賃貸だけど部屋のイメージをがらっと変えたいなら、置くだけで設置できるフロアシートやフロアタイルを取り入れてみましょう。フロアシートの具体的な選び方や注意点の他、弊社のインテリアコーディネートでお客様のお部屋にフロアタイルを設置した事例も紹介します。関連記事賃貸のお部屋をオシャレにコーディネートするコツを徹底解説!非日常でおしゃれ!賃貸セカンドハウスのインテリアコーディネート実例ダサい賃貸マンションやアパートをおしゃれにする方法は?実例も紹介賃貸でフロアシートを使う人が増えている理由とは?最近、賃貸でフロアシートやフロアタイルを取り入れる人が増えています。その理由は、置くだけで簡単に使える手軽さと、おしゃれなデザイン性の高さ。木目調やタイル調など種類も豊富で、賃貸でも好みのインテリアを楽しめます。さらに、DIY人気の高まりも背景にあります。コロナ禍以降、住まいにこだわる人が増え、床の模様替えにも注目が集まるように。フロアタイルなら工事不要で部屋の印象をガラッと変えられるため、気軽に「自分らしい空間」をつくりたい人に選ばれています。賃貸にフロアシートを使うメリット賃貸の床にフロアタイルを置くメリットは4つあります。質感がおしゃれなデザインが豊富表面が固く家具を設置できる耐久性があり手入れもしやすい自分で設置しやすいそれぞれのメリットについて、詳しく解説します。質感がおしゃれなデザインが豊富フロアタイルはクッションフロアに比べて、圧倒的にデザイン性の高いものが多いです。例えば、モダンやホテル風など人気のインテリアにしたい場合、大理石風のフロアタイルを置くだけで手軽にイメージどおりのお部屋にできます。本物と見分けがつかないほどリアルな質感の商品も多く、本物の大理石などを設置するよりも予算を抑えられる点もメリットです。表面が固く家具を設置できるクッションフロアは衝撃吸収性があり、乗ったら沈み込むような厚みがありますが、フロアタイルは逆にクッション性能はなく硬い表面です。店舗用にも使われていたため土足にも対応している硬さで、重さのある家具なども安心して設置できます。耐久性があり手入れもしやすいクッションフロアの耐久性能は約10年に対し、フロアタイルは10年以上持つタイプが多く、クッションフロアよりも長持ちします。1人暮らしならクッションフロアの10年耐久で十分な性能がありますが、URのように長期間住む可能性がある賃貸ならフロアタイルを選ぶ方が良いでしょう。自分で設置しやすいフロアタイルはパズルのピースのように、1枚ずつ組み合わせて設置できます。通常は接着も必要なためDIYの時間もかかりますが、接着不要のタイプを選べば、賃貸の床に1枚ずつ置いていくだけで手軽にリフォーム可能です。賃貸でフロアシートを使うデメリットと注意点フロアタイルを設置する際のデメリットや、設置前に知っておきたい注意点を解説します。クッションフロアよりも高い継ぎ目に汚れが溜まるケースがあるベースの床の凹凸に注意特に床の凹凸に関しては、フロアタイルを買ってしまった後だと修正が効かないため、必ず事前にチェックしておきましょう。クッションフロアよりも高いフロアタイルはクッションフロアよりも値段が高くなります。ただし、クッションフロアは1枚の安価なシート状、フロアタイルは1枚ずつ質感の高いタイルと考えるなら、納得できるという人も多いはずです。またフローリングタイプで全体に設置するケースと比べると、フロアタイルの値段の方が安いです。設置する種類予算相場(1㎡あたり)クッションフロア約3,000円〜フロアタイル約4,500円〜フローリング約6,000円〜多くの賃貸住宅の場合はフローリングの張替えは自力では困難なため、インテリア性の高さで比べるならフロアタイルがちょうど良い価格帯とも言えます。継ぎ目に汚れが溜まるケースがある壁の凹凸にあわせて自分でフロアタイルをカットした場合、汚れが溜まりやすくなるケースもあります。リフォームで床に完全に貼り付けてしまう場合は、こういった継ぎ目に注意が必要です。ただし、賃貸で使うような「床に置くだけのフロアタイル」であれば、手軽に外して掃除もできるため過剰に心配する必要もありません。ベースの床の凹凸に注意築年数の多い賃貸マンションやアパートでフロアタイルを利用する際、劣化したフローリングの凹凸がフロアタイルに反映されてしまうケースがあります。クッションフロアに比べて薄く、厚みがないためダイレクトに床の凹凸の影響を受けやすいです。フロアタイルを選ぶ前に、必ず賃貸の床の状態をチェックしてから検討してください。フロアシートでよくある後悔&トラブル事例原状回復できず敷金が戻らなかった賃貸物件では退去時の原状回復が求められますが、フロアタイルの粘着跡が残ってしまったり、床材と一緒に表面がはがれてしまったりすると、敷金から修繕費が差し引かれることも。特に強粘着タイプやノリ残りしやすい商品を使うと、原状回復が難しくなるケースがあります。管理会社によっては「床に何かを貼る行為」自体がNGな場合もあるため、事前確認が大切です。住んでからズレや反りが気になって剥がした設置時はキレイに見えても、時間が経つにつれて端が浮いてきたり、歩行や掃除でズレてしまうことがあります。とくに「置くだけ」タイプや薄手のシートは、素材によっては家具の重みや日常的な動きでよれたり、たるんだりしやすく、見た目がだらしなくなることも。結局、途中で剥がしてしまったという声も少なくありません。ペットや子どもにより剥がれた・破れた小さなお子さんやペットがいる家庭では、フロアタイルがめくられたり、爪で破かれたりするケースもあります。特に角や端の部分は、思った以上に短期間でボロボロになることも。安全面や衛生面を考慮して、ペット対応の厚みのある素材や、破れにくい構造のものを選ぶ必要があります。思ったより安っぽく見えて逆に失敗したネットやパッケージの写真では高級感がありそうに見えても、実際に貼ってみたら質感がチープでがっかり…という後悔もよくあるパターンです。特に光の加減や部屋の雰囲気によって、安っぽさが際立ってしまうことも。購入前には必ずサンプル取り寄せや口コミ確認を行い、部屋の雰囲気と調和するかチェックするのがおすすめです。賃貸用に使えるフロアシート・フロアタイルの選び方賃貸用でフロアシートやフロアタイルを選ぶ際は、3つのポイントを意識して選ぶようにしましょう。接着材付きのタイプを選ばないフロアシートの有名メーカーから選ぶサンプルのある商品から選ぶケース別に、フロアタイルの選び方の詳細を解説します。接着材付きのタイプを選ばない一般的に販売されている接着材付きのフロアタイルは、賃貸住宅には使えません。リフォーム可など特殊なケースを除き、賃貸住宅で設置可能なフロアタイルは、置くだけで設置できるタイプか、はめ込み式で設置するタイプかの2つだけです。置くだけのフロアタイルは、一般的なフロアタイルとは違って「熱膨張率」が低く設計されています。ガラスファイバーや炭酸カルシウムをフロアタイルの内部に入れて、膨張率を抑えられており、内部の原料が接着材が必要なフロアタイルとは異なります。フロアシートの有名メーカーから選ぶフロアシートの国内メーカーは、東リ・シンコール・サンゲツなどが有名で、各メーカーに特徴があります。フロアタイル特徴東リ・床材の老舗メーカー・リアルな質感のフロアタイルが豊富・置くだけフロアタイル「ピタフィー」が有名シンコール・製造から物流まで一環・一環のため他社より安い・賃貸向けフロアタイル「置き敷」が有名サンゲツ・インテリア内装の総合メーカー・製品ラインナップが豊富賃貸に設置可能な置くだけのフロアタイルを製造しているのは、東リの「ピタフィー」のみです。シンコールでも「置き敷」と呼ばれる賃貸向けのフロアタイルを販売していますが、こちらはピールアップボンドと呼ばれる剥がせる接着剤を使用します。ピールアップボンドは一般的な接着剤より剥がしやすいとはいえ、基本的に原状回復は難しいため使用しない方法が良いでしょう。サンプルのある商品から選ぶデザインやカラーで失敗しないためには、ホームページに掲載されている写真だけでフロアタイルを選ばずに、サンプル品で取り寄せできる商品から選ぶようにしましょう。掲載されている写真と実物は見た目の印象が大きく異なるケースも多く、特に「色合い」はスマホやパソコンの環境にも依存するため違って見える可能性が高いです。部屋の床にサンプル品を置いてみた方が、インテリアとの相性も確認しやすくなります。デザイン以外にも「フロアタイルの厚み」も忘れずチェックするようにし、床に置いた際に扉の開け閉めで干渉しないかも確認しておきましょう。置くだけでOK!賃貸に使いやすいフロアシート・タイルの種類賃貸の床に置くだけ(敷くだけ)で設置できるシートは、フロアタイルかクッションフロアの2種類です。両方とも塩化ビニール素材から作られており、表面に木目・大理石・柄などのデザインがされています。大きな違いはその構造で、フロアタイルは1枚ずつタイル状になっているのに対し、クッションフロアは全て1枚で繋がっているシート状です。床に置くシートの種類特徴フロアタイル・1枚ずつタイル状・1枚ずつ取扱いやすい・高級感のある仕上がりクッションフロア・1枚のシート状・1シートで取扱いが大変・やや安価な仕上がりどちらも防水性が高く、掃除などのメンテナンスもしやすいですが、インテリアとしての見た目の良さで比べるならフロアタイルの方がおすすめです。フロアタイルは、もともと店舗の床などで使われていたタイプのため、デザイン性の高い商品が多いです。対して、クッションフロアは「お風呂場前」「トイレ内の床」などで使われるケースが多く、見た目より防水機能などの機能面が重視されます。どちらもカットしてDIYで設置できますが、クッションフロアは部屋の形状にあわせたカットが難しい反面、フロアタイルは1枚ずつ設置できるため「自分で調整しやすい」という点も利点です。インテリアの一部として床にシートを設置するなら、フロアタイルを中心に検討するようにしましょう。賃貸におすすめ!設置しやすいフロアタイル5選賃貸住宅で床に置くだけで設置できる、おすすめのフロアタイルを5つ紹介します。東リ「ピタフィー」出典:東リPraemioでも一押しのフロアタイルが、東リのピタフィーシリーズです。本物のフローリングに近いリアルな質感が特徴で、まるで始めから設置されていたような自然な床に仕上げたい時におすすめできます。フロアタイルの裏面に吸着素材が使われており、そのまま設置するだけでしっかり固定できます。木目調のオークやウォールナットの他、ハードモルタル・モイストモルタルのような石材タイプも選択可能です。MAIHAUS「置くだけフロアタイル」出典:MAIHAUS石材風のフロアマットを探しているなら、MAIHAUS「置くだけフロアタイル」がおすすめです。オフィスにも利用できる耐久性の高さが特徴で、本物の石材のような微妙な凹凸感も再現されています。1枚あたりのサイズが大きめで、厚みや重量もあるため、自重によってズレにくくなっている点も魅力です。STYLE DART「リジッドクリックプレミアム」出典:STYLE DART床商品を専門に取り扱うSTYLE DARTでは、はめ込み式のフロアタイルを複数販売されています。1番人気のリジッドクリックプレミアムは、フロアパネル同士をジョイントで接続するタイプで、ただ置くだけのフロアパネルよりもしっかり固定可能です。一般的なフロアタイルのように塩化ビニール素材では作られておらず、天然石パウダーを主原料にしたSPCを使用しています。そのため、床暖房にも対応可能で、他のフロアパネルのように伸縮しない点も特徴です。FLOOR ELEMENTS「SOLUM」出典:FLOOR ELEMENTSFLOOR ELEMENTSのフロアタイル「SOLUM」は、床に吸着しやすい「◎型模様」が裏面の全面に入っており、接着剤不要で設置できます。SOLUMシリーズは、特に大理石風のデザインが多いのが特徴で、自然なひび割れや質感を再現している点が魅力です。カッターで手軽にカットできるため、DIY初心者でも取扱いやすいフロアタイルです。Resta「ecuca」出典:RestaRestaはDIY好きのための専門店で、フローリングで人気のアイテムは「ecuca」と呼ばれるフロアタイルです。強度増加や伸縮率を低下させる目的で、フロアタイルに入れられるグラスファイバーは、カットしにくいという弱点があります。ecucaは初心者でもカットしやすいように、網目が小さく薄いグラスファイバーを使用しており、目の付け所がDIYショップらしさを感じるフロアタイルです。フロアシート・タイルを使ったおしゃれな賃貸実例Praemioでインテリアをコーディネートする際、部屋のイメージをがらっと変えたい時に、フロアシートやフロアタイルを活用しています。実際にフロアシートを使用して、インテリアコーディネートした事例を紹介します。大理石柄フロアタイルとベージュの組み合わせ明るめのウォールナット風柄のフローリングを、大理石風のフロアシートに変更してコーディネートした例です。全体のカラーをベージュに統一し、天板にモールテックスを使った特徴的なラウンドテーブルをアクセントにしています。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・日常にくつろぎの時間を大理石柄フロアタイルでフェミニンな空間にもともとのお部屋はダークウッドカラーのフローリングで、どちらかというと男性的なイメージです。これを大人女子向けのフェミニンな空間に変えるために、大理石柄のフロアタイルを全面に使用しています。フローリングの変更でモダンな空間に生まれ変わった場所に、グレーやベージュの色味でまとめて女性らしい空間へと仕上げました。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・自分だけの可愛いをつめこんで石目調フロアタイルでホテル風の空間にホテル空間のような落ち着いた高級感のある雰囲気にする際、フローリングのままだと生活感が出てしまいます。そのため、こちらのケースでも全面に石目調のフロアタイルに切り替えて、非日常的な空間にしました。紹介した3つのケースで使っているフロアタイルは、全て大理石や石目調デザインのタイプで、木目デザインは使用していません。ケースバイですが、部屋全体の雰囲気を変える目的でフロアタイルを設置するなら、木目タイプより石目タイプの方がおすすめです。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・ホテルのような落ち着きのある大人のモダンよくある質問(FAQ)フロアタイルやフロアシートに関して、よくある質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。 フロアシートとフロアタイルの違いは?フロアシートとフロアタイルは、どちらも床に敷いて使うDIYアイテムですが、素材や厚み、見た目に違いがあります。フロアシートは薄くて柔らかく、クッション性があるため、ハサミやカッターで簡単にカットでき、手軽に貼り替えが可能です。一方で、フロアタイルは厚みがあり、硬質でリアルな質感が魅力。重量感があるぶん、ズレにくく、家具の下でもへたりにくい特徴があります。フロアシートは退去時にバレますか?貼って剥がせるタイプのフロアシートでも、長期間使っていた場合や湿気・熱などの影響で、跡や変色が残ってしまう可能性があります。たとえ自分ではきれいに剥がせたと思っても、管理会社やオーナーが細かくチェックすることもあるため、「バレるかどうか」よりも「原状回復できるかどうか」を基準に選ぶのがおすすめです。特に粘着剤つきのタイプは注意が必要です。賃貸契約に違反にならないために気をつけることは?契約書に「原状回復義務」や「床・壁への加工禁止」などの記載がある場合、フロアシートの使用がNGとなる可能性もあります。事前に管理会社や大家さんに確認をとっておくと安心です。また、賃貸物件向けとして販売されている「置くだけタイプ」や「跡が残らないノリ使用」の商品を選ぶことで、違反リスクを最小限に抑えられます。安くておしゃれなフロアシートはどこで買える?手頃な価格でデザイン性も高いフロアシートは、ニトリ・IKEA・カインズ・島忠ホームズなどのインテリアショップや、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどの通販サイトで購入できます。特にネット通販では種類が豊富で、レビューも確認できるため失敗しにくいのがメリットです。初めての方は「サンプル対応」や「返品可能」なショップを選ぶとより安心です。選び方を押さえて、フロアシートで賃貸をおしゃれにフロアタイルは1枚ずつ重ねていくため、女性でも取扱いしやすい反面、部屋の形状にあわせてカットするなど多少の手間がかかります。Praemioではフロアタイルを含めたインテリアコーディネートはもちろん、賃貸住宅でご依頼されるお客様もかなり多いです。フロアタイルと相性の良いコーディネート例の提案はもちろん、設置まですべて行うことができますので、ぜひお気軽に相談してください。