アートパネルは、お部屋のアクセントを作るのにぴったりのアイテムです。お好みに合ったデザインのアートパネルを選べば、インテリアに自分らしさをプラスできるのも大きなポイントです。しかし、デザインも素材も多彩な種類が販売されているので、どんなデザインのものを選んだらいいか、どこにどのように飾ったらいいのかなど迷ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、インテリアに調和するアートパネルの選び方や設置方法などのポイントと、お部屋ごとのアートパネルの活用方法について実例とともに解説します。アートパネルって、何?Iアートパネルは、木や発泡スチロールで作られた土台に、ファブリックや壁紙、和紙などを張り込んだ壁を彩るインテリアアイテムです。通常アートといえば、フレームに収めるものを想像されることが多いですが、アートパネルは、フレームがなく、アート表面を覆うガラスやアクリルなどの透明の板も使用されません。正面から見た時は、フレームがないためすっきりとした印象を与え、横から見た時は、土台の厚みをいかした立体感のあるフォルムが特長です。様々な素材やデザインのバリエーションにより、異なる雰囲気を演出でき、それぞれの素材の質感や織り目といった表情を、より直接的に感じられるのが大きな魅力のひとつと言えます。アートパネルの飾り方の基本アートパネルを設置する際の基本的な方法について詳しく解説します。賃貸でも安心!剥がせる両面テープで貼り付ける賃貸住宅では、壁に穴を開けることが難しい場合が大半ですが、両面テープを使えば壁に傷をつけずにアートパネルの設置が可能です。特に、使用後にきれいに剥がせるタイプのテープであれば、退去時のダメージを最小限に抑えられます。使用の際は、強力粘着タイプや壁専用のテープを選ぶとしっかりと固定できますが、テープの種類によって耐荷重が異なります。落下事故を防ぎ、安全に取り付けるためにも取付前に確認が必要です。以下、3Mが出しているテープなど使うことが多いです!壁の材質に合わせたフックを利用するお部屋の壁の材質によっては、専用のフックや吊り金具を利用してアートパネルを設置できます。壁の下地材の材質を確認し、それぞれに適したフックを利用しましょう。壁の下地がコンクリートや石膏ボードの場合は専用のビスを打ち込むタイプのフックを利用し、ベニヤなど木材が入っている箇所であれば通常の釘やビスも使用できます。下地が石膏ボードの場合は特に注意が必要です。石膏ボード専用のフックを使わなければ、強度が保てずアートパネルが落下したり壁がえぐれてしまったりといった可能性も考えられます。以下、弊社でアートを取り付ける際、壁の下地が石膏ボードの時に使うフックです。その他、強力な両面テープでフックを壁に貼り付けて、アートパネルを掛ける方法もあります。どの方法の場合も、壁の素材に対応したフックを選び、しっかりと取り付けることで、安定感のある飾り付けが可能です。ピクチャーレールで吊り下げて存在感アップピクチャーレールを利用すれば、アートパネルの高さや飾る位置などレイアウトの調整や季節ごとの交換も容易にできます。レールに吊るすと、アートパネルの存在感を引き立てつつ、レイアウトの変更も容易に行えます。ピクチャーレールを設置する場合は、レール本体、フック、吊るすワイヤーがそれぞれ耐荷重をクリアする必要があるので注意しましょう。ピクチャーレールは、レール、フック、ワイヤーの太さをそれぞれ選んで組み合わせられる商品もあるので、お部屋のインテリアやアートパネルの雰囲気に合わせたものを選べます。大きなパネルはそのまま壁に立てかけるのもあり!こちらは弊社でコーディネートさせていただいたお客様の事例です。大型のアートパネルを、あえてそのまま壁に立てかけるように床置きするだけで、無理のないおしゃれな雰囲気を作り出せます。アートパネルだけでも存在感抜群ですが、他の家具や観葉植物などと合わせて飾るとこなれた雰囲気を醸し出せるので、お部屋全体のイメージアップに効果的です。視線を集めるポイントとして家具や収納の上に置くアートパネルを家具や収納の上に配置するのもフォーカスポイント作りとしておすすめです。また、家具や窓などが多いお部屋で、アートパネルを飾る壁面がとれない場合でも、飾り棚や家具の上や、スツールやイーゼルを利用すれば飾ることができます。小さいサイズのアートパネルもおしゃれ度アップの効果が高いので、お部屋全体のインテリアのバランスを見ながらぜひ取り入れてみましょう。アートパネルのレイアウトのポイントアートパネルを配置する際に考慮すべきポイントについて解説します。インパクトのある大きなものを視線の集まる場所へ配置大きなアートパネルは、お部屋で最も目立つ場所に配置して、空間の主役としてその存在感を引き立てるのがおすすめです。特に、お部屋のアクセントカラーを主体としたアートパネルを選ぶと、インテリアに調和しながらも視覚的なインパクトが期待できます。上記の画像のように、お部屋に入った際に、視線が最初に向かう場所や入口正面の壁面などが最適な設置場所です。自然と視線が集まりやすい場所に大胆に配置されたアートパネルは、空間全体を引き締めて、オリジナリティのあるインテリアを作り出します。同じサイズをリズミカルに並べる複数のアートパネルを飾る際には、同じサイズのものをリズミカルに配置すると、空間に統一感が生まれます。例えば、上の画像のように同じデザインのアートパネルを横一列に並べると、シンプルでおしゃれな雰囲気になります。一方、異なるデザインのアートパネルを同じサイズで配置する方法もこだわりを感じるレイアウトです。例えば、下の画像のように一つのデザインを分割して飾る方法は、フレームのないアートパネルの特長をうまく利用した方法です。飾るスペースが限られている場合でも、小さなアートパネルを組み合わせてレイアウトを楽しむことができます。同じサイズのアートパネルを使う方法は、レイアウトの調和がとりやすいのでおすすめの飾り方です。同じサイズをランダムに並べて変化をつける同じサイズのアートパネルをランダムに配置すると、壁面のデザインに動きが加わります。上の画像のように、同じカラーやテイストを持ったアートパネルを組み合わせる方法や、下の画像のように長方形のアートパネルの縦置きと横置きを組み合わせる方法も、統一感を感じさせつつ視覚的な変化を楽しむことができます。また、アートパネル同士の距離や設置する角度の調整によって雰囲気を変えることも可能です。異なるサイズはバランスを確認する異なるサイズの複数のアートパネルのレイアウトは、バランスを考慮することが重要です。上の画像のように、複数枚セットのアートパネルもあります。また、下の画像のように異なるサイズのアートパネルを組み合わせる場合、デザインや使われているカラーなどに統一感のあるものが使いやすくおすすめです。また、パネル間のスペースの取り方によって、レイアウトによってイメージが変化します。例えば、密着するような配置では、アートパネル同士で一体感が感じられ一枚のパネルのような印象を与え、距離をとって配置した場合、それぞれのアートパネルひとつずつに視線が集められます。組み合わせるアートパネルの個性と組み合わせるパネル同士のバランスを見極めることが大切です。配置前には、少し離れた位置から全体を確認して、アートパネルがどんな印象に見えるかや周囲のアイテムとの調和を視覚的に確認してから配置を配置を決定しましょう。アートパネルの魅力を引き出す飾り方アートパネルを配置する際のポイントについて解説します。飾る場所に合わせたサイズ選びアートパネルを飾る際には、その場所に適したサイズを慎重に選ぶことが重要です。上のように、スペースに対してアートパネルのサイズが調和していると、空間に溶け込みながらも存在感を感じさせられます。また、真ん中の画像のように壁のちょっとした空きスペースにピッタリサイズのアートパネルを合わせれば計算されたおしゃれさを感じさせます。サイズが小さすぎると、周囲に埋もれて目立ちづらくなり、逆に大きすぎると圧迫感が出て、空間全体のバランスが崩れてしまう可能性もあります。小さめのアートパネルを飾る場合には、下の画像のように飾り棚の上に配置するなど、一工夫が必要です。アートパネルのサイズを決める際には、飾るお部屋の広さや家具の配置との兼ね合いを考慮するようにしましょう。自然に視界に入りやすい位置に取り付けるアートパネルはなにげなく視線が向かいやすい高さに取り付けることがポイントです。一般的には、上の画像のようにアートパネルの中心部分が、床から140~150㎝の位置がおすすめと言われています。これは、美術館で絵を展示するのと同じ高さで立った状態での平均的な視線の高さです。また、ソファに腰掛けて見ることを基準とする場合は床から110cm前後の高さがおすすめです。その他、下の画像のように、部屋の中心となる家具であるソファやベッドの上部に配置するのも視線を集める有効な方法といえます。インテリアのテイストに合わせた色選びアートパネルの色選びは、お部屋の雰囲気やインテリアのテイストによって大きく影響を与えます。そのため、お部屋のインテリアと調和するものを選ぶことが重要です。上の画像のようにお部屋のアクセントカラーと合わせたものであれば一体感が感じられる空間となります。また、下の画像のように同系色でコントラストをつけたアートパネルもおすすめです。絵柄と色合いはインテリアのテイストとマッチするものを選んで、統一感のあるインテリアを実現しましょう。アートパネルの多種多様な素材についてアートパネルの素材は幅広くあります。その中から、アートパネルの特長を生かした風合いを感じさせる素材のものを紹介します。あたたかみを感じるファブリックパネルファブリックパネルは、布の柔らかな質感とあたたかみを感じさせる素材で、人気の高いアートパネルの一つです。選ぶ布地や織り目によって全く異なる表情があります。DIYすることも比較的容易にできるので、お好みの生地を使って自分だけのファブリックパネルを作る楽しみもあります。凹凸に当たる光の陰影が美しい木製パネル木製パネルは、天然の素材感や木目が特徴で、画像のような凹凸を付けたデザインであれば光が当たると美しい陰影を楽しむことができます。木の温もりと自然な風合い、厚みのある木材の重厚感が空間のアクセントとなります。木材の色味によって、ナチュラルな雰囲気からモダンなテイストまで幅広い空間で合わせやすいパネルです。ざらっとした風合いと趣のある和紙パネル和紙パネルは、そのざらっとした風合いと趣が特徴です。和紙の独特の質感や透け感からは柔らかさが感じられます。和室だけでなく、様々なインテリアスタイルにマッチさせられます。お好みの写真を飾れるフォトパネルフォトパネルは、お好みの写真やイメージをアートパネルとして楽しめます。自分の撮影した写真や思い出の写真を取り入れることで、個性豊かな自分だけの特別なアートパネルを作り上げることができます。お部屋ごとのアートパネルの飾り方お部屋ごとの効果的な配置について、画像と合わせて紹介します。リビングではソファの上部の空間を利用リビングの中で一番目を惹くのはソファの上部です。アートパネルをソファの上に配置すると空間全体にアクセントを与えられます。上の画像のように横長のスペースがあいていることが多いので、ソファの幅より少し幅の狭い横長の長方形のものが使いやすいでしょう。また、下の画像のように天井が吹抜けの場合は大きめのサイズのものをチョイスして、高めの位置に配置すると視線が上に向くようになり天井の高さや開放感をより感じやすくなります。寝室ではベッド上部に配置してホテルのような雰囲気に寝室では、ベッド上部にアートパネルを配置すると、ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気を演出できます。上の画像のように、ヘッドボードのあるベッドの場合は壁の形状に合わせて横長のものを、下の写真のようにヘッドボードのないベッドの場合は、少し大きめなサイズのものを選ぶのがよいでしょう。地震など不測の事態が起きた際に危険が及ばないよう、軽い素材のものを選んだり、落下防止策を講じた固定方法をとったりといった細心の注意が必要です。まとめlアートパネルの選び方や飾り方のポイントについて解説しました。異なる素材やサイズ、カラーから自分だけのお好みのアートパネルを選んで、インテリアをさらにおしゃれにする参考にしていただければと思います。アートパネルは、お好みのサイズや使う素材を選んでオーダーできる商品も多くあります。ただ、どんなものがインテリアにぴったりなのか、選択の幅が多くありすぎて、悩んで決められなくなることも多いようです。アートパネルの選び方や、組み合わせ方、どんな設置方法が最適なのかお悩みでしたら、是非インテリアの専門家へご相談ください。お悩みを共有いただいて、理想の雰囲気や憧れているインテリアのテイストを具体的にお聞かせいただけると、選択肢を整理するお手伝いができます。お客様の理想のインテリアを創り上げるアドバイスと最適な提案をさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。