インテリアを考えるとき、絶対に外せないアイテムの1つであるカーテン。「リビングダイニングのカーテンは、全体との色のバランスを見たり時間をかけてちゃんと選んだけれど・・寝室のカーテンは値段や雰囲気で色もなんとなくで決めちゃった!」という方、けっこういらっしゃるのではないのでしょうか??たしかに寝室は、リビングダイニングと違って人を招かない空間なので、後回しにしたくなっちゃいますよね。ただ・・寝室は、毎日の疲れをリセットするとっても大切な空間です。今日の疲れをリセットし明日への活力を蓄えるためには上質な睡眠が必要で、安眠できるかどうかは寝室の環境によって決まります。なかでも重要といわれているのが、寝室のカーテンの色。どんな色のカーテンを選ぶかで、睡眠環境は大きく変わります。そこで今回は、寝室のカーテンの色の効果や選び方について、詳しくご説明していきます。寝室のカーテンの色で悩まれている方は、ぜひお役立ててください。関連記事:【インテリアコーディネートの依頼・相談】事例・費用相場・流れ・サービス内容について解説します寝室のカーテンの色選びが重要な理由は?突然ですが、皆さんに質問です!「家の中で一番長く過ごす空間は、どこでしょう?」トイレやお風呂や洗面所は違いますよね。ではリビング?・・・違います。答えは「寝室」なんです。日本人の平均的な睡眠時間は7時間ほどと言われています。つまり一日の約3分の1は寝室にいるのです。一日の3分の1ということは、単純計算で人生の3分の1を寝室で過ごすことになりますよね。居心地が悪い空間で人生の3分の1を過ごすと考えると・・ちょっと嫌ですよね。だからこそ、ゆっくりとくつろげる、快適な寝室を作りたくありませんか?色には心理的作用がある冒頭でも「色で睡眠環境が変わる」とお話しましたが、色には自律神経や代謝を活発にしたり、逆にリラックスや集中させたりなど様々な効果があり、空間作りではとても重要視されています。例えば、色の持つイメージや効果は下記の通り。赤・・活動的、力強い、おめでたい、明るい、エネルギッシュピンク・・かわいい、安らぎ、優しい、女性的、ロマンチックオレンジ・・活発、暖かい、明るい、元気、楽しい、親しみ黄色・・軽快、明るい、エネルギッシュ、子供、遊び、希望緑・・さわやか、安全、癒し、新鮮、若さ、安らぎ青・・誠実、知的、清潔、信頼、爽やか、真面目、冷たい紫・・上品、高級、落ち着き、エキゾチック、妖艶、古典的茶・・ぬくもり、素朴、落ち着き、堅実、安心、保守的黒・・重厚感、力強い、都会的、クールグレー・・洗練、シャープ、大人っぽい、不安、都会的白・・清潔、清楚、シンプル、無垢、平和、自由寝室のカーテン選びでは「安眠に適したカラーかどうか」に着目して選んでみてください!寝室のカーテンにおすすめの色寝る前は、興奮状態を落ち着かせリラックスした気持ちで眠りに入ることが大切といわれています。(寝る前にスマホを触ったりすると、脳が興奮して質の良い睡眠が取れないと言われてますよね)そこで先ほどお話した色の持つ作用を活かして、寝室にぴったりなカーテンの色を選びます。寝室のカーテンにおすすめな色は、下記の2つ。ブルーなどの寒色系ベージュなどのアースカラーではさっそく見ていきましょう。ブルーなどの寒色系出典:pinterest睡眠時に落ち着いた空間を作りたい場合は、ブルーや青紫などの「寒色系」を持ってくるのがオススメです。なぜなら寒色系には、心を落ち着かせる沈静効果が期待できるから。日中、活発に動いていた脳や体を休めるための寝室にはもってこいのカラーです。ベージュなどのアースカラー出典:pinterestまた、ベージュやグリーンといった「アースカラー」もおすすめです。アースカラーとは、地球の大地や植物など自然を思わせるようなナチュラルな色味のこと。アースカラーには鎮静効果や癒し効果があると言われているので、ストレスを和らげて、ゆっくりと安眠できる寝室作りに最適です。寝室のカーテンに向いていない色寒色系やアースカラーが寝室のカーテンに適しているとお伝えしましたが、反対に寝室のカーテンには不向きな色があります。赤などの彩度の高い暖色系赤やオレンジ、黄色は元気の出る色であると言われますが、実はこれらの「暖色系で彩度が高い色」は、興奮感を与える効果もあります。例えば、「赤色」は購買意欲を高め、行動を促す効果を持つと言われており、看板、ポスター、商品パッケージに使われているところをよく見掛けます。飲食店の壁一面が赤など、よく見ませんか?☺️出典:pinterestしかし、逆に緊張・興奮を促しやすいため、ストレスを高める色という意見もあります。そのため、寝室のカーテンにこのような色を使ってしまうと、寝る前に興奮してしまって寝られない、ということが起きてしまうのです・・・!こういった色の作用を踏まえると、彩度の高い暖色系は避けるのが吉と言えるでしょう。寝室のカーテンの色選びのポイント寒色系やアースカラーと一口に言っても、市場で出回っているカーテンにはたくさんの色がありますよね。寝室のカーテンの色を選ぶ際には「お部屋全体」とのバランスを考えることがとても大切。そこで、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。お部屋全体と同じトーンにするお部屋全体と同系色にする好みのテイストや好きな色にするお部屋全体と同じトーンにする出典:pinterest同じトーンにするとは、色の「彩度」や「明度」を統一した配色のことを言います。鮮やかさや明暗を揃えることで、まとまりのあるカラーコーディネートになります。彩度と明度の2軸で整理された上記の図を見ると、それぞれのトーンによって与える印象が違います。可愛らしい印象にしたい場合は彩度が高く少し鮮やかなライトやソフトトーンを中心にしたり、 大人っぽい・渋い印象にしたいなら、明度の低いグレイッシュやダークグレイッシュを中心にコーディネートすると落ち着いた雰囲気のお部屋になります。出典:pinterestこちらは、ライトグレイッシュでまとめられている寝室になります。彩度がなく落ち着いているけど、暗すぎず重すぎないイメージになっていますね。カーテンは写っていませんが、ライトグレーか薄めのベージュやオフホワイトが合うでしょう。出典:pinterestこちらはダークでまとめられている寝室になります。全体的にはグレーを使って、アクセントのイエローをいれたりなどメリハリのある寝室になっています。お部屋全体と同系色にする同系色とは、上記の図では赤を起点として、その両隣の色(濃いピンク、オレンジ)までのことを言います。出典:pinterestこちらは、ベージュ、茶色など暖色系でまとめられています。カーテンの色が家具や床の色とマッチしていますよね。個性的な形の照明を置いたり濃いめの茶色の毛布を置いたりしても、同色系のため浮くことはなく、個性はあるけどまとまっている空間になっています。出典:pinterestこちらは、黒やグレーでまとめられている空間です。同色系でまとめられていると、柄物を取り入れたとしても柄が浮いてしまうことはありません。出典:pinterestこちらも黒やグレーや白など無彩色でまとめれられている空間です。素材感の違う家具やカーテンを使っても、まとまった空間になっています。好みのテイストや好きな色にする寝室のカーテンの色で赤はダメで青はOK!トーンを合わせたり同色系でまとめる!など、色々ご説明しましたが・・寝室は、リビングダイニングとは違い他人を招くことはほぼない、パーソナルな空間です。リビングダイニングであれば他人を招くことも想定して家具やカーテンなどのインテリアを揃えることもあるかと思いますが、寝室はほぼ100%自分(と家族etc.)だけの空間です💡なので、自分が本当に居心地が良く感じ気分が上がる空間にすることを心がけましょう☺️自分だけの寝室、どんな空間にしてみたいですか?なりたい寝室のイメージにぴったりな、色や明るさや彩度を見つけてみてください。その上で、「同色系でまとめる」や「トーンを合わせる」などのテクニックを使ってカーテンの色を決めてみてください。ただし、赤や鮮やかな色はリラックスできないのでオススメはしません。(笑)寝室のカーテンは色だけでなく機能面も確認しましょう今回はカーテンの色についてお話しましたが、もちろん色だけでなく機能面もとても重要なポイントです。寝室でゆっくりと安眠するためにも、チェックしておきたい機能は下記の通りです。遮光機能・・遮光1級〜3級まであり、窓からの光を遮る遮熱、断熱機能・・外気や熱を遮断し、冷暖房の効果を高めるUVカット機能・・紫外線を遮り、人や家具の日焼けを防ぐ例えば遮光機能は窓からの光を遮るので「東向きのお部屋で朝日で目覚めてしまう」なんて場合や「夜勤などで日中でも熟睡したい」「子どもをしっかりとお昼寝させたい」なんて場合にはとてもおすすめの機能です。暑い季節や寒い季節、冷暖房の効きがぐんとアップする遮熱機能なども安眠するためにはとてもありがたいですよね。色に注目!寝室のカーテンのコーディネート事例それではここからは、実際に弊社でコーディネートさせていただいたお客様宅の寝室をご紹介します。ご自身のお好みと照らし合わせながら、参考にご覧ください。グレー系でまとめたラグジュアリーな寝室こちらはダークグレーやライトグレーなどのグレー系でまとめた寝室。カーテンにも明るいグレーを選びました。同系色を用いながらもトーン(明度)を変えてグラデーションを作ることで、お部屋に奥行きと立体感が生まれていますね。ベッド背面のアクセントクロスもポイントです。また、ベッドにたくさん置いたクッションも同系色で統一して、まとまりのある雰囲気に。ベッドの両サイドに置いたナイトテーブルやテーブルランプ、シャンデリアの高級感ある佇まいは、ラグジュアリーな空間を演出しています。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・高級タワーマンション30階でラグジュアリーなインテリアに囲まれながら黒のレースカーテンで非日常を演出こちらの黒を基調とした寝室には、黒色のカーテンを。さらにレースカーテンにも艶感のある黒を選びました。「レースカーテン=白色」と思っている方が多いかもしれませんが、実はいろんな色があるんです。こういったカラーレースを選ぶと、よくあるお部屋ではなく非日常な雰囲気のお部屋へとランクアップさせることができますよ。モノトーンで揃えたお部屋ですが、ベッドリネンの柔らかな素材感、間接照明のやさしい灯りで安らぎ感のある寝室になっています。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・たまーに泊まる贅沢柔らかい色味×ゴールドでモダンフェミニンにこちらは、グレーとホワイトの淡い色合いでまとめたフェミニンなお部屋です。ホワイトをベースに、カーテンやソファ、ラグなどにグレーを配置することでメリハリの感じられるお部屋に。さらに、アートや照明で高級感のあるゴールドの色味を。ただフェミニンなだけでなく、大人っぽいモダンな要素をプラスしています。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・自分だけの可愛いをつめこんで艶感のあるカラーでかっこ良く黒をベースとしたかっこいい内装のお部屋。こちらには、カーテンではなくロールスクリーンを採用しました。カーテンよりもスッキリとスタイリッシュな印象に仕上げることができます。ロールスクリーンのパープルの艶感のある生地と合わせて、ベッドにも同系色のベッドスローをプラス。クッションもベロア調のものを選び、ラグジュアリーで高級感のある空間を演出しました。彩度とトーンを抑えたコーディネートでも、光沢のある質感やライトの灯りを活かして、落ち着きがありながらも華やかさのある寝室に仕上がっています。〜上記で紹介した弊社事例はコチラ〜・「ラグジュアリーでカッコ良い」に振り切った寝室カーテンの色の効果で、寝室をもっと快適に今回は寝室のカーテンの色の選び方について、ご紹介しました。寝室のカーテンの色の効果によって睡眠環境をすべて解消できるわけではありませんが、このようなちょっとした工夫を施すことで睡眠の質を上げることは可能です。寝室につけるカーテンは、ご自身の生活スタイルに合わせてどのような機能・デザインがいいかをじっくり考えてから選びましょう。改めて、ポイントをおさらいします💡暖色系の赤などは興奮してしまい質の高い睡眠がとれない寒色系の青やグリーン、アースカラーのベージュはリラックスや集中を高める効果があるカーテンや家具を同じトーンでまとめるカーテンや家具を同色系でまとめるお部屋のテイストや好みのカラーに合わせるこちらを参考に、あなただけのリラックスできる寝室をつくってみてくださいね。寝室のカーテンの色選びだけではなく、壁紙や家具選びでも迷われた方はぜひPraemioにお任せください!✨