お部屋のインテリア、どんなスタイルにするか決めてから作ってますか?「新生活を始めるにあたってお部屋をおしゃれにしたい」と思っていても、「何となくイメージはあるのに具体的にどんなインテリアスタイルにしたら良いか分からない」という方は、少なくありません。お部屋づくりをスムーズに進めるには、まずはインテリアスタイルを決めることが大切です。とはいえインテリアスタイルってなに?どんなものがあるの?と思われるかと思います。こちらの記事では、人気の10種類のインテリアスタイルと作り方のポイントをプロがくわしく紹介します。インテリアスタイルって何?という方も、この記事を読み終える頃にはインテリアスタイルの違いが分かるようになっているはずです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。インテリアスタイルを決めるとお部屋に統一感が生まれますお部屋のレイアウトを考える時には最初にインテリアスタイルを決めてから家具などのコーディネートを行うようにすると、お部屋に統一感が生まれます。インテリアスタイルとは、時代や地域、文化などによって異なる「空間のイメージ」を特徴ごとに分類したものです。インテリアスタイルが統一されていないと、お部屋はちぐはぐな印象になり、居心地の良くない空間になってしまう恐れがあります。理想のお部屋づくりを叶えるには「こんなお部屋にしたい」と思えるインテリアスタイルの特徴に合わせてお部屋づくりを行うことが大切なポイントです。インテリアスタイルにはさまざまな種類があり、異なる特徴を持っています。その特徴を踏まえれば、イメージどおりのコーディネートを実現できるでしょう。ここでは人気のインテリアスタイルを10種類厳選し、お部屋づくりのポイントをくわしく解説しますので、お気に入りのインテリアテイストを見つけて、ご自分のお部屋づくりをする際の参考になさってくださいね。ナチュラルスタイルのインテリアナチュラルテイストのインテリアコーディネートは、シンプルな内装に木製の家具などの自然素材のアイテムを使ったシンプルで温かい雰囲気が特徴です。色でいえばホワイトやアイボリー、ベージュなどを中心にグレーやグリーンなどの自然を連想させる色がアクセントとして使われます。イメージでいえば森の中のようなリラックスできる空間がナチュラルテイストの特徴です。ナチュラルスタイルでは自然素材を使おう出典:これこそ、海街LIFE。ナチュラルテイストのお部屋では自然素材を使うのが特徴です。家具は木製のものを中心に、ソファやカーテンなどのファブリックはリネンや綿、麻などのオーガニック素材を使いましょう。金属製のアイテムは自然のものではないので、ナチュラルテイストのお部屋にそぐわず、統一感が損なわれるため、控え目にするのがポイントです。自然のグリーンを置くのも良いでしょう。ナチュラルスタイルは「温かみ」が重要ナチュラルテイストのお部屋では、木を使った家具を置くことで温かさがプラスされます。そのためインテリアは木製のテーブルや椅子、キャビネットなどを中心に選びましょう。この時、木の色や素材は統一させるのがポイントです。せっかく木製のインテリアを置いていても色や素材がバラバラだとお部屋に統一感が出ず、どこかちぐはぐな印象を与えてしまいます。ナチュラルスタイルの色はアースカラー出典:オシャレなカフェ風インテリアで新しい生活ナチュラルテイストのお部屋では、木々のグリーンや大地のグレー、海のブルーなど、自然にある色(アースカラー)を差し色にするのが特徴です。ラグやソファなどにアースカラーを使えば、ナチュラル感がアップし、自然の温もりを感じられるお部屋づくりができます。お部屋の中に使う色のバランスは、配色の黄金比率とされるベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%を目安にするとバランス良くまとまりますよ。ナチュラルスタイルのインテリア事例はこちらオシャレなカフェ風インテリアで新しい生活やわらかく、優しいインテリア北欧スタイルのインテリア北欧テイストのインテリアコーディネートには、白や淡い色を基調としたシンプルな内装で、曲線的な木製の家具や優しい光の照明、ビビットな差し色のアイテムによって温かみが感じられるという特徴があります。ナチュラルテイストとの違いは、ナチュラルテイストが茶色の木目を使ったインテリアが使われるイメージであるのに対し、北欧テイストは白樺などの白系の木を基調にまとめられることが多いです。また照明の色も温かみのあるものが使われるという特徴があります。北欧スタイルは北欧らしい木製の家具や曲線で温かなイメージを北欧テイストのインテリアコーディネートでは、木製の家具や曲線で温かなイメージを演出するという特徴があります。とくに木目調のテーブルは北欧テイストのお部屋には欠かせません。天然の木を使ったテーブルを置き、年月の経過とともに変化する風合いを楽しむというのも良いですね。また白く塗装を施したガラステーブルなどであれば、北欧テイストのお部屋に違和感なくマッチするでしょう。北欧スタイルは自然を連想させるカラフルな色がアクセント出典:「帰りたくなるマイルーム」北欧テイストでは、自然を連想させるカラフルな色をアクセントに使う特徴があります。自然を連想させる色とは空の青や森の緑、土の茶色などです。ここでは森を思わせる緑とやさしい色合いの木を合わせたソファが良いアクセントとなっています。北欧スタイルは照明器具で個性を出す北欧テイストのお部屋ではこだわりの照明器具が使われることが多いです。このようなペンダントライトや美しいデザインのランプシェードを使えば北欧テイストらしい雰囲気を演出できるでしょう。北欧スタイルのインテリア事例はこちらグリーンのアクセントが効いている都会的×カジュアル帰りたくなるマイルームモダンスタイルのインテリア出典:「渋かっこいいモダンここにあり」モダンテイストのインテリアコーディネートは、ムダな装飾を使わずシンプルで洗練されたイメージが特徴的です。洗練された都会的な印象が人気のインテリアテイストです。無機質な素材のアイテムを使い全体的に直線的なデザインでまとめられるため、クールな印象もありますね。モダンスタイルの基本の色はモノトーン出典:「たまには家に帰らない日も」モダンテイストは基本的に白、黒、グレーのモノトーンが使われます。黒と白の組み合わせは失敗が少ないためインテリア初心者の方でもおしゃれなお部屋づくりが可能です。モダンスタイルの素材はガラスや金属の無機質な素材出典:「ダークな床の色に合わせて、かっこよく。」ガラスの素材や金属などの無機質な素材を使うとクールで洗練されたモダンスタイルのイメージを演出できます。モダンスタイルは直線的なデザインの家具がメイン出典:「ダークな床の色に合わせて、かっこよく。」モダンスタイルは基本的に直線のイメージでまとめてスタイリッシュさを出します。とはいえ、全てを直線で揃えてしまうと面白みに欠けるかも知れません。その時は、アクセントで曲線のアイテムを使うとよりおしゃれ感が増しますのでオススメです。上記の写真のように、ソファ部分にある曲線のスタンド照明がインテリアのアクセントになってますよね^^モダンスタイルのインテリア事例はこちら久しぶりの引っ越しで、心機一転。ダークな床の色に合わせて、かっこよく。しごできルーム和モダンスタイルのインテリア和モダンのインテリアコーディネートとは畳や和風照明などの伝統的な和のテイストとモダンテイストが融合したインテリアスタイルのことです。和モダンをイメージしたお部屋づくりには、生活感のないラグジュアリーな雰囲気と和風のホッとするような居心地の良さがあります。お部屋を高級旅館やホテルを思わせる快適な空間にしたい方には和モダンがおすすめです。和モダンスタイルでは和風デザインの照明を使う和モダンのお部屋は和風の照明器具を使うとより和風な印象になります。和紙で作られたような照明は光も柔らかく、お部屋をしっとりした雰囲気に演出してくれます。デザイン性のある和風照明を使えば、よりおしゃれなリビングが実現しますよ。和モダンスタイルでは木や竹などの天然素材で落ち着きを和モダンのお部屋には、木や竹、畳、珪藻土など和室にあるような天然素材を使うのもひとつのポイントです。デザイン的には曲線を使ったモダンなスタイルのものを選ぶと、和モダンの雰囲気がアップし、より洗練された印象に仕上がります。和モダンスタイルではロータイプの家具で和風ぽさを出す和モダンのお部屋では和風のイメージを大切にしてロータイプの家具を使いましょう。木の枠組みを使った布張りのローソファや背の低い棚、細木を使った椅子などは和モダンのイメージがよりアップします。ヴィンテージスタイルのインテリア出典:タワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリアヴィンテージテイストのインテリアコーディネートは、「古くて価値があるもの」を使ったお部屋づくりのことです。ヴィンテージジーンズもそうですが、ヴィンテージテイストのお部屋には年月が経つにつれて味わい深くなる大人の雰囲気があります。ヴィンテージスタイルでは重厚感のあるデザインの家具を使うヴィンテージテイストのお部屋づくりでは、重厚感のあるヴィンテージ家具を使うのがポイントです。年代物の家具を置く、というのではなくどっしりとして高級感のあるものを選ぶとヴィンテージ感がアップしますよ。ヴィンテージスタイルではメインの色はダークトーンで統一ヴィンテージテイストのお部屋は全体的にダークトーンでまとめると大人の雰囲気が出てヴィンテージ感がアップします。ヴィンテージスタイルではスチールやメタリック素材でアクセントを出典:タワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリアヴィンテージテイストのインテリアコーディネートは、雑貨はスチールやメタリック素材のものを使いましょう。錆びた鉄や経年劣化した木を使うのもポイントです。ヴィンテージスタイルのインテリア事例はこちらタワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリア憧れの大人な男性ヴィンテージ窓から見える夕日を眺めながらインダストリアルスタイルのインテリア工業的という意味を持つインダストリアルテイストは、無骨でムダな装飾がなく、木材と鉄製のアイテムを使うのが定番のインテリアスタイルです。むき出し感や無機質な感じが特徴で、雰囲気を出すためにわざと錆び加工を施すこともあります。工場のような雰囲気を持つお部屋は何となく落ち着く快適な空間です。インダストリアルスタイルは無機質な素材感を内装に使うインダストリアルテイストのお部屋づくりでは壁がコンクリートやモルタル、レンガなどでできているのがポイントです。たしかにより工場っぽくなりますね。インダストリアルスタイルの家具は鉄のパイプなど剥き出しのデザインをむkインダストリアルテイストの場合、鉄パイプを使った家具もポイントのひとつです。より工場の雰囲気を演出できますし、鉄パイプの無骨な感じがインダストリアルテイストのお部屋によくマッチします。インダストリアルスタイルでは工場を連想させるデザインの照明器具工場を連想させる照明器具はインダストリアルテイストのお部屋づくりに欠かせません。オレンジ系の電球色の照明器具はよりインダストリアルテイストの雰囲気を演出してくれます。クラシックスタイルのインテリアクラシックスタイルは重厚感のある家具を使い、落ち着いた大人の雰囲気にまとめるインテリアスタイルです。海外ドラマや映画で目にしたことがある方も多いでしょう。クラシックスタイルでは中世のヨーロッパのような豪華な装飾やアンティーク家具などが使われるのが特徴です。この画像のような猫脚の家具や大きなクッションなどは、クラシックスタイルでよく見られるもので、クラシックスタイルのリビングを実現するためにはこのような特徴をおさえてコーディネートすると良いでしょう。クラシックスタイルでは落ち着いた色味やデザインの家具を使う出典:My Executive Lounge(弊社事例)クラシックスタイルのインテリアコーディネートは、重厚感のあるデザイン・色味の家具を置くことで落ち着いた雰囲気を演出します。たとえばこの画像でもお分かりのように、ファブリックで重厚感のあるソファやチェアが使われているのがクラシックスタイルの特徴です。クラシックスタイルでは高級感を感じられる素材をクラシックスタイルのお部屋では、高級感・装飾性のある家具を使うのがポイントです。この画像のような豪華なシャンデリア、厚みのあるラグ、ガラスのような素材感のなキャビネットなどを使うとよりクラシックな雰囲気が増しますよ。クラシックスタイルでは芸術性のある装飾を取り入れる出典:高級タワーマンション30階でラグジュアリーなインテリアに囲まれながらクラシックスタイルのお部屋には芸術性のある装飾を使うとより落ち着いた雰囲気になり、クラシックスタイルの特徴でもあるラグジュアリー感がアップします。クラシックスタイルのインテリア事例はこちら高級タワーマンション30階でラグジュアリーなインテリアに囲まれながらMy Executive Lounge西海岸スタイルのインテリア西海岸スタイルは、とくにカリフォルニアのビーチをイメージしたインテリアスタイル。自然の心地よさが感じられ、爽やかで開放的な印象を与えてくれます。また海外ドラマで見るような外国のお部屋というイメージもあり、非常に人気の高いインテリアスタイルです。西海岸スタイルでは明るく開放的な色でまとめる出典:これこそ、海街LIFE。西海岸スタイルのインテリアコーディネートは、明るく開放的な印象に仕上げましょう。このスタイルの特徴は、カジュアルで懐かしさを感じるような色合いです。ビーチの青、明るい木目、この辺りの色をラフな感じにまとめます。西海岸スタイルではビーチやリゾート感のある素材感の家具を出典:これこそ、海街LIFE。西海岸スタイルではビーチやリゾート感のある雰囲気が大切です。合皮やガラスや金属などの人工的な素材ではなく、ファブリックの中でもデニムを使う、木材、ラタン、など自然な素材を使ってリゾート感を出しましょう。中でも、青色のものを取り入れるとよりリゾート感を感じられます!西海岸スタイルではブルーやホワイトが配色の基本西海岸スタイルのインテリアコーディネートは、海の青と砂浜の白が配色の基本です。床材や壁のベースカラー、ファブリックなど大きな面積を占めるアソートカラーにこれらの色を使うと、より明るく開放的な印象になりますよ^^西海岸スタイルのインテリア事例はこちらこれこそ、海街LIFE。ミッドセンチュリースタイルのインテリアミッドセンチュリーはひと言でいえば現代アートのようなインテリアスタイルです。このミッドセンチュリースタイルは「シャイニング」や「時計じかけのオレンジ」などスタンリー・キューブリック監督の作品に多く使われることでも知られています。20世紀半ば(1940〜1960年ごろ)にデザインされた個性的な魅力を持つ家具やポップなカラーのアイテムをバランスよく使ったおしゃれなスタイルがポイントです。ミッドセンチュリースタイルは近未来とレトロを融合させる近未来とレトロが融合したイメージがまさにミッドセンチュリースタイル。この近未来っぽいデザインと、どこか懐かしみのあるレトロなデザインが融合することで、ミッドセンチュリーの雰囲気を作ることできます。異素材がミックスされたインテリアなので、インテリア初心者には難易度が高いインテリアスタイルとなっています・・・!!ミッドセンチュリースタイルは特徴的なデザイナーズ家具を取り入れるミッドセンチュリースタイルでは、デザイナーズ家具(チェア)を取り入れるもひとつのポイントです。形で言うと、曲線的なものを取り入れるとよりミッドセンチュリーに近づけるでしょう。写真チェアの曲線は有名なデザイナーズチェアですが、戦争で開発された新素材FRP(ガラス繊維強化プラスティック)やプライウッド(成型積層合板)とその加工技術、そしてシンプルモダンのデザインが組み合わさって生まれたもので、革新的かつ近未来的なデザインが特徴となっています。ミッドセンチュリースタイルはハッキリとした色使いミッドセンチュリーのインテリアコーディネートでは、画像のようなハッキリとした色使いを取り入れるのが特徴的です。この画像でも、ちぐはぐになりそうなオレンジとブルーの椅子、ホワイトのテーブルが他のアイテムとなじんでおしゃれな雰囲気を演出していますよね^^ホテルライクスタイルのインテリアホテルライクは、ホテルのような生活感のない非日常な空間にコーディネートする人気のインテリアスタイルのことです。先ほど説明したミッドセンチュリーとは真逆で、パキッとした色味ではなくナチュラルカラーやアースカラーなど、気持ちを落ちつかせてくれるトーンの色味を使って上質で快適な空間を演出します。またお部屋で使うアイテムも素材にこだわり、ラグジュアリー感のあるものでまとめられているのがホテルライクの特徴です。ホテルライクスタイルではポイントでラグジュアリー感を出典:優雅な時間が流れる空間ホテルライクスタイルのお部屋では、高級感を演出するためにポイントでラグジュアリー感のあるアイテムや素材を取り入れましょう。特にソファやローテーブルなどの大きめの家具には、大理石やベロアなど上質感のある素材感を!ポイントでゴールドなどがあると、より高級感が出て良いですね^^コストがかかりすぎるのが気になる場合には、大理石風でも大丈夫です。ホテルライクスタイルでは生活感は一切出さない生活感がない、という点がホテルライクスタイルの特徴のひとつです。ホテルライクスタイルのお部屋づくりを行う場合も、その点に配慮して行いましょう。そのためには隠す収納と見せる収納を上手く使い分けることが大切です。扉付きの収納棚を置いて、生活感の出そうなものは見えない部分に収納しましょう!ホテルライクスタイルでは間接照明を上手く使うホテルライクスタイルのインテリアコーディネートでは、間接照明を使って明暗のコントラストを作るとラグジュアリーな雰囲気がアップします。その日の気分に合わせてお部屋の明るさを変えられることはもちろんですが、照明を暗めにしてお部屋でリラックスできるのも間接照明をおすすめするポイントです。ホテルライクスタイルのインテリア事例はこちらクラッシックが聞こえるような優雅な時間が流れる空間優雅なティータイムインテリアスタイルに迷ったら、インテリアコーディネーターにお任せするのもおすすめインテリアスタイルの中から10種類を厳選し、お部屋づくりのポイントを紹介しました。ご自分のお部屋づくりにぴったりなスタイルがイメージできたのではないでしょうか。何となくイメージできたけれど、忙しい毎日の中で実際にお部屋づくりをするのは大変そう、とお考えならインテリアコーディネーターに相談してみるのもひとつの方法です。インテリアのプロに任せれば、予算の中で理想のお部屋づくりが叶えられますよ。