大家族が主流だったのも今や昔の話。いまは「3人家族」でコンパクトな暮らしを選ぶ方も増えています。そんなとき、迷うのが「どんな間取りが暮らしやすいのか?」という点。お部屋を探すとき、場所、価格・家賃から探し始める方が多いかもしれませんが、同じくらい「広さ」や「部屋数」などの間取りが重要です。部屋数が少なかったり狭かったりすると日々の生活でストレスを感じますし、逆に広すぎて部屋が余るのも勿体ないですよね。特に人気なのが、限られた空間を有効活用できる「2LDKレイアウト」。今回は、3人家族で快適に暮らせる2LDKのレイアウト実例や、間取り選びのコツをご紹介します。お子さまの年齢やライフスタイルによって理想の間取りはさまざま。これからの家族の成長もイメージしながら、自分たちにぴったりのレイアウトを見つけてくださいね!関連記事【インテリアコーディネートの依頼・相談】事例・費用相場・流れ・サービス内容について解説しますリビングとダイニングの違いはココ!LDKとDKのレイアウトのポイントも紹介「1SLDK」Sの意味って?最適なレイアウトやメリットをご紹介10畳縦長の部屋をレイアウト!LDKとワンルームの実例&広く見せるコツリビングダイニングの仕切り方|実例を使った家具やアイデアを紹介3人家族で2LDKは狭い?間取りの目安をご紹介3人家族といっても、お子様の年齢によってオススメの間取りは変わっていきます。お子様が赤ちゃんから社会人までの、それぞれのフェーズでのオススメの間取りをご紹介します!赤ちゃんや小さいお子様がいる3人家族:1LDK3人家族でも、お子様がまだ小さいうちは、「広めのリビングダイニング」+「主寝室」の【1LDK】がおすすめです。1LDKでは、家族が基本的に同じ空間で過ごすことになるので、お子様が常に目の届く場所で過ごすことができます。リビングダイニングで過ごすお子様を眺めながらキッチンで調理をしたりなど、各々が同じ空間で違うこともできます。また、家族が同じ空間で過ごすため自然とコミュニケーションが取りやすくなります。寝る時も3人が同じお部屋なので、夜中もお子様を見守りながら過ごすことができます。リビングダイニングと寝室だけのシンプルな間取りなので、無駄なスペースがなく効率よく生活できそうです。ただし、LDKの広さにはご注意を。狭すぎると、リラックス感のない空間になってしまいます。せめてダイニングとリビングの空間は欲しいところですね。小学生のお子様がいる3人家族:2LDK〜小学生のお子様がいらっしゃる3人家族の場合は、「リビングダイニング」+「主寝室」+「子供部屋」の【2LDK 以上】がおすすめです。お子様が小学生に上がると勉強用のデスクを置いたり、1人で寝るベッドや布団を敷くスペースが必要になります。低学年だとリビングやダイニングテーブルで宿題をして過ごすご家庭も多いですが、学年が上がるにつれてお子様用に1人部屋の用意が必要になっていきます。そうなると、最低でも2LDKは必要です。主寝室、子供部屋以外に、書斎やゲストルームなどが必要な場合は3LDK、4LDKも検討してみましょう。中学生~高校生のお子様がいる3人家族:2LDK〜中学生・高校生のお子様がいらっしゃる場合も、「リビングダイニング」+「主寝室」+「子供部屋」の【2LDK】以上が必要です。お子様の年齢が上がるに従って自分のお部屋で過ごす時間が増えてくる傾向にあるため、これまでのリビングダイニングの広さ重視より、それぞれが過ごす各お部屋の十分な広さが確保できる間取りのお家を選ぶ必要があります。こちらも主寝室、子供部屋以外に、書斎やゲストルームなどが必要な場合は3LDK、4LDKも検討してみましょう。 大学生・社会人~のお子様がいる3人家族:3LDK引用:Lixil大学生・社会人までお子様が成長すると、家族それぞれが別の生活スタイルでも過ごしやすい「リビングダイニング」+「主寝室」+「子供部屋」+「1部屋(趣味や仕事部屋)」の【3LDK】がおすすめです。お子様が成長されて家族3人が同じお部屋で過ごす時間が短い生活スタイルの場合は、家族それぞれのお部屋とリビングダイニング1部屋が確保できる間取りがおすすめです。起床時間、帰宅時間、就寝時間が異なっても、各個室を持つことでお互いにストレスなく生活できます。ただ、家族が集まり会話を楽しむリビングダイニング空間は必要なので、家族みんなで過ごしやすい広さのリビングダイニングのあるお家を選ぶことも大切です。【暮らし別】3人家族の2LDKレイアウト実例3選弊社実例:海辺のリゾートホテルで過ごす2LDKの間取りで、3人家族が快適に暮らすには「ライフステージに応じた部屋の使い方」がポイント。ここでは、子どもの年齢や家族のライフスタイルに合わせたレイアウト実例を3パターンご紹介します。①寝室+子ども部屋の王道スタイル弊社実例:こどもが夢見る KIDS ROOM2LDKで定番なのが、1部屋を主寝室に、もう1部屋を子ども部屋にするスタイル。0歳〜5歳頃までは親子で川の字で寝る家庭も多く、最初は1部屋を「家族の寝室」として使い、子ども部屋はプレイルームなどに使うのがおすすめです。【レイアウトポイント】子どもが小さい頃は主寝室やリビングにキッズベッドを置いても◎子ども部屋は最初はプレイスペース、将来はベッド&学習机を設置おもちゃはリビングにも一部収納し、親の目が届くよう工夫②LDKにキッズスペースを取り入れるまだ個室が必要ない年齢の子どもがいる家庭では、LDKの一角にキッズスペースを設けるスタイルもおすすめです。2部屋をそれぞれ寝室・ワークスペースなどに使えるため、家全体を効率よく使えるように。子どもの遊び場と家族の生活空間をしっかりゾーニングすることで、片付けやすさと安心感のある空間が実現します。【レイアウトポイント】ジョイントマットやラグを敷いてキッズゾーンを確保おもちゃは背の低い収納やカゴに隠して生活感軽減寝室に家族で就寝、将来的にはワークスペースを子ども部屋にしても◎③LDKにワークスペースを取り入れる弊社実例:しごできルーム2LDKで1部屋を完全に子ども部屋にしたい場合は、リビングの一角にワークスペースをつくるレイアウトが有効です。カウンターや壁付けデスク、可動棚を活用すれば、省スペースでも機能的な書斎が実現できますよ。【レイアウトポイント】壁沿いに奥行40cm程度のデスクを設置オープン棚や引き出し付きワゴンで収納力アップ◎デスクやチェアは抜け感のあるデザインで圧迫感軽減〜関連記事〜6畳の書斎も快適に|レイアウトのポイントや広く見せるコツを紹介3人家族の間取りの選び方のポイント弊社実例:オシャレなカフェ風インテリアで新しい生活子供が小さく、家賃も節約したいなら1LDK1LDKのメリットは、家族が同じお部屋で過ごす時間が増えることです。特に赤ちゃん~小さなお子様のいる家庭では、お子様が常に目の届きやすいところにいることになるので安心感を感じられます。同じ空間で同じ時間を共有できるため、コミュニケーションが取りやすい間取りです。お部屋数が少ない分、家事動線・生活動線がシンプルになるので移動に対してストレスなく生活できます。また1LDKはおうちの面積も小さい傾向にあるため、家賃を抑えることができます。これからのお子様の成長に合わせて家を住み替える予定の方や、今後さらに家族が増えたら住み替える予定の方へも1LDKはおすすめです。3人家族1LDKのデメリットとして考えられるのは「収納」です。お部屋数が少ない分、収納箇所も限られてきます。特に小さなお子様がいると、おもちゃやベビーベッド、オムツなど一時的に必要なものがたくさんあります。物がお部屋に溢れかえってしまい生活しづらくなってしまう可能性があるので、収納量も考慮した十分な広さのある1LDKを選びましょう。長く使える間取りにしたいなら2LDK[リビングダイニング]+[主寝室]+[子供部屋]の2LDKは3人家族が十分生活できる間取りです。お子様がまだ小さな時期は家族3人で主寝室で過ごし、子供部屋を書斎やゲストルーム、収納部屋として使用することもできます。一時的なテレワーク生活に使用するお部屋にしたり、小さなお子様のおもちゃなどの収納部屋として使用したりと、家族のライフスタイルに合わせて必要に応じて使い方を変えるお部屋としての使い方もおすすめです。お子様が小学生・中学生と成長していくと子供部屋として1部屋が必要になるため、お子様がまだ赤ちゃんでも長く同じ家に住み続ける予定のご家族は2LDKがおすすめです。3人家族2LDKのデメリットは、祖父母や友人が泊まりに来た時のお部屋や、仕事部屋・リモート会議を行う時の空間が確保しにくい点です。2LDKは3人家族で過ごすちょうどの間取りなので、頻繁に来客があったり、自宅でお仕事を続ける生活スタイルの場合は窮屈に感じてしまう可能性があります。プライベートな空間が欲しいなら3LDK3LDKは家族それぞれのお部屋が確保できるため、大学生・社会人のお子様と暮らすご家族はもちろん、今はお子様が小さくても長く住み続ける予定のご家族へもおすすめの間取りです。また、それぞれに1部屋を割り当てるのではなく、[主寝室]+[子供部屋]と[書斎]や[ゲストルーム]、[趣味の部屋]として割り当てることができます。自宅でお仕事をするご家庭や、来客頻度が多いご家庭は必要な用途に合わせて1部屋確保しておくことがおすすめです。3LDKは生活スタイルに合わせて柔軟に対応しやすいため、これからの生活スタイルがまだわからない方へもおすすめの間取りです。一方でデメリットとしては、お部屋数が多い分、家賃はもちろんですが必要な家具やカーテン数が多くなるためその分の費用も必要になることです。別のお部屋でも、ある程度の家具の統一感を持たせることで一つのお家として居心地良く過ごせるので、部屋数が多い分、家具選びや内装選びの時間もかかります。家賃やマイホーム購入で建物に対しての費用をかけた分、家具への費用を抑えたいと思う方もいらっしゃいますが、家族みんなが過ごしやすい空間を作るためには家具へも十分な予算の確保がおすすめです。また、部屋数が多い場合は面積も広くなり、お掃除をする部屋数・面積も多くなります。お部屋数が多いとその分お掃除の手間も掛かってしまいますが、日々家族が快適に過ごせるようにそれぞれのお部屋のお掃除はしっかり続ける必要があります。和室を設けたいなら4LDK引用:panasonic座り心地がよく、日本人の体に馴染みのある和室を1部屋取り入れたい場合は4LDKがおすすめです。和室はそのまま畳へ座ることもできますし、布団を敷いて普段の寝室としても来客時の寝室としても使用できるので使い勝手の良いお部屋です。畳は吸湿性、保温性、断熱性などの特徴があるため、湿度の高い時期でも比較的過ごしやすく、冬の寒い時期でも適度な室温をキープしやすいので機能面も抜群です。戸建ての新築住宅を購入される方や建てられる方での1番希望の多い間取りは、この4LDKのようです。和室を含めた4LDKの場合のデメリットは、それぞれのお部屋の統一感を作るのが難しい点です。和室はどうしても「和」の雰囲気になるため、他のお部屋がクールモダンなインテリアであったり、ダーク系の色味で統一したいと考えている場合は、和室との統一感を持たせることがやや難しくなってしまう可能性があります。違うお部屋でも適度な統一感を持たせる必要はあるため、ポイントを抑えた内装や家具選びが必要になります。3人家族で間取りを選ぶときに気をつけるポイント2LDK以外においても、3人家族の間取りを選ぶ際に気をつけておきたいポイントをご紹介します。注意点を押さえて、最適な間取りを選んでお部屋をレイアウトしましょう。3人家族は、意外と収納が必要!引用:daiken新居選びの時に考えておきたいのが「収納量」です。新居を探す時は部屋数やお部屋の広さに目が行きがちですが、収納スペースも考慮が必要です。収納スペースに物が収まりきれていない状態だと、生活しづらく快適な暮らしは送れません。特に小さなお子様がいるご家庭では、赤ちゃんの時はおもちゃやオムツ、成長するにつれて本や勉強道具など成長過程で必要な物は変わっていきます。部活動で必要な衣類やスポーツ用具、おしゃれに興味のあるお子様の場合は服も増えていくことが予想されます。また雛人形や五月人形などスペースをとる収納物が増える可能性もあります。数年後に必要な収納スペースの大きさを予想することは少し難しいかもしれませんが、これからのお子様の成長過程やライフスタイルも想像して、十分な収納スペースを確保できる間取りと広さの新居を選びましょう。それぞれの生活スタイルを考えるお子様だけでなく、大人の生活スタイルも考慮しておく必要があります。近年必要性が高まっているホームオフィスとしてのスペースや仕事部屋の確保は必要なのか、家族それぞれの個室は必要なのかなど、同じ3人家族でも家族の暮らし方によって必要な間取りや広さは異なってきます。近年おうち時間が増えつつあることから、趣味のお部屋として1部屋必要とされる方もいらっしゃいます。家族の暮らし方にも、それぞれ個人の暮らし方にも合う、みんなが居心地良く暮らせる間取りが必要です。また、起床時間・就寝時間などが家族で異なる場合は、お互いの生活リズムに影響を与えにくい間取りであることも大切です。各自のお部屋を持つことはもちろんですが、テレビや会話を楽しむリビングの音が気にならない距離にあるお部屋が必要になってくる場合もあるため、部屋数と合わせてお部屋の位置関係も考慮する必要があります。さらに、今の生活スタイルだけでなくこれからの家族の生活スタイルも想像しつつ、新居選びを進めていくことも大切です。ただ、今後何か必要になった時のための予備の部屋がある新居を選んでも、その分お掃除の手間が掛かったり、家具やカーテンを揃えるための費用も掛かってしまいます。お部屋の数が多くても、かえって生活しにくくなることもあります。お部屋の数に余裕のある新居を選ぶ際は、「趣味の部屋」「将来の子供部屋」のようにお部屋ごとの目的をある程度決めておくことをおすすめします。来客は多い?少ない?を考える3人家族だからと言って3人だけが使えるテーブルや椅子やソファを置くことは少ないですよね。来客のことも考えて、4人がけ〜6人がけのテーブルを置いたり、大きめのL字型のソファを置いたりする方も意外と多いです。このように、家族の生活スタイルだけでなく「来客時に対応できる間取り」である必要があるか考えておくことも大切です。来客を招いて食事を楽しむ頻度が高いようであれば広いリビングダイニングや客間として1部屋が必要な場合もあります。食事を楽しむためならテーブルスペースが必要ですが、友人と映画を見てくつろいで過ごすことが多いようでしたら数人で座れるソファが置けるような広めのリビングスペースや大きなサイズのテレビを配置できるスペースも必要になります。何人ほど来客があって、どこでどのように過ごすのかも考えておく必要があります。さらに、祖父母や友人がよく泊まりに来るご家庭なら、来客用のゲストルームとして1部屋確保しておくと来客時に急な対応をする必要がなくなります。常におもてなしの準備ができていると安心で、日々のストレスなく生活できそうです。3人家族の間取りやレイアウトに関するよくある質問弊社実例:量よりも、質派です。最後に、3人家族の間取りやレイアウトに関するよくある質問をまとめました。快適に暮らしていただけるよう、参考にご覧ください。Q1.3人家族の場合、賃貸と購入どちらを選ぶべき?3人家族の場合、ライフスタイルもかなりバリエーションが豊かになるため、人それぞれ判断基準を持って考える必要があります。例えば将来のために貯金をしながら生活の計画を立てている人であれば、賃貸契約の家に住んで選択肢を多く持っておくのもおすすめです。海外と取引のある会社に勤めている場合、会社の意向を聞いておかないと、住宅購入直後に海外転勤になってしまった…という人もよくいるので気をつけましょう。一方で子供がいて将来ずっと同じ場所に住む予定があり、さらに自分の家を好きなようにカスタマイズしたり自由なインテリアコーディネートを望むのであれば、住宅を購入して持ち家にするのがおすすめです。インテリアコーディネートの視点から言うと持ち家の方が選択肢は多いですが、賃貸でも家具の配置や色味を合わせることによって比較的お望み通りのコーディネートをすることは可能です。Q2.3人家族におすすめのレイアウトは?3人家族におすすめのレイアウトは、リビングと子供部屋を広めに取ることです。広めの間取りでゆったりとしたレイアウトを取ることによって家族でゆっくり過ごせる時間が取れるので、家族団欒の時間がより楽しくなりますよ。まとめ|3人家族に最適な2LDKレイアウトを3人家族で2LDKに暮らす場合、限られた空間をどう使うかが暮らしやすさのカギになります。寝室+子ども部屋の王道スタイルや、家族全員で使える多目的スペース、LDKにキッズスペースを設ける方法など、ライフスタイルに合わせたレイアウトがポイント。また、同じ3人家族でも、お子様の年齢や家族の生活スタイルによって最適な間取りや広さはそれぞれです。来客に対応できるスペースが必要なのかも考慮する必要がありますし、近年急速にニーズが高まった在宅ワークへも対応できるような余裕を持った間取りの方が安心と考える方もいらっしゃいます。これから長く住み続ける家なのか、数年後に住み替える予定なのかも考えながら、長い目で見た家族の理想の暮らし方を想像して最適な間取りと広さの確保できる新居選びを進めてくださいね!