カーテンは、部屋の印象を大きく左右するインテリアのひとつです。縦に広い面積を持つため色選びを間違えると「なんだか落ち着かない」「暗く感じる」など、部屋全体に違和感が生まれてしまうことも。実際にカーテンを選ぶ際、もっとも多くの人が重視するのが「色」だと言われています。ほかにも「気に入った柄」や「生地・素材感」を選ぶ決め手にする人も多いですが、空間との相性や印象に直結する「色」は失敗や後悔が起きやすいポイントでもあります。この記事では、カーテンの色選びでよくある5つの失敗例と失敗を防ぐためのコツ、部屋別のおすすめカラーや「失敗した」と感じたときの対処法まで、実例とともに詳しくご紹介します。カーテンの色選びで後悔しないために、ぜひ最後までご覧ください。関連記事寝室のカーテンの色で安眠効果アップ!選び方やおすすめの機能をご紹介北欧インテリアに合うカーテン選びのコツインテリアは配色が決め手。カラーバランスや事例をプロが徹底解説カーテンの色で失敗…後悔につながる5つのNG例見た目が素敵だったから、無難だと思ったからといった理由で選んだカーテンが、いざ部屋に取り付けてみると「なんだかしっくりこない」「思っていた部屋の雰囲気と違う」と後悔するケースは少なくありません。ここでは、実際に寄せられた体験談をもとに、カーテンの色選びでよくある5つの失敗例をご紹介します。自分の部屋で同じ後悔を繰り返さないためにも、ぜひチェックしてみてください。壁と同系色のカーテンで「間延び」や「のっぺり感」が出てしまった「壁が白・床が色(壁と比べるとクリーム色っぽい)新居に引っ越したのですが、カーテンの色をアイボリーにしてしまいました。なかなかピンとくる色がなく、これでも悩んだ末に決めたのですが、今日届いてやっぱり間抜けた感じだな…と思ってしまっています。」引用元:yahoo知恵袋「床が濃いめの茶色で、ベージュの明るめの色を選んだら壁と同化して変な感じになりました。 これは返品するつもりです。」引用元:yahoo知恵袋どちらも壁の色に近い明るめのカーテンを選んだことで、空間全体に“締まりのなさ”や“のっぺり感”を感じてしまったという失敗談です。特に白やベージュ系の壁には、アイボリーやライトベージュなどの近似色は同化しやすく、部屋に奥行きが出にくくなる傾向があります。このような場合は、壁と同系色であってもトーンを少し落とす、織り感や質感のある生地で変化をつけるといった工夫が効果的です。色のコントラストだけでなく、光の当たり方や素材の立体感も含めて選ぶことで、失敗のリスクを減らせます。インテリアと色が合わない「カーテンの色は気に入っていたのに、部屋に取り付けたらなんだかちぐはぐな印象に…。全体の雰囲気に馴染まず、浮いて見えてしまいました」上記のような失敗もSNSでよく見受けられました。お気に入りの色でも、既存の家具や床・壁とのバランスを見落とすと、空間に統一感がなく違和感を覚えてしまうことがあります。特にインテリアのテイストと色の系統がずれていると、居心地の悪さにつながることも。失敗を避けるためには、カーテンを「単体で選ぶ」のではなく、「空間全体の一部」として考えることが大切です。インテリアと色味を揃える、または馴染みやすい中間色を選ぶなど、周囲との調和を意識すると自然な仕上がりになります。茶系でまとめすぎて重たい雰囲気に「床が茶色、壁はベージュ、カーテンは床と同じような茶色に決めたのですが、いざ付けてみると、家具も茶系で揃えたためすこし物 足りない?暗い?ように思いました。」引用元:yahoo知恵袋床・壁・家具・カーテンをすべて茶系で統一したことで、全体が暗く沈んだ印象になってしまったという体験談。特にカーテンは面積が大きいため、濃い色を使うと実際よりもさらに重たく見えやすい点に注意が必要です。対策としては、濃い色を選ぶ場合でも、トーンを1段階上げてやや明るめの色味を選ぶことで、視覚的な重たさを軽減できます。また、リネンなど軽やかな素材を選ぶ工夫も対策の1つです。黒っぽいカーテンを選んだら部屋が狭く見えた「グレー地に黒い模様(ほぼ黒っぽく見える)のカーテンと黒のレースカーテンです。購入したときはオシャレだなと思っていたのですが、実際つけてみると、部屋が重々しく、暗い印象で狭く見えてしまうようになりました。」引用元:yahoo知恵袋黒系のカーテンの失敗談ですが、結果的に「部屋が暗く見え狭く感じる」後悔につながったパターンです。濃い色は空間を引き締める効果がある一方で、採光や部屋の広さによっては圧迫感を与えてしまうこともあります。特に窓まわりに暗い色を使うと、視覚的な“閉塞感”が出やすくなるためバランス調整が重要です。お店では良く見えたのに部屋に合わずガッカリ「店ではいいなーと思って買ってみたらしっくりこないです。 でも高かったし買い直せないし、他のインテリアの色でどうにかなりますか?」引用元:yahoo知恵袋店頭で見たときは「素敵!」と思ったのに、実際に家に取り付けてみたら「なんだか浮いて見える」「雰囲気が合わない」と感じてしまうケースも少なくありません。照明や壁の色、床材など店舗と自宅の環境は大きく異なるため色の見え方も変わってきます。購入前にサンプルを取り寄せる、自然光と照明下で見比べてみるといった事前確認が後悔を防ぐカギになります。失敗を防ぐ!カーテンの色を選ぶ4つのコツカーテンの色で失敗する人が多いのは、色そのものの印象だけでなく、部屋全体とのバランスや、光の当たり方、見る時間帯によっても印象が大きく変わるためです。ここでは、カーテンの色選びで後悔しないための4つのコツをご紹介します。配色はベース・メイン・アクセントで考える家具・床・壁と“調和”を意識する壁や床と“同化しない色”を選ぶ“昼と夜”見え方の違いを確認するちょっとした配慮や工夫で部屋の印象は変えられるので、これからカーテンを選ぶ方はもちろん、買い替えを検討中の方もぜひ参考にしてみてください。配色はベース・メイン・アクセントで考えるカーテンの色を選ぶ際にありがちな「好きな色」や「無難な色」だけで決めてしまい、部屋全体がぼんやりしたり、重たくなってしまうパターン。上記の失敗を防ぐには、インテリアをベースカラーメインカラーアクセントカラーの3色構成で考えるのが効果的です。ベース(床・壁・天井)は部屋の約70%、メイン(家具など)は25%、アクセント(クッション・観葉植物など)は5%ほどが理想とされています。全体の色構成を見ながら選ぶことがカーテンの色選びで失敗しないための第一歩です。家具・床・壁紙との“調和”を意識するカーテンの色を選ぶ際は、インテリア全体における「どの役割を担わせるか」によって、適した色選びのポイントも変わります。ここでは、2つの代表的な使い方をご紹介します。パターン①:メインカラーとして使う弊社実例:どんな「モダン」がお好き?カーテンを空間の“顔”として印象づけたい場合、メインカラーとして際立たせる使い方が効果的です。たとえばこの実例では、グレーのカーテンがソファと色調をそろえながらも、しっかりと空間の印象を引き締めています。壁や床のベースカラーと調和させつつ、トーンを少し深くすることで、落ち着きすぎず、重厚感や洗練された雰囲気を演出。さらにクッションや観葉植物といった小物でアクセントを加えることで、単調にならず奥行きのある空間に仕上がっています。パターン②:ベースカラーとして使う弊社実例:優雅なティータイム空間全体をやさしく穏やかな印象に仕上げたい場合は、カーテンをベースカラーの一部として取り入れるのがおすすめです。こちらの実例では、壁・床・ソファといった要素がすべて淡いベージュ系でまとめられており、カーテンもそのトーンに合わせて空間に自然に溶け込んでいます。ただし、すべてを同じ色味でそろえると単調になりがちです。そのため、カーテンはあえてワントーン暗めの色を選ぶ、またはレースカーテンの透け感を活かすといった工夫をすることで、のっぺりとした印象を避けることができます。このように、カーテンの色は「調和」だけでなく「役割」も意識して選ぶことで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。インテリア全体の配色バランスを見ながら、目的に合った色を選ぶことが理想的です。壁や床と“同化しない色”を選ぶ弊社実例:モテる部屋「壁もベージュ、カーテンもベージュ」で一見まとまりがあるように見えても、同じようなトーンが重なると立体感が失われ、のっぺりした印象になってしまう…この失敗例もインターネット上で多く見受けられました。上記の失敗を防ぐには、壁や床との「コントラスト」や「素材の違い」を意識して選ぶのがポイントです。たとえば、同じベージュでも織り感のある生地やリネン風素材を選ぶことで、壁とは異なる表情を演出できます。また、あえて少しトーンを落とした色味にすることで、空間に深みを加えることもできるので選択肢のひとつとして検討しましょう。“昼と夜” 見え方の違いを確認する弊社実例:年中無休でコーデュロイカーテンの色は、光の当たり方によって印象が大きく変わります。昼間は自然光で明るく見えていた色が、夜に照明の下ではくすんで見えたり、重たい印象に変わってしまうことは珍しくありません。こうしたギャップを防ぐためには、購入前にサンプルを取り寄せ、自宅の環境で朝・昼・夜それぞれの見え方を確認することが非常に重要です。また、照明の色(昼白色・電球色)によってもカーテンの印象は変わるため、照明との相性も意識しましょう。特に暗いトーンのカーテンは、採光条件とのバランスが悪いと圧迫感の原因になります。カーテンの色別で見る!よくある失敗とその対策カーテンの色選びは、空間全体の印象を大きく左右しますが、色によって陥りやすい「失敗のパターン」には違いがあります。ここでは、よく選ばれるアイボリー・ホワイト・グレー・ブラック・ネイビーなど、それぞれの色について「ありがちな失敗」と「それを防ぐための具体的な対策」をご紹介します。アイボリー・ホワイト系|“安っぽく”見えることも弊社実例:日常にくつろぎの時間をアイボリーやホワイトのカーテンは、部屋を明るく、清潔感のある印象に仕上げてくれる定番カラーです。しかし、壁や床と色が近すぎると、全体がのっぺりして見えたり、チープに感じられてしまうこともあります。写真のようなアイボリーのカーテンを選ぶ場合は、少し素材感のある生地を選び、壁とのトーン差を微妙に持たせることで、単調さを防ぎつつ空間に柔らかな立体感を生み出しましょう。白=無難、という発想にとらわれず、「白の使い方」にこだわることで、洗練された空間をつくることができます。グレー系|無機質・冷たい印象に注意弊社実例:どんな「モダン」がお好き?グレーのカーテンは、落ち着きや洗練された印象を演出できる人気カラーですが、選び方によっては無機質で冷たい印象になってしまうことも。特に壁や家具も寒色系で統一されていると、全体が沈んだ印象になりやすく注意が必要です。グレーのカーテンでは、ややブラウンを含んだグレージュやざっくりとした織り感のある生地を選び、グレー特有の冷たさを和らげることで落ち着きのある空間に仕上がります。グレー=無機質という先入観にとらわれず、「質感やトーン」にこだわることで、落ち着きとぬくもりが共存する洗練された部屋づくりが可能です。黒・ネイビー系|高級感が“圧迫感”に変わることも弊社実例:たまーに泊まる贅沢黒やネイビーは重厚感やモダンさを演出できる一方で、光の入りにくい部屋や狭い空間では「重たく暗い」印象を与えてしまうことがあります。少し暗めの色を採用する場合は、照明やインテリアの工夫で圧迫感や重たさを和らげましょう。たとえばこの写真のように、間接照明やテーブルランプを効果的に配置し、カーテンにやわらかい光を当てることで、黒の持つ緊張感がほぐれ、落ち着きと高級感が共存する空間に仕上がります。カラー系(赤・青など)|“子どもっぽさ”や“飽き”に要注意弊社実例:年中無休でコーデュロイカラフルなカーテンは部屋に個性や遊び心を加えられますが、選び方を間違えると「派手すぎて落ち着かない」「すぐに飽きてしまう」といった後悔につながることもあります。特にビビッドな赤や青は、目に強く映り、空間が落ち着かなくなる傾向があります。写真のように、彩度を抑えたテラコッタやマスタード系の“くすみカラー”を選ぶと、色の個性は活かしつつもインテリアに自然となじみます。さらに、家具やラグのトーンとリンクさせることで、まとまりある空間を演出できます。アクセントとして色を使うときは、“目立たせる”より“なじませる”視点で選ぶのが、失敗しないコツです。部屋別|おしゃれに見えるカーテン色と実例スタイル集カーテンは空間の印象を大きく左右するインテリアアイテムのひとつですが、部屋ごとに求められる役割や雰囲気は異なります。たとえば、リビングでは開放感や統一感、寝室では落ち着きや安心感など、それぞれの部屋に合った色選びが必要です。ここからは、オシャレな実例とともに部屋ごとにおすすめのカーテン色を紹介します。色の使い方に迷っている方は、ぜひ参考にして、自分の暮らしにフィットするカーテン選びのヒントを見つけてみてください。リビング|アイボリーのカーテンでやさしく包み込む空間に明るいベージュ寄りのアイボリーカーテンは、開放感を保ちながらも柔らかく落ち着いた雰囲気を演出してくれます。実例のように天井が高く、ナチュラルな木目の床と組み合わせることで、空間全体がのびやかに感じられ、圧迫感を抑えた心地よいリビングに仕上がります。家具にブルー系のアクセントを取り入れることで、淡い色合いのカーテンでもぼやけず、インテリア全体にバランスの良いメリハリが生まれている点もポイントです。リビング|チャコールグレーのカーテンで重厚感を演出落ち着いたチャコールグレーのカーテンは、洗練された大人の雰囲気をリビングにもたらします。実例のようにソファやラグなどもグレートーンでまとめることで、空間全体に統一感が生まれ、上質で落ち着いた印象に仕上がります。重厚な色味でも、明るい床材とのコントラストにより圧迫感が出にくく、モダンでバランスの取れたリビングに仕上がっています。寝室|モカベージュのカーテンでホテルライクな上質空間にこちらの寝室では、モカベージュのカーテンが空間にやさしい温もりをもたらしています。ホワイトやアイボリーの寝具やナイトテーブルと合わせることで、ナチュラルで落ち着いた雰囲気に仕上がっており、就寝前のリラックスタイムにもぴったり。カーテンの色を壁紙よりもワントーン濃くすることで、空間全体に立体感と引き締まりが生まれています。ベージュ系の中でも少し赤みのある「モカベージュ」は、照明の光をやわらかく反射して、癒しのある寝室コーディネートをつくりたい方におすすめの色です。寝室|グレイッシュのカーテンで寝室らしい落ち着きを寝室には、グレー系のカーテンを取り入れることで、静けさと上質感が同居した空間に仕上がります。ややくすんだ色は雰囲気を落ち着かせる効果もあり、リラックスしたい寝室にぴったりのカラーです。こちらの部屋では、グレーの壁やヘッドボードと自然に調和するようにカーテンもグレイッシュな色で統一されており、明るすぎない柔らかな光を取り込むことで、朝の目覚めも心地よく感じられます。色数を抑えつつ、素材の質感や照明の工夫で奥行きを出すことで、洗練された大人の寝室が完成します。書斎|アースカラーでリラックスと集中力を両立書斎には、深みのあるアースカラーのカーテンを取り入れることで、視界に余計な刺激を与えず、集中力を高められる環境をつくることができます。ブラウン系の壁や家具とも相性が良く、空間全体に穏やかで知的な雰囲気をプラス。特に自然素材を思わせる質感の生地を選べば、グリーンの観葉植物や木製の家具ともなじみ、ナチュラルな統一感も生まれます。作業効率と居心地、どちらも重視したい書斎にぴったりの配色です。ワンルーム|グレージュカーテンでほどよく引き締めるワンルームでは、ベッド・家具・ラグなどがすべて1つの空間に集まるため、カーテンの色選びが空間全体の印象を大きく左右します。実例のように、グレーとベージュの中間色の「グレージュ」を選ぶと、壁や床となじみやすく、ほどよく引き締まった印象に。さらに、光を通すホワイトのレースカーテンと合わせることで、日中は圧迫感なく自然光を取り入れられ、朝晩で異なる表情を楽しめるのも魅力です。ミニマルながらも女性らしい柔らかさを感じる、バランスの取れたワンルームコーディネートです。ワンルーム|ベージュのカーテンであたたかみのある癒し空間にワンルームでの暮らしは、くつろぎ・食事・睡眠のすべてをひとつの空間で行うため、カーテンの色は「心地よさ」を重視して選ぶのがおすすめです。実例のように、ベージュのカーテンは、木目の床やナチュラルインテリアとよくなじみ、やさしい印象をもたらしてくれます。ベッド・ラグ・クッションなどファブリックとの色のつながりを意識することで、失敗のない統一感あるコーディネートに仕上がります。〜上記でご紹介した弊社実例はコチラ〜これこそ、海街LIFE。どんな「モダン」がお好き?ナチュラルだけど、ホテルライク高級タワーマンション30階でラグジュアリーなインテリアに囲まれながら窓から見える夕日を眺めながら自分だけの可愛いをつめこんで新しい生活の始まりと共に柄入りカーテンで失敗しないための3つのコツカーテンの色選びと同じように、柄の有無も空間の印象を大きく左右する要素です。特に柄入りカーテンは、取り入れ方によってはおしゃれにも野暮ったくも見えてしまう難しさがあります。そんな失敗を避けるために、柄入りカーテンを空間になじませながら、センスよく仕上げるための3つのコツを解説します。バランスを意識して引き算でコーディネートする窓サイズに合った柄の“大きさ・密度”を選ぶ面積を抑えて“アクセント使い”にする取り入れ方のバランスを意識することで、柄の魅力を上手に活かしたインテリアを目指しましょう。バランスを意識して引き算でコーディネートする柄入りカーテンを選ぶ際は、部屋の他のアイテムとのバランスが非常に重要です。柄はそれ自体に視線を集める力があるため、クッション・ラグ・家具などにも柄を多く取り入れてしまうと、空間がごちゃついて見えてしまいます。そのため、柄を主役にしたい場合は「1部屋に1柄」を意識し、その他は無地でまとめるのが基本です。とくにカーテンは面積が大きいため、柄が主張しすぎないよう“引き算”のコーディネートを心がけると、洗練された印象に仕上がります。窓サイズに合った柄の“大きさ・密度”を選ぶ柄のデザインが美しくても、窓とのサイズ感が合っていないと、意図しない圧迫感を与えてしまうことがあります。たとえば、大きな掃き出し窓に密度の高い柄や大柄を使うと、視界に情報量が多くなりすぎて空間が窮屈に見えることも。柄を取り入れる際は、窓のサイズや部屋の広さとのバランスを意識して選びましょう。小柄で色の主張が控えめなデザインを選べば、大きな窓でも軽やかで自然な印象になります。面積を抑えて“アクセント使い”にする柄を取り入れたいけれど主張しすぎるのが心配という場合は、「アクセント」として限定的に使うのがおすすめです。たとえば、腰窓だけ柄入りにして掃き出し窓はシンプルにまとめるなど、面積を絞ることでバランスがとりやすくなります。また、クッションやラグとリンクする柄を選べば、空間全体に統一感が生まれやすくなります。柄は空間のスパイスとして、“控えめに効かせる”くらいがちょうど良い場合が多いです。カーテンの色選びで失敗したら?3つの対処法弊社実例:シゴト帰りにお家に帰りたくなるように。ここまでは、カーテンの色選びで失敗しないためのコツや注意点について解説してきました。しかし、すでにカーテンを購入してしまい、「部屋に合わない」「思っていた色と違った」と感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、カーテンの色選びに失敗してしまった後にできる、3つの実用的な対処法をご紹介します。レースや裏地の追加で印象を変えるラグ・小物で配色を整える季節で掛け替えて印象をリセットする買い替えが難しい場合でも、ちょっとした工夫で印象を変えることは可能です。ぜひ参考にしてみてください。レースや裏地の追加で印象を変える弊社実例:優雅なティータイムカーテンの色が思っていたよりも重たく感じたり、部屋で浮いてしまったときは、レースカーテンや裏地(ライナー)を追加することで印象を柔らかく調整できます。たとえば、暗い色のカーテンには透け感のあるレースを重ねて光を取り込むことで、見た目が軽やかになり、重苦しさを軽減できます。逆に、明るすぎる色には裏地を加えて光の透過を抑えることで、トーンが落ち着き、空間になじみやすくなります。レースとドレープの重ね方を変えるだけでも、光の当たり方や色の見え方に変化が生まれるので、買い替えの前にぜひ試したい方法です。ラグ・小物で配色を整える弊社実例:たまには家に帰らない日もカーテンだけが浮いて見える場合、視点を「カーテンに合わせて空間全体の色を整える」方向に切り替えるのも有効です。たとえば、カーテンと似た色味のクッションカバーやラグ、タッセルなどの小物を追加することで、カーテンが空間の中に溶け込みやすくなります。実際に「リビング全体にカーテンの色を散らすようにしたら、違和感が減った」という声もあるように、1点だけ浮いて見えていた色も、空間に繰り返し登場させることで“なじませる”ことができます。季節で掛け替えて印象をリセットするカーテンを完全に買い替えるのはハードルが高い…そんなときは「季節ごとに使い分ける」発想で活用するのも一つの手です。たとえば、春夏は軽やかなレースやリネン、秋冬は遮光性のある厚手のカーテンなど、印象や機能を切り替えながら使えば、1枚の失敗も“シーズン用”として活かすことができます。カーテンで失敗しないために、色選びで大切にしたいことカーテンは、部屋の中で大きな面積を占めるため、空間全体の印象を大きく左右するアイテム。とくに「色」は、視覚的な印象だけでなく、心理的な心地よさや落ち着きにも関わるため、選び方ひとつで暮らしの質が大きく変わります。「なんとなく」で選んでしまうと、壁や床との同化・違和感・圧迫感など、後悔につながることも。失敗を防ぐには、配色のバランス、部屋の光の入り方、家具との調和などを総合的に見ながら、慎重に選ぶことが大切です。気になる色があれば、まずはサンプルを取り寄せ、朝・昼・夜それぞれの時間帯での見え方を確認してみましょう。また、インテリア全体とのつながりを意識して、「色の役割」を明確にすることで、暮らしにフィットする一枚に出会えるはずです。失敗しないカーテン選びで、空間の印象を自分らしく整えてみてください。関連記事寝室のカーテンの色で安眠効果アップ!選び方やおすすめの機能をご紹介北欧インテリアに合うカーテン選びのコツインテリアは配色が決め手。カラーバランスや事例をプロが徹底解説