仕上げることができるんです。弊社事例:モテる部屋ベッドルームも、リビングの雰囲気と合わせてホテルライクな空間に。 両サイドに置いたテーブルランプをはじめ、ベッド上のクッション、ベッドスローなどで高級感を演出しています。シンプルで無駄のない、スタイリッシュな空間弊社事例:しごできルーム最後にご紹介するのは、モノトーンで統一したスタイリッシュなお部屋。 自宅でお仕事をされることも多いので、仕事スペースをしっかり確保しました。長時間座るデスクチェアには、デザイン性と機能性を備えたハーマンミラーのセイルチェアを採用しています。 背もたれが高くても抜け感のあるデザインなので、圧迫感がありません。弊社事例:しごできルームソファにもスタイリッシュなデザインのものを選び、クッションやブランケットを置いてこなれた印象をプラスしました。ちなみにソファ前のテーブルは、高級感のある大理石の天板。 ひとつひとつのインテリアの素材感で空間のイメージは大きく変わります。こちらで紹介した事例シンプルスタイリッシュで洗練された空間に帰りたくなるマイルーム都内で働く紳士のセカンドハウスモテる部屋しごできルーム一人暮らしの部屋で、インテリアを楽しみましょう弊社事例:自分だけの可愛いをつめこんで今回は一人暮らしの部屋の作り方に関するステップや、おしゃれにするポイントをご紹介しました。いかがでしたでしょうか?はじめての一人暮らしは不安も大きいかもしれませんが、とてもわくわくするもの。お伝えしたポイントを押さえておくと、個性の光るおしゃれな空間に仕上げることができます。 ぜひ一人暮らしのお部屋で思い切りインテリアを楽しんでくださいね。