スタイリッシュで軽やかな印象を与えてくれる「ガラステーブル」。透明感があって、どんなインテリアにも馴染みやすい人気アイテムですが、実際に使ってみると「思っていたより扱いにくい」「すぐ傷がついた」と感じる人も少なくありません。この記事では、ガラステーブルで後悔した理由や、失敗しないための注意点・お手入れ方法、そして自分に向いているかどうかの判断基準まで、インテリアコーディネーターの視点で詳しく解説します。関連記事一人暮らしにダイニングテーブルはいらない?後悔しない選び方と代用品も紹介丸いダイニングテーブルは使いにくい?後悔する理由やメリット・デメリットを解説!モールテックスのテーブルを見てきました!メリットやデメリットは?一人暮らしにローテーブルはいらない?代用アイテム8選をご紹介ガラステーブルで「後悔した」と感じる理由5選せっかくおしゃれな雰囲気を求めてガラステーブルを選んだのに、「思っていたより扱いにくい」「掃除が大変」と感じてしまう人も少なくありません。ここでは、実際に購入した人たちが後悔につながりやすい5つの理由を詳しく見ていきましょう。1. 傷やくもりが目立ちやすいガラス素材の最大のデメリットは、細かな傷や指紋、皮脂汚れがとても目立つこと。特にクリアガラスは光の反射でキズが強調されやすく、マット仕上げのテーブルよりもこまめな掃除が必要になります。また、飲み物の輪ジミやホコリも目に入りやすいため、「常にピカピカにしておかないと気になる」と感じる方も多いようです。2. 割れやすく、扱いに神経を使う強化ガラスを使っていても、強い衝撃や角への打撃で割れることがあります。小さな子どもやペットがいるご家庭では、転倒や衝突による破損を心配する声も。また、引越しや模様替えのときに角をぶつけて欠けてしまったというケースもよくあります。安全面で不安を感じやすいのは、ガラステーブルの代表的な「後悔ポイント」です。3. 物を置く音が響くガラス天板は硬く、コップやリモコンを置くたびに「カチャッ」と音が響きます。とくに夜間や静かな空間では、その音が気になるという人も。木製テーブルに比べると吸音性が低いため、下にマットを敷いたり、コースターを使って音を和らげる必要があります。4. 熱いものを直接置けないガラスは熱に弱く、耐熱仕様でない限り、熱い鍋やマグを直接置くのはNG。温度差によってひび割れや変形の原因になることがあります。ランチョンマットやコースターを使うひと手間が必要になる点も、日常使いのしにくさとして感じる人が多いポイントです。5. 重くて移動が大変ガラスは見た目に反してかなりの重量があります。掃除の際や模様替えで少し動かしたいときに、「思ったより重くて苦労した」という声もよく聞かれます。脚がスチールやアイアンの場合はさらに重量が増し、女性ひとりでは動かせないことも。設置場所をよく考えてから購入する必要があります。ガラステーブルの魅力とメリット弊社実例:色と暮らす、我が家デメリットが多く語られがちなガラステーブルですが、実は「インテリアの完成度を一気に高めてくれる」優れた一面もあります。ここでは、ガラステーブルならではのデザイン性・空間効果・使いやすさといったメリットをご紹介します。1. 空間を広く軽やかに見せる透明な天板が視線を遮らないため、部屋が広く感じられます。特にワンルームやコンパクトなリビングでは、ガラステーブルを置くだけで圧迫感を軽減できます。2. インテリアを引き立てるガラスは下に敷いたラグや床のデザインをそのまま見せられる素材。お気に入りのラグやフローリングの木目を隠さず、空間全体のコーディネートを活かせます。また、中段に棚のあるタイプなら、雑誌や小物を飾っておしゃれに収納することも可能。お気に入りの本やドライフラワーなどを置くだけで、空間の印象がぐっと高まります。3. 掃除がしやすい「傷やくもりが目立ちやすい」とお伝えしましたが、実は掃除がしやすい点も。木目のような凹凸がないため、さっと拭くだけで汚れが落ちるのも嬉しいポイント。日常的にケアをしていれば、長くきれいに保てます。4. 素材の組み合わせで表情が変わる木やアイアン、真鍮、大理石などとの相性がよく、コーディネートの幅が広いのも魅力。ナチュラルやモダン、北欧、韓国インテリアなどテイストを問わず、すっきりとお部屋に馴染んでくれますよ。ガラステーブルで失敗しないための注意点&お手入れのコツガラステーブルを長く美しく使うためには、ちょっとした注意とお手入れが欠かせません。ここでは、購入後に後悔しないために知っておきたい扱い方のポイントとメンテナンス術をまとめました。使うときの3つの注意点まずは、ガラステーブルを使用する上での注意点を見ていきましょう。① 直射日光を避ける日当たりのよい場所では、ガラス面が熱を持ちやすく、膨張や変色の原因になることも。また、太陽光の反射がまぶしく感じることもあるため、レースカーテンや遮光カーテンで調整するのがおすすめです。② 小さな子どもやペットがいる場合は要注意ぶつかったり、角に頭を当てる危険があるため、角にクッションガードをつける、安全ガラスを選ぶなど対策を。③ 動かすときは必ず持ち上げる引きずると床に傷がつくだけでなく、脚が外れたりガラスがズレることもあります。二人で持ち上げて動かすのが安全です。長くきれいに保つメンテナンス術5選続いて、お手入れ方法をご紹介します。① 傷防止マットを活用する透明マットやフェルトシールを敷くことで、傷や音を軽減できます。インテリアの雰囲気を損ねずに長持ちさせるポイントです。② 拭き掃除は「マイクロファイバークロス」でティッシュや雑巾は繊維で細かな傷をつけることがあります。ガラス専用クリーナーと柔らかいクロスで、優しく拭き上げましょう。③ 水拭き+乾拭きでくもりを防止水滴を残すと白い跡が残ることがあるため、最後は乾いた布で仕上げを。週1回の簡単ケアで、常にクリアな輝きを保てます。④ コースター・トレイを活用するコップや花瓶の下にコースターを敷くだけで、輪ジミや熱割れの防止になります。⑤ 引越し時は「専用保護材」で包む段ボールやタオルだけでは割れるリスクが高いため、プチプチや専用ガラスカバーで厳重に保護を。ガラステーブルの後悔しない選び方ひと口に「ガラステーブル」といっても、素材や形、サイズによって印象や使い勝手は大きく変わります。ここでは、購入前にチェックしておきたい5つの判断基準を、インテリアコーディネーターの視点から解説します。ガラスの種類で選ぶガラステーブルに使われているガラスには、主に3つの種類があります。まずは、それぞれのガラスの特徴を押さえておきましょう。強化ガラス:割れにくく安全性が高い。小さなお子さまがいる家庭にも◎フロートガラス:透明感が高く軽やか。デザイン重視の方に人気スモーク・フロスト加工:指紋や曇りが目立ちにくく、ナチュラルインテリアにも馴染む用途と生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。形状で選ぶ同じ素材でも、テーブルの形状で印象は大きく変わります。四角型:レイアウトしやすく、スタイリッシュな印象丸型:動線を確保しやすく、柔らかな印象正方形・長方形といった四角型は空間にレイアウトしやすく、スタイリッシュな雰囲気に。一方、丸型や楕円形は動線を確保しやすく、狭い部屋にもおすすめ。角がないので柔らかな印象を与えることができます。理想のお部屋のイメージやお部屋の広さ、導線に合わせて選びましょう。フレーム素材で選ぶ金属脚ならモダンでスタイリッシュに、木脚なら温もりをプラスできます。脚の色や素材が部屋の印象を左右するため、他家具との統一感を意識するのがポイントです。 サイズ感で選ぶどんな家具でもサイズ感は重要ですが、ガラステーブルは圧迫感が少ないため、お店で見ると実際のサイズよりも小さく見えやすい家具です。間取りや人数、用途によって異なりますが、ソファ前なら幅40cm前後、ダイニング用なら70cm前後が目安。テーブルのサイズについては下記の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。丸いダイニングテーブルは使いにくい?後悔する理由やメリット・デメリットを解説! ダイニングテーブル、大きすぎて後悔?選び方と失敗を防ぐポイント一人暮らしにローテーブルはいらない?代用アイテム8選をご紹介生活動線と安全性で選ぶ素材やデザインだけでなく、生活動線や安全性もとても大事なポイントです。たとえば、角が鋭いデザインはスタイリッシュですが、小さな子どもやペットのいる家庭では角丸タイプを選ぶと安心です。設置する場所はお子様がよく通るのか? 家事で頻繁に使うのか?よく確認してから選びましょう。ガラステーブルはどんな人・部屋に向いている?ガラステーブルは一見扱いが難しそうに思われがちですが、実はライフスタイルや部屋の条件によっては理想的なインテリアアイテムになります。「せっかく購入したのに後悔…」とならないためには、自分の暮らし方や部屋の特性を理解することが大切です。ここでは、ガラステーブルが向いている人や部屋のタイプを詳しく解説します。すっきり広く見せたいワンルームやLDKガラスの透明感は空間に抜け感を与えるので、ワンルームや狭めのLDKでも広く見えるのが大きな魅力です。例えば、リビングテーブルとしてガラステーブルを置くと、床面が透けて見えるため、ソファや収納家具が多くても圧迫感が少なくなります。ダイニングテーブルとして設置する場合も、透明な天板は光を通すため、机の下や周囲の床が見えて圧迫感を軽減できます。また、脚のデザインが細いタイプを選ぶと、さらに空間の広がりを感じやすくなるのでおすすめ。小さなスペースを有効活用したい方には特におすすめです。インテリアをスタイリッシュに見せたい人ガラステーブルは素材や脚のデザインによって、空間を洗練された雰囲気に演出できます。金属脚や木製フレームを組み合わせたデザインは、モダン、ホテルライク、韓国インテリアなどのスタイルにぴったり。リビングテーブルとして置くことで、シンプルながらも上質感のあるリビングをつくることができます。透明素材なら圧迫感がなく、部屋全体がスタイリッシュに見えるのも大きなポイントです。掃除やお手入れをマメにできる人ガラスは指紋やホコリが目立ちやすい素材ですが、マメに掃除できる人にとってはメリットも多いです。布や木材と違い、汚れが残らず、サッと拭くだけで天板の美しさを保てます。リビングテーブルとして家族で使う場合も、子どもがこぼした飲み物や食べ物を拭き取るのが簡単です。小物やラグでコーディネートを楽しみたい人ガラスは“透ける素材”ゆえ、下に敷くラグや飾る小物が引き立つのも魅力です。リビングテーブルとして置く場合、ラグの色や質感を変えるだけで空間の印象を簡単にチェンジできます。季節ごとにディスプレイを変えて楽しみたい方には最適です。明るく開放的な空間をつくりたい人ガラス天板は光を反射して空間を明るく見せる効果があります。窓際に置けば、自然光を部屋全体に取り込むことができ、清潔感と開放感を両立できます。木製や樹脂のテーブルに比べ、光の通り道を邪魔しないのも大きなメリットです。ガラステーブルが向いていないケースガラステーブルは使い方次第で後悔の原因にもなります。「思っていたのと違った…」という結果にならないよう、向いていないケースをあらかじめ理解しておくことが重要です。小さな子どもやペットがいる家庭ガラスの角や縁は硬く、ぶつかるとケガのリスクがあります。特に小さな子どもがいる家庭では、遊んでいる最中に手や足をぶつけてしまうことも。ペットがジャンプしたりかじったりする場合も割れる危険があるため、木製や樹脂素材のテーブルの方が安心です。家具の移動や模様替えが多い人ガラステーブルは天板が重く、リビングテーブルとして置くだけでも移動が大変です。また、学習机として部屋のレイアウトを頻繁に変える場合も、ガラス天板が割れないか心配になります。特にフローリングで滑らせると傷や衝撃の原因になるため、模様替えを楽しむ人には不向きです。直射日光が入りやすい・高温多湿な部屋ガラスは熱を通しやすく、直射日光が当たる場所に置くと熱で割れやすくなる場合があります。結露や湿気も目立ちやすいため、リビングテーブルや学習机の設置場所には注意が必要です。日差しを避けるか、窓際用のカーテンやシェードを併用すると安心です。物を多く置く・生活感が出やすい人透明なガラスは透けて見えるため、テーブル上にリモコンや雑誌を置くだけで散らかった印象になりやすいです。片付けやすく、ミニマルなライフスタイルが向いている人におすすめですが、日常的に物を置く人には扱いづらいこともあります。ガラステーブルのおしゃれなインテリア実例弊社実例:色と暮らす、我が家実際のコーディネートを見ると、ガラステーブルの魅力がより具体的にイメージできます。ここでは、テイスト別におしゃれに見せる実例とコーディネートのポイントをご紹介します。モダンデザインで高級感のあるリビングに弊社実例こちらのリビングでは、ガラステーブルを中心に配置することで空間全体に洗練された印象を与えています。さらに、脚部に金属や大理石など異素材を使用したガラステーブルを選ぶことで、モダンかつラグジュアリーな雰囲気が高まります。弊社実例また、大きなソファや色の濃いアイテムは重厚感がありますが、重たい印象を与えがち。こちらのリビングのようにガラステーブルを合わせることで、重厚感がありながらも開放的な空間に仕上げることができます。円形ダイニングでミッドセンチュリーな空間を引き立てる弊社実例:グリーンに囲まれた、こだわりのリラックス空間円形ガラステーブルは、ミッドセンチュリースタイルのダイニングにぴったりです。丸みのある形状が柔らかさを出し、空間に動きと親しみやすさをプラスします。弊社実例:グリーンに囲まれた、こだわりのリラックス空間木製チェアやヴィンテージ風の照明と組み合わせると、ガラステーブルの透明感が空間の抜け感を作り、重くなりがちなインテリアを軽やかに見せてくれます。円形テーブルを置くことで子どものいるご家庭でも安心感があり、コミュニケーションも取りやすくなるのがポイントです。省スペースを活かすサイドテーブルですっきりと弊社実例:ハイセンス・ミッドセンチュリーガラステーブルはサイドテーブルとしても優秀です。透明なので圧迫感が少なく、狭いリビングやワークスペースでもすっきりとした印象を保てます。例えば、ソファ横に小さめのガラステーブルを置けば、コーヒーカップや雑誌を置くちょっとしたスペースとして機能します。弊社実例:ハイセンス・ミッドセンチュリー見た目も軽やかなので、一人暮らしのワンルームや、あまり広くない間取りのお部屋など、インテリアの抜け感を意識したい方におすすめです。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜グリーンに囲まれた、こだわりのリラックス空間ハイセンス・ミッドセンチュリーまとめ|後悔しないガラステーブル選びをガラステーブルは、インテリアに透明感と上品さをもたらす魅力的なアイテム。ただし、傷・割れ・重さ・手入れなど、実際に使うときのポイントを理解して選ぶことが大切です。見た目だけでなく、自分の暮らし方や部屋の使い方に合っているかをしっかり確認することで、「買ってよかった」と思える1台に出会えるはずです。「後悔しない家具選び」は、“見た目”より“暮らしやすさ”を優先することから始まります。もし迷ったら、素材や配置の相談もお気軽にどうぞ。あなたの空間にぴったりなテーブルを一緒に見つけていきましょう。関連記事一人暮らしにダイニングテーブルはいらない?後悔しない選び方と代用品も紹介丸いダイニングテーブルは使いにくい?後悔する理由やメリット・デメリットを解説!モールテックスのテーブルを見てきました!メリットやデメリットは?一人暮らしにローテーブルはいらない?代用アイテム8選をご紹介