ラフで無骨な印象を持つインダストリアルテイストのインテリア。 その男前でかっこいいスタイルは、実は男性だけでなく女性からも人気を集めているスタイルです。ただ、憧れるお部屋はあっても実際にどんなポイントを抑えればいいのか分からないという方も多いですよね。今回は、インダストリアルインテリアの特徴からかっこよく仕上げるためのコツ、コーディネート事例まで幅広くお話しします。おすすめのインテリアブランドとアイテムも紹介するので、参考にご覧いただければ幸いです。関連リンクかっこいい部屋の作り方とは?5つのポイントとコーディネート事例を紹介恵比寿でオススメの家具屋&インテリアショップを17店舗ご紹介【コーディネーター厳選】インダストリアルインテリアとは?弊社記事:恵比寿でオススメの家具屋&インテリアショップを17店舗ご紹介【コーディネーター厳選】そもそもインダストリアルインテリアとは「インダストリアル=工業の」という言葉が意味する通り、無機質な工場や倉庫を思わせるようなスタイルです。18世紀後半の産業革命の頃にヨーロッパで誕生したと言われており、機能的で男前なインテリアスタイルは現代でも人気を集めています。「アイアンをたくさん使っている」「モルタルの壁が印象にある」と漠然としたイメージを持っている人が多いかもしれませんが、どのような特徴があるのか、部屋作りのポイントはどういったものなのかを詳しく紐解いていきましょう。インダストリアルインテリアの部屋の特徴弊社事例:シゴト帰りにお家に帰りたくなるように。ここからは、インダストリアルインテリアの部屋にはどのような特徴があるのか具体的に紐解いていきます。主な特徴は下記の4つです。落ち着いたトーンの色合い無骨で機能的なデザイン古材のような素材×無機質な素材素材を活かした荒削りなデザインそれでは、順番に詳しく見ていきましょう。①渋く落ち着いたトーンの色合いカラーコーディネートの基本は、木やコンクリート、鉄などの素材そのものの色合い。彩度の高いアイテムではなく、経年変化で古く錆びれたような落ち着いたトーンをベースにしたインテリアが特徴です。 ②無骨で機能的なデザイン弊社記事:恵比寿でオススメの家具屋&インテリアショップを17店舗ご紹介【コーディネーター厳選】無駄を削ぎ落とした機能的なデザインやごつごつとした無骨なフォルムのインテリアも、インダストリアルテイストの特徴。倉庫に置いてある什器のような直線的なデザインのラック、がっちりとした木製のテーブルなど、装飾のないラフな雰囲気の家具がよく似合います。③古材のような素材×無機質な素材弊社事例:タワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリアインダストリアルインテリアは、使い込まれたレザーソファに木製のチェア、ブリキ素材の照明...といったように、自然素材と無機質なアイテムを組み合わせたコーディネート。経年変化した古材や錆びたアイアンのようなインテリアアイテムも上手に取り入れると良いでしょう。④素材を生かした荒削りな質感綺麗な仕上げを施したものではなく、素材そのものの質感を活かすのがインダストリアルインテリアの特徴です。たとえばダイニングテーブルであれば、つるっとしたウレタン塗装よりも木の質感が感じられるオイル塗装仕上げが最適。 ざらざらごつごつとした質感が、かっこいい雰囲気をぐんと引き立てます。特徴で紹介した事例はこちらシゴト帰りにお家に帰りたくなるように。タワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリアインダストリアルとブルックリンの違いとは?出典:CRASH PROJECTここまでインダストリアルインテリアの特徴を紐解いてきましたが、よく疑問として挙げられるのは「ブルックリンインテリアと何が違うの?」という声。たしかに男前でかっこいい雰囲気はとてもよく似ていて、混同するのも無理はありません。ですが、実はブルックリンインテリアとインダストリアルインテリアには違いがあります。ブルックリンインテリアとは、ニューヨークのマンハッタン島にあるブルックリンが発祥のインテリアスタイルです。マンハッタンに近い上に居住費用も安いブルックリンに多くの若いアーティストが移り住み、お金をかけずに古いヴィンテージアイテムなどをアップサイクルして個性豊かなインテリアを楽しみました。もとは工業地帯のため、インダストリアルインテリアと同じくアイアンなどの無骨な素材を用いますが、趣のあるレンガの壁ヴィンテージ×アートといった点が大きな違いです。若いアーティストに確立されたスタイルだからこそ、工業的でヴィンテージ感の漂う空間にも現代アートを取り入れて先鋭的なコーディネートに仕上げられたんですね。インダストリアルインテリアの部屋におすすめのアイテム弊社事例:憧れの大人な男性ヴィンテージそれでは、実際におしゃれなインダストリアルなお部屋を作るために、取り入れたいアイテムを5つご紹介します。素材感のある壁や床材ヴィンテージ感のあるアイテムアイアンなどの金属存在感のある照明観葉植物それぞれ詳しく見ていきましょう!①素材感のある壁紙や床材弊社事例:和室がここまで生まれ変わりましたインダストリアルインテリアには、コンクリート打ちっぱなしの荒々しい壁やヴィンテージ感のあるフローリングがよく似合います。「内装が違うから」と諦めてしまわずに、思い切って簡単に貼れる壁紙やフローリングマットなどを使ってみましょう。お部屋の中で壁や床は大きな面積を占める部分。 全面でなく一部に貼るだけでも、一気にインダストリアルな雰囲気に変えることができますよ。②ヴィンテージ感のあるアイテム弊社事例:憧れの大人な男性ヴィンテージお部屋にはヴィンテージ感のある家具を積極的に選びましょう。例えばリビングであれば、経年変化でくたっっとしたようなレザーソファを主役に。 ダイニングのテーブルには、使い込んだような古材が使われたものを選ぶのもいいですね。新品だけで購入せずに、ヴィンテージショップなどを巡っていい出会いを探してみるのもおすすめです。③アイアンなどの金属を用いた家具弊社事例:タワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリア無機質なインテリアを取り入れるのも大きなポイントです。スチール製のチェアやアイアンを用いた収納家具など、金属を組み合わせた家具にはおしゃれなものがたくさんあります。エイジングを重ねた金属はインダストリアルな雰囲気をぐんと高めてくれるアイテム。 金属を多く用いるほどかっこいい印象になるので、自然素材とどちらを多い配分で使うのか、お好みに合わせてコーディネートしましょう。④存在感のある照明弊社事例:憧れの大人な男性ヴィンテージ工業的なデザインの照明は、インダストリアルインテリアのシンボル的存在。特に目線の高さにくるペンダント照明の場合、部屋に入ったときに目を引くのでおすすめです。マットな質感のスチール製のシェードや、装飾を削ぎ落とした裸電球は、実際に工場で使われていたかのような佇まい。さらに間接照明にデスクランプを追加すると陰影が生まれ、ムードある空間を生み出すことができます。⑤観葉植物のグリーン弊社事例:窓から見える夕日を眺めながらインダストリアルインテリアは工業的でかっこいい雰囲気が魅力ではありますが、その反面、すこし温かみに欠けてしまうという懸念点も。そこでぜひお部屋に置いてほしいのは観葉植物です。可愛らしい葉っぱの植物よりも大きな葉っぱのものやエアプランツ、サボテンなどかっこいい印象が似合うものが特におすすめです。 ひとつ置くだけで自然な温もりがプラスされ、空間のアクセントとして活躍してくれます。〜上記で紹介した弊社事例はこちら〜和室がここまで生まれ変わりました憧れの大人な男性ヴィンテージタワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリア憧れの大人な男性ヴィンテージ窓から見える夕日を眺めながらインダストリアルインテリアはダサい?かっこいい部屋にするためのコツ実は、インダストリアルインテリアのお部屋は「かっこいい」と言われる一方で、やりすぎて「なんだかダサい...」という意見もちらほら。「インダストリアルインテリア=ダサい」というわけではなく、ダサく見えるコーディネートには失敗するポイントが隠されています。お伝えするコツを押さえて、失敗のリスクを減らしましょう。小物は一ヶ所にまとめる「ダサい」と言われる理由のひとつは、部屋に細かいアイテムが多くて散らかった印象になってしまうということです。工業的なデザインのアイテムは機能的なものも多く、インテリアショップに行くと楽しくてついつい購入してしまいますよね。ただ、実際自分の部屋に置いてみるとゴチャゴチャしてしまった...!なんてことになりかねません。そこで細かいアイテムをたくさん置くよりも、照明や家具を厳選して取り入れるほうがすっきりと洗練された印象になります。小物を飾る場合は「見せ場」を決めて、一ヶ所に飾るのがおすすめです。自然素材やファブリックで温もりをプラス無機質で冷たい印象になってしまうというのも、インダストリアルインテリアの懸念点です。毎日暮らす空間なので、かっこいいだけでなくリラックスできる空間にしたいですよね。解決策としては、先ほども少し触れましたが、観葉植物を置いて温かな雰囲気をプラスすること。また、木材やレザーアイテムを基調としたり、 クッションやブランケットなどの柔らかなファブリックアイテムを取り入れる方法も効果的です。明るいカラーをアクセントにする落ち着いたトーンで統一するインダストリアルインテリアは、白を基調としたような明るい部屋に比べて、暗くて重たい印象になってしまうということも。ブラックを多用しすぎず、アクセントカラーとしてホワイトやビビットカラーなどを取り入れると、爽やかな雰囲気をプラスすることができます。インダストリアルインテリアのおしゃれなコーディネート事例同じインダストリアルインテリアといってもお部屋によって雰囲気はさまざま。 個性が光るおしゃれなコーディネート事例を見ていきましょう。 インダストリアルを上質な印象に出典:JOURNAL STANDARD FURNITUREこちらのお部屋は、くたっと使い込んだような布製のソファがとてもリラックスのある佇まい。全体をダークブラウンやモノトーンといった落ち着いた色味でまとめつつ、くすんだグリーンやブルーのアイテムをアクセントに取り入れています。錆びれた風合いのダイニングテーブルや機能的なワゴン、アイアンを組み合わせたテーブルでインダストリアルな雰囲気をプラス。 反対に、あえて細身の木製シェルフや上品な佇まいの照明を合わせることで上質な印象に仕上げています。ブラックカラーを効かせてメリハリをプラス出典: DULTONこちらは、古い工場にあるようなチェストが目を引くダイニングキッチン。 温もりの感じられる木製家具とブラックカラーを組み合わせることで、空間が引き締まりメリハリのある印象になっていますね。ダイニングテーブルの上にはペンダント照明を2つ並べることで、ぐっとインダストリアルなコーディネートに。シャビーシックで柔らかな雰囲気に出典:LIFE FURNITURE無骨な印象のアイアン素材も、細身のものを選ぶだけでエレガントな要素をプラスすることができます。こちらのリビングは工業的なデザインをベースにしつつ、テレビボードは華奢な脚のデザインで明るい色味のもの、観葉植物は丸みを帯びた可愛らしいもの、という風に所々にやさしい印象のアイテムを厳選。ただインダストリアルなものを集めるだけでなく細かなテクニックを使って、柔らかな雰囲気のリビングにコーディネートしていますね。遊び心を取り入れたリビングダイニング出典:JOURNAL STANDARD FURNITUREこちらのリビングダイニングは落ち着いた色合いをベースに、赤や青といったアクセントカラーを効かせて遊び心のある空間に。 よく見るとチェアも全て別々のデザインで揃えていて、個性が映えるスタイリングになっていますね。部屋の奥に置かれた大きな観葉植物が、パッと目を引くフォーカルポイントになっています。渋かっこいい!洗練された都会の隠れ家続いては、弊社Praemioが実際にお客様宅をコーディネートしたお部屋です。くたっとした皮革のような素材感のソファや荒々しい木目×アイアンのローテーブルで、男前なインダストリアルインテリアに。無骨な印象ながらも、家具は脚の細いデザインを選ぶことで、どこか洗練された雰囲気に仕上げました。お部屋に入って一番に目がいく場所には、ヴィンテージ感のあるTVボードを配置。テレビは置かずに、時計やデスクランプなどの小物を飾ってフォーカルポイントにしました。インダストリアルなアイテムを一番目を引く場所に置くことで、お部屋のテイストをイメージ付けることができるのでおすすめです。〜上記で紹介した弊社事例はこちら〜洗練された無骨さ。都会の隠れ家へようこそヴィンテージ×インダストリアルで味わい深くこちらも弊社事例のリビングダイニング。ベースは、ダークブラウンの家具やコーデュロイソファ、アンティーク調のラグなどを取り入れたヴィンテージテイストのお部屋。そこにペンダントライトやテーブルライトなど、無骨なデザインの照明を合わせて、インダストリアルな要素を加えています。多灯照明で、とっても落ち着きのある空間になっていますね。ソファでゆったりテレビを観たり、コーヒーを飲んでほっとくつろいだりと、柔らかな灯りに包まれてリラックスした時間を過ごせそうです。無骨で冷たい印象になりがちなインダストリアルインテリアですが、丸みを帯びた家具やレザーなどの味わいのあるアイテムを選ぶことで、柔らかな印象をプラスしています。「クールすぎるのは苦手」という方は、ぜひヴィンテージテイストと合わせて味わい深いお部屋にコーディネートしてみてください。〜上記で紹介した弊社事例はこちら〜年中無休でコーデュロイインダストリアルインテリアの部屋におすすめブランド&アイテム5選それでは最後に、コーディネートに実際使えるインテリアを取り扱っているブランドとおすすめのアイテムをご紹介します。①ライフファニチャー出典:LIFE FURNITURE「LIFE FURNITURE(ライフファニチャー)」は「自然体で心地よい」をコンセプトとした、1999年設立のインテリアブランド。天然木や本革、アイアンなどの環境に負荷が少ない素材を使用したプロダクトが特徴です。出典:LIFE FURNITURE「IRON WOODEN」シリーズは、マンゴー無垢材とアイアンを組み合わせた収納家具。 ラフな仕上げが施されているので、使い始めから経年変化したような味わいを楽しむことができます。工場にあるような引き出しのデザインは、インダストリアルスタイルにぴったりですね。②ハモサ出典:ハモサ2003年に設立した、鎌倉発のインテリアブランドである「ハモサ」。 1950年代〜70年代のアメリカやヨーロッパのディテールを取り入れて、主に照明などのオリジナルアイテムを手掛けています。出典:ハモサこちらの「コンプトンランプ」は、まるで海外のガレージを思わせるような荒々しく無骨なデザインが魅力。 おしゃれで存在感のある佇まいは、ひとつ吊るすだけで空間をインダストリアルな雰囲気に彩ってくれます。ちなみにデザインだけでなく機能性もばっちり。電球が6灯ついているので、明るさをしっかり確保してくれます。③ジャーナルスタンダードファニチャー出典:JOURNAL STANDARD FURNITURE続いては、ファッションブランドが手掛けるインテリアブランドとして人気を集めている「JOURNAL STANDARD FURNITURE(ジャーナルスタンダード ファニチャー)」。流行を取り入れるファッションアイテムのように、時代に合わせた幅広いテイストのインテリアを取り扱っています。出典:JOURNAL STANDARD FURNITUREおすすめのインテリアは、ヴィンテージ感が漂う「PAXTON シリーズ」のオープンラック。全面メッシュ仕様なので圧迫感がなく、お気に入りの雑貨を飾りながら収納できるアパレル什器のような収納家具です。④ダルトン出典:DULTON1988年に創業したライフスタイルブランド「DULTON(ダルトン) 」 。 「身の回りの道具をもっと面白くする」というコンセプトのもと、オールドアメリカンな雰囲気の遊び心のあるアイテムを展開しています。出典:DULTONスチールの質感を活かした無骨なデザインの「スタンダードバーチェア」は、インダストリアルインテリアと相性抜群なアイテム。 座面にはしっかりとクッション性があるので座り心地も快適。また、5色という豊富なカラー展開で、好みに合わせて選べるのもうれしいポイントです。⑤ノットアンティークス出典:Knot antiques「Knot antiques(ノットアンティークス)」は、福岡を拠点とする「CRASH PROJECT」というデザインプロジェクトのブランド。 ヴィンテージ家具やミッドセンチュリー期のデザインコンセプトを取り入れたインテリアアイテムを取り扱っています。出典:Knot antiques杉古材とスチールを組み合わせたアンティークな風合いの「バッカススツール」。 工業的なデザインは見た目だけでなく、天板をくるくると回すと座面の高さを変えられるという機能性も備えています。 同じシリーズのテーブルもあるので、組み合わせてコーディネートするとまとまりのあるコーディネートに。かっこいいインダストリアルインテリアのお部屋に出典:DULTON無骨でかっこいいインダストリアルインテリア。 内装自体がおしゃれなお部屋が多かったりと自宅で再現しにくい印象があるかもしれませんが、実はコーディネートのポイントは誰でも簡単に取り入れられるものです。今回ご紹介したコーディネートのコツは、こちらの5つ。素材感のある壁紙や床材を取り入れるヴィンテージ感のあるアイテムを選ぶアイアンなどの金属を用いた家具を取り入れる存在感のある照明を取り入れる観葉植物のグリーンで彩るご自身のお部屋でもさっそく実践して、憧れのインダストリアルインテリアを楽しんでくださいね。