水槽のあるお部屋のインテリアは、とてもおしゃれで憧れますよね。ただ「ハードルが高そう」「どんな風に置けばいいのか分からない」と思っている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は自宅でアクアリウムを楽しむための基本のポイントや注意点、コーディネートのコツなどをご紹介していきます。 最後までご覧いただければ幸いです。インテリアに水槽を取り入れるメリットとは?出典:RoomClipまず最初に、お部屋に水槽を置くメリットについて考えてみましょう。そもそも水草や観賞魚などの生き物が好きで育てたいという方はもちろんですが、水槽はインテリアとしてとても活躍してくれるんです。おしゃれで高級感のあるインテリアになるお部屋に入ったときに綺麗な水槽が置かれていたら、思わずパッと目を引かれますよね。 自宅に水槽がひとつあるだけでぐんと垢抜けた雰囲気になり、おしゃれなホテルのような高級感のある空間を演出することができます。癒し効果でリラックス感のある空間になる水族館に行ったとき、揺らめく水面や泳ぐ魚たち、色とりどりの珊瑚礁を眺めているだけでとてもリラックスした気持ちになりませんか?実はアクアリウムには血圧低下や時間の充実感、リラックス感の増大などの効果があると言われています。水槽をインテリアに取り入れると、毎日の暮らしにほっと癒しをもたらしてくれることでしょう。インテリアとして水槽を置く上で注意するポイント出典:RoomClipでは自宅に水槽を置く場合、どんな点に気をつければいいのでしょうか。 初心者の方が見落としがちな注意しておきたい5つのポイントをご紹介します。①水槽の音や振動を考慮する②直射日光の当たらない場所に置く③水換えの動線を考える④定期的にメンテナンスを行う⑤重量を考えて水槽台を設置する①水槽の音や振動を考慮する水槽を置く上で付きものなのが、水中に空気を送るためのエアーポンプなどの機械。ホームセンターやペットショップなどのお店でこそ気にならないかもしれませんが、これを自宅に置くとなると意外と音や振動がすることに気づきます。寝室やワンルームでベッドの近くに置くと「気になって眠れない!」なんてことになりかねません。 音や振動を考慮して、リビングやダイニングなどに置くことをおすすめします。②直射日光の当たらない場所に置く日光は観賞魚や水草の成長に必要なものですが、水槽を直射日光の当たり続ける場所に置いておくと急激な水温の上昇やコケの大量発生につながってしまいます。 どうしても窓辺に置く場合は、カーテンやブラインドがマスト。水温の著しい変化は観賞魚に悪影響を与えますし、コケが増えすぎるとせっかく整えた水槽レイアウトの美しさを損ねますよね。 水槽をお部屋に置く際は、直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。③水換えの動線を考える案外忘れがちなのは、水換えをする際に不便のない場所かどうか?という点です。大きな水槽であれば何リットルもの水を運ぶ必要があるので、水回りからあまりにも遠い場所に設置すると水換えを行うのがとても大変です。水換えの際に使用するキッチンやバスルーム、バルコニーなどからの動線は忘れずチェックしておくのが吉ですよ。④定期的にメンテナンスを行うただ置くだけのインテリアとは違って、水槽は定期的なメンテナンスが必要です。水換えや水槽の掃除を怠ると綺麗なアクアリウムが一転、お部屋のインテリアに悪影響を与えてしまう可能性も...。観賞魚や水草などを育てる上ではもちろん、おしゃれな水槽インテリアを楽しむためにもお手入れはしっかりと行いましょう。⑤重量を考えて水槽台を設置する出典:RoomClip水槽は床に直接置くとお手入れが大変なので、水槽台の上にセットするのがおすすめです。専用の水槽台や棚、キャビネットなど様々な設置方法がありますが、気をつけておきたいのは水槽台の耐荷重です。大きな水槽ともなると、水や砂利を合わせた総重量は100〜200kg以上にも及びます。 そのため、設置予定の水槽台や家具が水槽に見合った耐荷重を備えているのか必ず確認しておきましょう。部屋の大きさ別に見るインテリアに最適な水槽サイズ出典:RoomClipそれでは実際に自宅に水槽を設置する場合、どれくらいのサイズのものを購入すればいいのかお部屋の大きさ別にご紹介していきます。一般的な水槽の規格サイズは、多少前後しますが下記の通りです。・30cm水槽:横幅 30cm × 奥行き 30cm × 高さ 30cm・45cm水槽:横幅 45cm × 奥行き 30cm × 高さ 30cm・60cm水槽:横幅 60cm × 奥行き 30cm × 高さ 36cm・90cm水槽:横幅 90cm × 奥行き 45cm × 高さ 45cm6畳ほどのお部屋に:小型〜45cm水槽出典:RoomClipワンルームやプライベートルームなどの小さなお部屋に最適なのは、小型〜45cmの水槽。 よく目にするソファ横やTVボード、デスク横などに置いてみましょう。キッチンやデスクといった省スペースには30cm未満の小型水槽がおすすめ。小型水槽は個性的でおしゃれなデザインのものが多く、価格も低いので初心者の方でも購入しやすいのがメリットです。水の量が少なくて済むので気軽にお手入れができますが、適した観賞魚の種類や数を確認すること、足し水や小まめな水換えを心がけることが大切です。8畳ほどのお部屋に:60cm水槽出典:RoomClipゆったりとしたリビングやダイニングには、60cmほどの水槽がおすすめです。 飼育できる観賞魚や水槽レイアウトの幅はぐんと広がり、本格的なアクアリウムを楽しむことができます。60cmの水槽は付属アイテムも含めラインナップが豊富というのも魅力。気をつけておきたいことは水量に伴い重量も増えるため、水換えなどのお手入れには手間がかかります。 定期的にメンテナンスの時間を設けておきましょう。10畳以上のお部屋に:90cm水槽出典:RoomClip90cmの水槽は見応えたっぷり。 10畳以上のお部屋であれば、スペースに余裕を持って置くことができるでしょう。お部屋の入り口から対角に設置すると、存在感抜群の「フォーカルポイント」として目線を奥に誘導。空間をおしゃれに印象付けるだけでなく、広々と感じさせる効果もあります。水槽自体とても重量があるので、一般的な住宅に置ける最大の大きさとも言えます。「おしゃれ」という理由だけで購入するとメンテナンスが大変なため、小さなサイズの水槽からスタートし、より本格的に楽しみたい場合にチャレンジするのがおすすめです。購入の際は、置く場所の耐荷重もしっかりと確認しておきましょう。おしゃれなインテリア水槽をつくる5つのポイントお部屋に置く水槽のサイズが決まったら、続いて重要なのは水槽レイアウトです。ここからは、おしゃれなインテリア水槽にするための5つのポイントをお話します。①お部屋のインテリアとの調和を意識する出典:RoomClip水槽はお部屋のインテリアの一部。 ナチュラルテイストとモダンテイストのお部屋では、仕上げたい水槽のイメージは変わってきますよね。水槽の中だけで考えてしまうと、空間の中でそこだけがポツンと浮いてしまいかねません。 お部屋全体を俯瞰して見ながらインテリア水槽をつくっていきましょう。②レイアウト構図を決める出典:RoomClipレイアウトを進める際は、どんな風にアイテムを置いていくのか簡単にレイアウトの構図を決めます。水槽レイアウトで基本的な構図は「三角構図」「凹型構図」「凸型構図」というもの。 この3つの構図からお好みのものを決めて、レイアウトに必要なアイテムを選んでいきます。アクアリウム初心者の方の場合、最も簡単な三角構図がおすすめですよ。③立体感を意識してレイアウトする出典:RoomClip水草やアイテムを配置する際は、立体感を意識しながらレイアウトしていきましょう。様々な方法がありますが、最も簡単なのは「底砂に傾斜をつける」ということです。 傾斜をつけた砂に水草などを配置すると自然と立体感のあるレイアウトを完成させることができますよ。④配色を意識する出典:RoomClipインテリアにおいてカラーコーディネートはとても重要ですよね。 水槽レイアウトにおいても、それは同様です。一口に水草と言っても緑や赤、紫など色合いは様々。全く同じ色のもので埋めるのではなく、カラーコーディネートを楽しみましょう。例えば、やさしい印象にしたいという方は同系色でグラデーションを、モダンな雰囲気がお好みであれば緑と赤でコントラストをつけると、かっこいいインテリア水槽になりますよ。⑤照明を活用する出典:RoomClip観賞魚や水草の育成にとって重要な照明。 お部屋のインテリアとしても照明があるとないとでは見た目の印象が大きく変わります。水槽を照らすことでレイアウトが一層引き立ち、よりおしゃれでムードのある雰囲気を楽しむことができるので、ぜひ照明を設置しましょう。水槽を彩るおすすめのインテリアアイテムおしゃれな水槽に仕上げるためには、水草だけでなく色々なアイテムを組み合わせるのがおすすめです。物によっては生物に害のある物質を含んでいる場合もあるので「無害なものかどうか」は必ず確認しておきましょう。流木、岩、石出典:RoomClip水槽レイアウトに使うものとして定番なのが流木や岩、石といった自然の中にあるアイテム。色や形などがたくさんあるので、どんな組み合わせにするか考えるのも醍醐味のひとつです。ポイントとしては、同じ大きさのものではなく大小サイズの異なるものを選ぶこと。 立体感が生まれメリハリのあるレイアウトに仕上げることできますよ。水槽用オブジェ出典:RoomClip個性的なインテリアを楽しみたい方は、水槽用に販売されているオブジェもおすすめです。 スタイリッシュなものから遊び心のあるものまで、その種類は多種多様。 テーマを決めて選ぶのもいいですね。水槽レイアウトのアクセントになるだけでなく、観賞魚が隠れるための家としても活躍してくれます。水槽のあるおしゃれなインテリアコーディネートではここからは、水槽のあるおしゃれなお部屋をご紹介。インテリアのコーディネートのポイントを紐解いていきます。ご自身のお部屋や目指したいテイストと照らし合わせながら、参考にご覧いただければ幸いです。緑溢れるリラックス感の漂うリビング出典:RoomClipこちらは、異国感のあるテイストのラグやクッションが印象的なボーホースタイルのリビング。天然木やラタンといったナチュラルな素材のアイテムで揃えながらも、ブラックカラーを効かせて大人な雰囲気に仕上げています。観葉植物がたくさん飾られていますが、窓辺に置かれた水槽にも緑の水草をめいっぱいレイアウト。 お部屋全体の雰囲気とマッチして、リラックス感の漂うリビングになっていますね。丸いデザインでポップに可愛らしく出典:RoomClip ポップな赤色のソファが目を引くこちらのお部屋。 明るい色合いの家具や棚、観葉植物やカントリー風のキッチンアイテムでナチュラルな雰囲気にまとめています。水槽はポップでかわいらしい印象の丸いデザインのものをチョイス。 キッチンのカウンターにぽんと置けるサイズ感が嬉しいですね。水草のレイアウトや中で泳ぐ金魚の赤色も、お部屋の雰囲気によく似合っています。落ち着きのあるリビングダイニングのアクセントに出典:RoomClipダークブラウンとモノトーンで統一されたリビングダイニング。 落ち着きのある空間の中に、照明に照らされた水槽がとてもよく映えています。あえて装飾をあまり用いずシンプルにすることで、上質な雰囲気のお部屋をつくることができますよ。海を連想させるアイテムで西海岸テイストに出典:RoomClip こちらの西海岸テイストのリビングには、90cmほどの大きな水槽が設置されています。水槽のレイアウトには海を連想させるような流木をたくさん用いて、照明には爽やかなブルーカラーを。周りにもバランスよくインテリアアイテムを飾ることで、お部屋を印象付けるフォーカルポイントになっています。シャビーシックなダイニングに馴染ませて出典:Room Clip こちらのダイニングは白を基調とし、古びた風合いの天然木やアンティーク調の照明でシャビーシックな空間に仕上げています。水槽のフレームも白を選ぶことで、お部屋にやさしく馴染ませていますね。部屋の角は光が当たりにくい場所ですが、水槽を置くことで光が反射して明るい印象を与えてくれる効果があるのでおすすめです。インテリア水槽を取り扱うおすすめメーカー5選初めて水槽を購入するという方は、どこで購入すればいいか分からない場合がほとんどですよね。 そこで、ぜひチェックしてほしいメーカーを5つご紹介します。高品質なガラスの美しさ|GEX(ジェックス)出典:GEXGEXは「高品質なガラス」として、ガラスの透明度を誇る日本メーカー。シンプルなデザインからこだわりのおしゃれ水槽まで、サイズや価格のバリエーションが豊富なのが魅力です。また、水槽以外にもヒーターや照明器具などあらゆるものを揃えているメーカーです。前面曲げガラスの元祖|NISSO(ニッソー)出典:NISSO観賞魚用器具の老舗ブランドNISSO。水槽の角がR(角丸)になっている「曲げガラス水槽」を得意とし、シンプルですっきりとしたデザインの水槽をサイズバリエーション豊富に取り揃えています。インテリアに調和するデザイン|KOTOBUKI(コトブキ)出典:KOTOBUKI水槽を中心とした観賞魚用品を製造販売するKOTOBUKI。 先ほどご紹介したNISSOと並び、日本を誇る老舗メーカーです。こちらも前面曲げガラス仕様の水槽を得意とし、インテリアに馴染むデザインが魅力。また、照明器具やフィルター等のラインナップも豊富で価格が比較的リーズナブルなのも嬉しいポイントです。熱帯魚用品の老舗メーカー|Tetra(テトラ)出典:Tetraドイツに本社があるアクアリウム用品のメーカーTetra。 世界各地に進出している熱帯魚用品の老舗メーカーです。シンプルな水槽から、LEDやフィルターが一体型になったセット水槽まで様々な種類を揃えています。最高級のフレームレス水槽|ADA(アクアデザインアマノ)出典:ADA水草水槽をしている人なら誰もが知っているであろう新潟のメーカーADA。水草レイアウトのコンテストやギャラリーを開催するなど、水草水槽の世界を牽引している有名メーカーです。理化学器具に用いられるドイツ製特殊耐熱ガラスを接合したフレームレス水槽や最新型のCO2添加可能な水槽など、最高級の製品が揃います。おしゃれなインテリア水槽で、自宅を癒しの空間に出典:RoomClip 水槽は見た目がおしゃれなだけでなく、お部屋に癒しをもたらしてくれるとっておきのインテリアアイテムです。おしゃれなインテリア水槽をつくるポイントは、下記の5つでした。①お部屋のインテリアとの調和を意識する②レイアウト構図を決める③立体感を意識してレイアウトする④配色を意識する⑤照明を活用するお部屋に設置したら、ぜひ今回お伝えしたテクニックを使って水槽のある暮らしを楽しんでくださいね。