部屋の雰囲気をグッと格上げしてくれる「飾り棚」。でも、いざお気に入りの雑貨や本を並べてみると「なんだかごちゃついて見える…」「おしゃれにまとまらない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。実は、飾り棚ディスプレイにはちょっとしたコツがあります。三角構図や色の統一感といった基本ルールに加えて、余白の使い方やアイテムの配置バランスを工夫するだけで、誰でもモデルルームのような仕上がりを再現できます。本記事では、Praemioが実際にお客様宅をインテリアコーディネートした実例写真も交えながら、飾り棚をおしゃれに見せるディスプレイのコツをわかりやすく解説します。「今日からすぐに試せる実践的なアイデア」が詰まっていますので、ぜひご自宅の飾り棚づくりに役立ててみてください。関連記事 インテリア配色の基本と実例を徹底解説|失敗しない色選びとコーデ術アートパネルでお部屋をオシャレにする飾り方をご紹介飾り棚ディスプレイの基本ルール弊社実例:色と暮らす、我が家飾り棚のディスプレイをおしゃれに見せるには、ちょっとした基本ルールを押さえることが大切です。三角構図や色数の調整など、プロも実践するセオリーを知っておくと、誰でもセンスよく仕上げられます。ここでは、初心者でもすぐに取り入れられる飾り棚ディスプレイのコツをご紹介します。“三角構図”で視線を誘導する弊社実例:帰りたくなるマイルーム人の目は自然と「三角形」に配置されたものに安定感を感じます。飾り棚でも、高さの異なるアイテムを三角形になるように置くと、視線が流れ、全体がまとまりよく見えます。例えば、大きな花瓶を中央に、少し低い本や小物を左右に置くだけでバランスが生まれます。色は3色までに絞って統一感を出す色数が多いと一気に雑多な印象になります。ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色以内にまとめるのがコツ。白やグレーをベースに、木のブラウンをメインに、季節の花の色をアクセントにするなど、色の役割を決めると迷わずに整います。“レピテーション”で素材や形に統一感を出す弊社実例:ナチュラルだけど、ホテルライク同じ素材や色味を「繰り返す」ことで空間に一貫性が生まれます。例えば陶器の花瓶を大小並べたり、ガラスのオブジェを数点配置したり。揃えすぎず「ほどよく繰り返す」ことで、自然な統一感が演出できます。余白を大切に詰め込みすぎない「お気に入りを全部飾りたい!」という気持ちは分かりますが、飾り棚は余白があってこそ映えます。棚の幅に対して6〜7割程度のアイテム数を目安にすると、呼吸するような空間が生まれます。“見せる”&”隠す”のバランスをとる全部を「見せる収納」にすると生活感が出やすいもの。写真集や日用品などはボックスに入れて“隠す収納”とし、主役の雑貨やアートだけを見せる。飾り棚は「魅せたい部分」を引き立てる舞台として意識しましょう。“下重心”で心理的安定感を生む弊社実例:タワーマンション最上階らしからぬヴィンテージインテリア上段は軽やかなガラスなどの小物、下段は重厚感のあるボックスや大きめの雑貨を置くと、自然と安定感が生まれます。これは建築でも使われる「下重心」の原則。棚全体が落ち着いた雰囲気になります。“左から右へ大きく”並べる配置のセオリー弊社実例左から右に向かってサイズを大きくすると、視線の流れがスムーズになり、棚全体に動きが出ます。本やフレームを並べるときにも使える小さなテクニックです。飾り棚のディスプレイにおすすめなインテリア5選弊社実例:久しぶりの引っ越しで、心機一転。飾り棚ディスプレイを上手に仕上げるためには、置くアイテム選びが重要です。単に物を並べるだけでは雑然としてしまいますが、アイテムの種類や配置のコツを意識することで、棚全体がグッとおしゃれに見えます。ここでは、初心者でも取り入れやすく、空間に奥行きとセンスを与えるおすすめアイテムを5つご紹介します。1. 照明で奥行きと雰囲気を演出弊社実例:「ラグジュアリーでカッコ良い」に振り切った寝室棚に小型の間接照明やLEDキャンドルライトを置くと、柔らかい光が棚全体に回り、立体感と温かみを生みます。特に夜間のリビングや寝室では、照明をアクセントにするだけで上質な空間を演出可能です。 ポイントは、光源を目線より少し低めに置くこと。高すぎると効果が分散し、低すぎると棚全体が暗くなります。また、ライトの色温度を統一すると、ディスプレイにまとまりが出ます。2. アートやフォトフレームで個性をプラス弊社実例:ハイセンス・ミッドセンチュリーお気に入りのポストカードや小さなアート作品を飾ると、棚が一気に“ギャラリー感”のある空間に。縦長や横長のフレームを組み合わせると、三角構図やレピテーションのテクニックと合わせやすく、視線を自然に誘導できます。 応用として、壁掛けタイプのアートと棚上の小物を高さや色でリンクさせると、統一感が生まれます。また、フレームの素材を木製・金属・アクリルなどで変えることで、棚全体にリズムが生まれ、飽きのこないディスプレイになります。3. オブジェや置物で立体感を作る弊社実例:久しぶりの引っ越しで、心機一転。陶器やガラス、木製のオブジェを置くと、視線を引きつける立体的なディスプレイが作れます。形や高さを変えて重ねるように配置すると、メリハリのある棚に。例えば、背の高い花瓶の隣に小さな陶器の置物を置くと、自然な三角構図が作れます。 また、素材を統一すると落ち着いた印象に、あえて異素材を組み合わせると遊び心が出ます。色は棚全体の3色以内に抑えると、散らかって見えずにすっきり仕上がりますよ。4. 観葉植物で自然の彩りとリズムを追加弊社実例:窓から見える夕日を眺めながら小さなグリーンや多肉植物を置くと、棚に柔らかさと季節感が加わります。高さや鉢の色を変えて配置することで、単調になりがちな棚も動きが出て、おしゃれに見えます。 ポイントは、葉の形や色味を変えてリズムを作ること。丸みのある葉は柔らかさを、細長い葉は縦のアクセントを生みます。また、植物の向きや光の当たり方を意識すると、自然光との相性も良く、日中と夜の両方で美しいディスプレイになります。5. 本や雑誌で高さと色のバランスを整える弊社実例:懐かしの、海外のインテリアをつくりたくてお気に入りの本や雑誌を縦置き・横置きで組み合わせると、棚に高さや奥行きが生まれます。特に、横置きの本を重ねてオブジェや植物を置くと、簡単にディスプレイ台が作れます。 表紙の色やデザインを意識して並べると、統一感のある見せ方が可能です。応用として、棚の角に背の高い本を置き、中央に小さな植物やオブジェを置くと、自然な三角構図が完成します。ここまで紹介したアイテムや配置のコツを意識すれば、飾り棚は単なる収納スペースから、おしゃれな見せる収納の主役に変わります。最初は小さな棚からでも挑戦し、少しずつアイテムやレイアウトを変えながら、自分らしい飾り棚ディスプレイを完成させてみましょう。実例から学ぶ!おしゃれな飾り棚ディスプレイのコツ【場所別】飾り棚のディスプレイは「センスが必要」と思われがちですが、実は場所ごとに適した工夫を取り入れることで、誰でもバランスの取れたおしゃれな空間を作れます。ここでは リビング・玄関・書斎・寝室などシーン別の実例 を通して、実際のご自宅に取り入れやすいディスプレイ方法をご紹介します。具体的な配置の仕方や小物の選び方を知ることで、「真似してみたい!」と思えるヒントが見つかりますよ。リビングダイニング|トールシェルフでディスプレイ&ゾーニング 家族だけでなく、来客も多いリビングダイニングの空間。飾り棚には部屋を印象付けるようなインテリアを飾って、おしゃれな空間に仕上げましょう。リビングダイニングに置かれたトールシェルフは、収納とディスプレイを兼ねる万能アイテム。棚をダイニングテーブルとソファの間に配置にすることで、空間を仕切りつつも開放感を保てます。トールシェルフの目線の高さには、照明や植物などパッと目を惹くようなインテリアを飾りましょう。ご自身を表すお気に入りのインテリアなどもおすすめです。飾るアイテムが多く細々と見えてしまう場合は、画像のように寝かせた本やトレイに小物をのせるとまとまりが生まれます。リビングダイニング|キャビネット上にカラー使いで魅せるキャビネットの天板は、ちょっとしたディスプレイに最適な場所。色数を抑え、メインカラー+差し色の2~3色でまとめるとぐっと洗練された印象に。こちらのグレーを基調とした北欧モダンなお部屋。小物もグレーやホワイトを基調としていますが、植物とオレンジ系のアートを飾ってアクセントを加えています。色数を抑え、お部屋のテーマカラーと合わせることで、空間全体がおしゃれに仕上がっていますね。 一人暮らしワンルーム|テレビボードを飾り棚に使うワンルームでは飾り棚を新たに置くスペースが限られるため、テレビボードを兼用するのもおすすめです。こちらは思い切ってテレビを置かず、飾り棚にした実例。テレビボードの横に高さのあるグリーンを置き、テレビボード上には時計やアロマを並べてバランスをとっています。あえて余白を残すことで、洗練された雰囲気に。 一人暮らしワンルーム|身支度スペースに気分が高まるアイテムを飾る玄関近くやドレッサーの横に小さな棚を設けて、お気に入りのインテリアを飾ってみましょう。香水やアクセサリーなど日常的に使うアイテムを飾ると、身支度が楽しくなるコーナーに。高さのある花瓶やミラーを背景に置き、小物を前に並べると、自然と立体感が生まれます。生活感のあるものも「魅せるアイテム」としてセレクトすれば、収納とインテリアの両立が可能。狭い空間でもお気に入りを楽しめる工夫です。寝室|モノトーン×照明使いでシックに寝室では落ち着きを重視したディスプレイが効果的。モノトーンカラーをベースに、黒縁フレームの写真や白い陶器を配置するだけでシンプルながら統一感が生まれます。さらにテーブルランプや間接照明を加えると、光が陰影を生み、奥行きのあるディスプレイに。夜はリラックスを誘い、朝はすっきりとした目覚めを演出する、時間帯によって印象が変わるのも魅力です。書斎|余白を残す上質ディスプレイ書斎では「余白」を意識したディスプレイが知的で上質な印象をつくります。棚に本をびっしり詰めるのではなく、あえて間隔をあけ、間にアートやオブジェを挟むことでリズムが生まれます。余白は「視線の休憩」になり、全体のバランスを整える効果も。実用的な収納でありながら、美術館のような雰囲気を感じさせる書斎に仕上がります。〜上記でご紹介した弊社実例はこちら〜渋かっこいいモダン ここにあり洗練された無骨さ。都会の隠れ家へようこそ自分だけの可愛いをつめこんでたまーに泊まる贅沢誰でも真似できる!飾り棚ディスプレイのテクニック弊社実例:クラッシックが聞こえるような「おしゃれにしたいけど、なにから飾ればいいかわからない…」という方に向けて、すぐに実践できるディスプレイのコツをまとめました。難しいテクニックは不要で、ちょっとした意識や小物の選び方を変えるだけで、棚全体の印象がぐっと垢抜けます。今日から試せる 誰でも再現可能なアイデア をお伝えしますので、ぜひ日常のインテリアに取り入れてみてください。“アクセントアイテム”で視線を誘導弊社実例:クラッシックが聞こえるような飾り棚を一気に格上げするのは「アクセントアイテム」です。高さ20〜30cm前後の花瓶やアートフレーム・ミラーなど、存在感のあるアイテムをひとつ加えるだけで全体が締まります。ガラスや金属など素材感に変化をつけるのも効果的です。小さなものをたくさん並べるよりもバランスも取りやすくて◎季節のインテリアでアップデート弊社実例:色と暮らす、我が家毎月1度、花や雑貨を入れ替えるだけで「飽きのこない棚」になります。春夏はガラスやブルー系に瑞々しい植物、秋冬はウッドやテラコッタ系・ドライフラワーなど、季節の色を取り入れると自然にアップデートできます。家庭にある雑貨で気軽にディスプレイ弊社実例「新しく買う」のではなく、身近なものを飾り棚に移すだけでも、ぐっとおしゃれな印象になります。たとえば、下記のようなお部屋にある様々なものをお好みで飾ってみましょう。お気に入りの本を表紙が見えるように立てかけるマグカップや食器をインテリアとして飾る香水瓶やキャンドルをまとめて置く写真を額装してアクセントにするお気に入りのアイテムをインテリアとして楽しむことで、愛着も増していきますよ◎まとめ|飾り棚ディスプレイのコツを掴んで気分が高まる空間に弊社実例:やわらかく、優しいインテリア飾り棚は、ちょっとしたコツを押さえるだけで見違えるように変化します。三角構図、色数の制限、レピテーションなどの基本ルール実際の暮らしに根ざしたコーディネート実例誰でもすぐに試せるディスプレイの工夫この記事では、ノウハウと実例を融合した唯一無二のディスプレイガイドをご紹介しました。お気に入りの雑貨や思い出の品を上手に飾ることで、空間だけでなく日々の暮らしや心まで豊かに整います。ぜひご自宅の飾り棚でも実践してみてください。関連記事 インテリア配色の基本と実例を徹底解説|失敗しない色選びとコーデ術アートパネルでお部屋をオシャレにする飾り方をご紹介